2016年12月27日

心気も新たに

ずいぶんと久しぶりの投稿です。

昨日、無事に今年の稽古も終了しました。
記録的な積雪による交通障害のなか参加してくれた皆さんお疲れさまでした。
参加できなかった人も、今年一年お疲れさまでした。

今年も札幌支部は、落ち着いて稽古ができたと思います。
春には卒業生や卒業年次生が参加できなくなってさびしくもなるのですが、裏部長さん、Iさん、子どもたちを中心に、淡々と練習を重ねられました。

子どもたちは新たな仲間が増えて総勢7名。
当初は賑やかでしたが、大きくなってきてまじめに取り組める時間が長くなっても来ました。

大人では秋から3年生のK君が新たに参加。
武道経験者でもあり、まじめに取り組む姿勢からも、めきめきと実力をつけつつあります。
4年生になってどれくらい参加できるかわかりませんが、来年も楽しみです。

Iさんは念願の本部遠征を果たして、あらためて面白さと技の妙を実感されたようです。
本部のY師範代が同年だったのもさらなる刺激になったようです。

裏部長さんには、いつも助けてもらっています。
年明けには慈恩を教えるので、次の段位に向けて型も技もさらなる向上ができるよう、指導機会を増やしたいと考えています。

婦人部は、太極拳指導員でもある方が時折参加してくれることもあり、私の行き届かない練功部分まで意識されるようになり、大変そうですが面白く稽古されています。
ほぼ自主練になってきていたので、こちらも来年は指導機会を増やしたいと思います。
私自身の練習機会のためにも。

私自身としては、今年は初の海外での発表機会があったのが大きな出来事でした。
恥ずかしながら外国語の習得がおぼつかないので、20分の英語での発表は大変でした。
でも、あらためて海外の武術研究者との交流の必要性も感じられ、思いもよらぬ出逢いもあり有益でした。

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あとは、大学生向けの教科書シリーズで『スポーツ・運動・パフォーマンスの心理学』へ寄稿できたことも、これまでの仕事に一区切りという感があります。
日本科学未来館での忍者展(現在三重県の博物館で巡回展実施中)にも参加させていただきましたが、「忍者」をテーマに、武術する身体と心の側面を考えてきたことも一つまとめられたかと思っています。

来年は、これまでの仕事に頼ることなく新たなテーマに挑む必要があると考えています。
稽古の方でも、体道の未修得領域をしっかりと学ばなければなりません。
みんなとともに成長する一年としたいと思います。

それでは、また来年もよろしくお付き合いください。
posted by 札幌支部 at 12:11 | Comment(0) | 師範の日記

2014年08月20日

お知らせ

こんにちは。

名古屋のK先生、コメントありがとうございました。
また、短い時間でしたけれどもお手合わせいただきありがとうございます。
力をどのように感じるのかは、何においても大切なことですね。
アドバイスを手掛かりに稽古を進めていきます。

さて、第2回北海道伝承武道演武会の案内が届きましたので、こちらでもお知らせします。
平成26年8月31日(日)12時から北海道開拓の村にて行われます。
演武順は、次の通りです。
夢想神伝流居合
全日本なぎなたの形
小野派一刀流
一角流十手術
大東流合気柔術
小野派一刀流中西派 五行之形
甲源一刀流剣術
日本傳講道館柔道
日本剣道形
無外流居合兵道
合気道
神道夢想流杖術

あいにく私は都合がつかず見学に行けませんが、関心ある人はぜひ見に行ってはいかがでしょう。
その際には、先着150名までが入場できるとのことですから、お早めに。

posted by 札幌支部 at 11:15 | Comment(0) | 師範の日記

2014年05月08日

上海再訪

こんにちは。

まずは、コメントへの応答です。
マレーシアでの永年拳について、とのことですが、申し訳ありませんけれども私は存じ上げません。
マレーシアの武術事情についても、永年拳についても知らないので、せっかくコメントをいただきましたがお応えできません。
中国武術に関しても、勉強し始めたばかりで遅々として進んでいないのが正直なところですし。

とは言いつつ、このGWには、あらためて上海へ行ってきました。
今回はお世話になった方々への挨拶をメインとしたものなので、武術の稽古は十分にはできませんでしたけれども。

それでも、魯迅公園でお世話になってきました、邹老师にお会いできたことは何よりでした。
ちょうど来訪前に、武友である伊与久さんから老師の誕生会があるとうかがっていたので、参列させていただけました。
お祝いの演武も鑑賞させていただき、感動をおぼえて帰ってきました。
伊与久さんには、お手合わせもいただき、あらためて軸と形、視線からなる型(私なりの表現です)の妙を感じました。

武術関係では、一日だけの再会でしたけれども、縁の有り難さをしみじみと感じられた上海でした。

posted by 札幌支部 at 15:27 | Comment(0) | 師範の日記

2013年11月27日

披露…

こんにちは。
久しぶりの書き込みとなります。
というより札幌へ戻ってきてから更新が滞っていました。

さて、仕事のある日常に戻ってきたわけですが、なんとか合間を縫って帰国とあいさつと太極拳の披露は最低限できたかと思います。

9月には大学の同僚と本部道場のみなさん、大学・大学院時代からの恩師、先日は体道連盟の師範の方々へ。
もちろん札幌支部のみんなへも。
それでも、やはり見せるとなると緊張感がいい意味でも、悪い意味でも働いて、反省しきりです。

意と身体とがひとつになって、技の流れを表演し切れていないことが何よりも修正していきたいところ。
生半可ではないですね。
いずれにせよ稽古を積んでいきたいと思います。


私自身の稽古熱が高まってきていますし、裏部長さんを始め支部の皆ももう一段階レベルを上げていいかと思うところに来ています。
しっかりと身心ともに錬りなおしていきたいと思います。


どうぞよろしくご指導、ご支援ください。


posted by 札幌支部 at 22:01 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月30日

魯迅公園での太極拳稽古

こんにちは。

今朝で、ひとまず今回の上海滞在中の魯迅公園での太極拳稽古が終わりました。
ただ、昨日から一年間、魯迅公園は改修するとのことで、最後にもかかわらず公園内で稽古できなかったのが残念でしたけれども。


いつものように老師について、楊式太極拳85式を一度通して行い、その後老師から注意すべき動作について指導していただきました。
あらためて立ち方を丁寧にチェックしていただきました。一様に横幅が狭いから広めにするように言われました。
手の位置も下がることがあるから高めにするように言われました。


稽古もひと段落して談笑していたら、ふと老師に「明天、你来不来?」と聞かれました。
8月の私が習いに来るスケジュールを前もって渡していたので、毎回のように8月29日までの私の来る日を指折り数えては確認してきていたので、来れないことはわかっていたと思うのです。
「我想再来」と答えるので精いっぱいでした。


一つ一つ手をとって教えてくださったことを反芻しながら、練り込んでいきたいと思います。

楊式太極拳85式と老師との稽古の経験は、今回の上海滞在中で一番の財産となりました。
posted by 札幌支部 at 00:30 | Comment(2) | 師範の日記

2013年08月26日

追い突き

こんにちは。

上海は最高気温が30度という予報が出るほど(?)に過ごしやすくなってきました。
でも、雨模様なので今日の稽古がどうなるかもう少し状況を見てから連絡しようと思っているところです。


さて、昨夜は久しぶりに空手の稽古をしました。
というのも、武当山で知り合った方の娘さんが空手を習っているので、見てほしいという依頼があったためです。
お住まいもすぐ近くで、日本語も堪能でしたから、いろいろ話をしているうちにそういう流れになりました。

バス停で待ち合わせると、道衣姿なのですぐにわかりました。
お母さんは仕事だからと、マンション下の公園にて二人で稽古をしながら待つことに。


時間もそれほどないので、中段その場突きと中段追い突き、抜砦大をしました。
よそで習っている子へ教えるときには、そちらの教えと違うことになりそうな場合には「間違っているから修正された」と思われないように気遣います。「こういう動きもあるよ」、「こういう動きもできるかな?」と、紹介していくようにします。
さて、その紹介した動きとして、私たちの中段追い突きでの基本であり、大切なことを確認しておきたいと思います。


それは、追い突き(移動するとき)での膝のことです。
左足前で構えているとします。構えの時には左膝は折れていて、右脚を前に運んでいきます。
右脚が左脚と交差して前に出るときに、左膝は折れたまま、つまり腰の高さを保ちながら右足を運ぶことが大切です。
さらに、右足を前に着く時のことですが、左膝をある意味では固定して起点とし、腰・身体の軸を前進させることで左脚を伸ばします。
この左膝を起点とすること、左の膝から脛さらに左足をまとめてとらえ起点とすると考えてもいいでしょう、これが大切です。こうしないと軸が前進運動しづらくなり、脚からの力を突きへ伝えにくくなります。

裏部長さんの言葉にあるような、相手に飛び込み腰から当たっていく、突き放つような推進力を生むのは、この膝の動き、というか膝を停めておくことにあると言っても過言ではないでしょう。


なかなか難しかったようですが、ゆっくりと動いていくうちに理解できたようでした。


抜砦大は、習い始めたところということで教えてほしいというリクエストでした。
順番も動きも覚えていたので、技の理解を助けるよう解説をしました。
猫足立ちでの身体の向きが正面になっていたので、それだけは直しました。
ただ、上海体育学院で教えていた時も、猫足立ちで身体が正面を向いていたので、もしかするとそれが「流行」っているのでしょうか?
試合巧者の人たちの癖がその時々の主流になってしまうことはよくありますし、規定と流派のものは必ずしも一致しないこともあります。
中国でそうなっているのか、世界的にも(つまり日本でも)そうなのか、確認しておきたいなぁと思ったしだい。


今月末には帰国するので、そうしたら動画検索でもしてみるとしましょう。


と、書いている最中に8時になったので、中断して老師に確認したところ、今朝の稽古はお休みとなりました。
部屋で自主練習することにします。



追記:パッサイ大の表記を直しました。8/28
posted by 札幌支部 at 09:04 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月23日

表演

こんにちは。

昨夜は、こちらで36式三豊太極剣を披露する機会がありました。
といっても子ども3人大人3人にですけれど。
こちらでお世話になったお礼と武当山の武術に触れる機会もそうないだろうと思っての表演でした。


空手の型を演じるときには、さすがに身体にしみついていますからよほどのことがない限り周りを見ながら打つことができます。
これは、小さなころから試合で演じていたこともあるでしょう。
調子のいい時には、型試合でも審判や観衆の顔を見ながら打てました。
ほとんど動きを意識することはなかったです。
それくらいに始まってしまえば、身体が動いてくれていました。


しかし、今回は全然勝手が違います。
習ったときから毎日反復練習はしていますが、上記ほどに身体へしみついていません。
したがって動きを反芻しながらの表演となりました。
こうなると意識があちこちに飛んでしまいます。
震える剣先、足取り、剣の軌道、見てくれている顔などに。

紫霄宫で観光客の目にさらされながらの稽古では、見られているとはいえ私だけを見ているわけでもなく、むしろ見ていないと感じることもできていました。
そして修得している段階ですから、自分の動きだけに集中することもできました。
それがやはり自分だけを見ているという視線は、いい意味で緊張を強いられますね。


かねてより「放松」が課題の私にとって、この緊張は早く慣れておかないと力みにつながるなぁ、と思ったしだいです。

posted by 札幌支部 at 15:01 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月22日

台風

こんにちは。

こちらでは台風(12号)のニュースが流れています。
久しぶりに上陸していることもありますが、そろそろ熱帯低気圧に変わるもようとのことです。
その影響もあってか、今日は強い風が時折吹き、砂埃を巻き上げるようになったので早めに稽古を切り上げて帰ってきました。

気温も落ち着いてきていたのですが、予報では明後日の土曜日が40℃になっていました。
これも台風の影響でしょう。熱気を連れてくるようですね。
状況によっては、土曜日の稽古はお休みになりそうです。


楊式太極拳85式の稽古は、全体を通すものと動作確認とに分けて行っていただいています。
思いのほか手の位置が低いようで、たいてい高く直されます。
掌底もしくは手首の折れている線が肩の高さに来るように指示されるのですが、私の動きから数ミリ高く要求されます。
すると確かに技としてのベクトルが感じられます。

もちろん空手だって数ミリ違えば全然違うのですけれども。
あらためて、これを身につけるためにも、しっかり残りの期間で吸収して帰りたいです。


そういえば嬉しいことに、「北海道へ帰ったら子どもたちに教えて一緒にやりなさい。身体にいいから。」とおっしゃっていただきました。
二度ほど子どもたちはお会いしているのですが、いい印象を持っていただけたようです。
上海に戻って子どもたちと一緒に披露できるといいなぁと思ったりしています。




posted by 札幌支部 at 13:47 | Comment(0) | 師範の日記

2013年08月21日

不用力

こんにちは。

K先生の書き込みに触発されて、「不用力」について感じていることを少し書いてみたいと思います。

これまで、上海体育学院・魯迅公園・武当道教功夫学院にて太極拳を習ってきました。
套路はそれぞれ違いますけれども、私が注意された共通点の一つが「放松しなさい」ということ。
言葉を換えれば、「不用力」にもつながりますね。


ただ、どこかに駆動力はあるのだろうと探ってきていました。
そして、一言でいえば「型にある」という答えになります。
もちろん型は千差万別なので、そう簡単な答えではありません。
さらに、型は、技が収斂されてシンプルかつニュートラルなものになっています。
だから、やはり型にはまることで、多様な技が生まれてくるという感覚は間違っていないと思います。


いわゆる筋力に頼るのではなく、いかに無駄な力を抜いていくのかが問われていますね。
最近読んだものでは、『武道の名著』に収められている「免兵法之記」中にある「和らみのこと」で、次のような言葉があります。


  手数を覚、身形の出来候迄の事は兎も角も、一体強ミを致し抜けざれば、まことの和らみは出来ぬ物候。強みを致しぬけざる和らみは、弱みの至極と知べし。


引用部分の前後も含めて意訳すれば、「最初から柔らかく、脱力していればいいというものでもない。精一杯の力(強み)を抜くようにしてからの柔らかさ(和らみ)でなければならない」と記されています。
剣術・兵法についての記述ですから、太極拳と同時に読むべきではないかもしれませんが、わかりやすく含蓄ある言葉だと思います。


技を理解しながら、正しい型を身につけて、無駄な力を抜いていくこと、あと一週間余りの稽古ですが、これを課題として取り組んでいきたいと思います。

posted by 札幌支部 at 18:28 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月20日

剣について

こんにちは。

上海は今日も晴れて35℃を超えています。
それでも、こちらの友人はずいぶん過ごしやすくなったと喜んでいます・・・。
まぁ、一週間ほど前まで43℃を超えていたのですから、10℃近く下がったことになりますからね。

さて、今朝も魯迅公園で稽古をしてきました。
公園内の盛況ぶりは相変わらずです。
土日の方が人は多いですけれども、それは観光客や若い人のことで、武術やダンスをされているグループはほとんど変わりありません。


武当山から戻ってきてから(おそらくその前からでしょうけれども)、いつも私たちの稽古している空間で新しい女性グループが剣を使った練習をしています。
9時ごろには終えられて解散しているので、それほど気にせずにいますけれど。


魯迅公園では、わりと剣を使った練習が多く見られます。
ただし、剣舞も含めてのことで、前述の女性グループも剣舞のほうです。
日本でも、詩吟とともに剣舞をされるところがありますが、これほど流行ってはいないだろうなぁ、と思うくらい、本当にたくさんの方、そしてグループが舞われています。
そもそも中国の武術は、その伝統の中に健康志向を持ち続けていることもあり、健康のための舞踊ともあいまって、すごい人気ですね。
武具が真剣ではないにしても、上手に扱って華麗に舞われている姿には感心します。


私自身の剣については、結局武当山では3日と半日しか教えてもらう時間がなく、復習や技の確認まで至らなかったのは残念でした。
それでも、一応「36式」の順番は覚えて帰ってきましたから、流れの閊えることのないようにまずは反復練習を重ねているところです。

それにしても中国の剣は、文字通り両刃の剣なので扱い方が面白いですね。
また練習用の剣は、剣先が柔らかいので、刃筋や握り方がおかしいと震えるのも面白いです。
日本刀では振った時の音などで刃筋を見たりできますけれど、こちらのものはあまりにも大きく揺れるので視覚的にも手ごたえとしてもはっきりしています。
とはいえ、表演などでは技と揺らして音を出しているのも見たことがありますけれども、私としては刃筋を確認するのに揺れを見るのがいいなぁと思っています。
間違っているかどうかは、あらためて帰国したら李さんに確認しておきたいとも思いますが。


武当三豊太極剣36式は、ほとんどが違う扱い方をする技の連続なので、剣の基本法を覚えるにもいいと思いました。
太極剣ですから、ゆったりとした動きでもありますから、姿勢や足運び、もちろん剣の運びなども逐一確認できるのも面白いですね。
とにかくまずは流れをきちんと作れるように頑張ります。



posted by 札幌支部 at 17:05 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月18日

魯迅公園にて

こんにちは。

昨日は、魯迅公園にて楊式太極拳の稽古をしてきました。
上海は、さすがの酷暑も峠を過ぎた様子。
昨日の最高気温は37℃でしたので・・・。

一昨日に、上海へ戻ってきたことを老師に伝えると、「明日の9時にきなさい。まだ暑いから形の確認だけして終わりにしよう」とのこと。
以前も書いたように、気温が35℃以上になるときいは稽古はお休み。昨日も超える予報でしたが老師のお声掛けをいただいたので、8時半には到着して復習をしながら待つことにしました。


挨拶をすませるとそうそうに「はじめなさい」との声。
第一段が終わるころに、別のお弟子さんが立て続けの二人ほどいらっしゃいました。
老師は、他の方は来ないとふんでいたようでしたが、結局もう一人こられました。
そこで、私は途中でしたが、あらためていつものようにみんなで一度全体を通すことになりました。


そして、再度、起势をみていただきました。
上がるときの手の形や、下ろす時の手首のありかたなど、詳細を直していただきました。
久しぶりに見ていただく緊張感もあったのを差し引いたとしても、放松しなさいという指摘をされたのは、反省しなければならないです。


今朝は、高温のためお休み。
明日は予報だと33度なので行く予定(老師にそう言われました)ですが、同時に雨の予報。
大雨にならなければいいのですが・・・。



posted by 札幌支部 at 09:58 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月16日

縁あること

こんにちは。

K先生、アドバイスありがとうございます。
空手や体道でも、太極拳でも、身体が柔らかく動いて行くことも大切ですね。

さて、もう少し武当山でのお話を続けたいと思います。

11日には、新たに一人日本人男性が入られていました。
稽古中の雰囲気から、日本人で経験者かなぁと思っていて、終了後に声をかけたらそうでした。太極拳や合気道の経験があるとのこと。やはり経験者の方は上手ですね。
丁寧に観察されて、しっかり自分のものにされるあたり、さすがだなぁと思いながら見ていました。
1週間の滞在予定とのことで、八段錦をメインに修得されていました。
食事の時は、いつもご一緒させてもらっていろいろ武術談義に花を咲かせていました。
13日の夜には、名刺代わりに武漢体育学院で話した時の資料が手元にあったのでお渡しして、自己紹介をしたところ、なんと共通の知人のあることが判明・・・縁って不思議なものですね。

11日も、老師方が不在のため(帰省されたと思っていましたが表演のために外出されていたそうです)、楊老師の全体練習でした。
嬉しいことに、技の解説をして下さる機会があり、いずれも受に指名されて技をかけていただきました。行っていたのは武当太極養身操なので、あまり武術的な技の解説はないものと思っていたのですが、やはり動きの意味を伝えた方が、正確に動作を真似できると判断されたのでしょうか。

その技とは・・・。

養身操ですから、終始リラックスしてゆったりと動きます。
肩幅くらいに脚を開き、両腕を胸の高さくらいまで前に上げていきます(掌下向き)。
両肘を緩め、掌が胸の方へ向くようにして、腕を軽く折ります。
左脚に軸を取りながら9時方向へ上体を捻ります。
両手を開き、指先が肩の高さになるよう、掌を胸の方へ向けて、肘は脇から拳一つ分くらい離してリラックスさせます。
左手を小指側が右手指先の上あたりを通るように、指先を右斜め上に向けながら少し上げていきます。さらに左手を返して掌が9時方向を向くようにし、反時計回りに掌で円を描きます。左手指先が6時方向を過ぎて下に降りてきたら手首を折りつつ掌が胸側を向くようにして指先を12時方向に向くようにして停めます。
右掌を下向きに変えて(指先は6時方向)、小指側(手刀)で左手の下20cmくらいのところを押すようにします。

ここから右へ体を捻っていき同様に動きますが、そこは省きます。

 上記の動きでの、左手の反時計回りが、一つの技なのです。
 これは、相手からの右上段突きを左上段受けからそのまま手首を相手の腕に添わせながら回転させつつ、左指先を相手の腕の下へくぐらせ、自分の肘の内側に相手の肘が来るように、自分の肘がV字型になり相手の肘を抱え込むようにして逆関節に極める技です。さらに、右手刀で攻撃を加えているということです。

 浅山一伝流体術の「打込之抱」の入り方に似ています。
 この間記してきましたように、武当武術には柔術的要素が色濃いようです。


 
posted by 札幌支部 at 15:20 | Comment(0) | 師範の日記

2013年08月15日

下山しました

こんにちは。
今日の13時過ぎに、上海へ戻ってきました。

さて、武当山では例によって雷雨で停電の後、ネット環境が復旧せず更新が滞りました。
ということで、今回は下山のお話です。

14日朝.JPG

これは、最終日8月14日早朝いつもの自主練習の時に写したもの。
いつものように、日の出前の方が涼しいので、開門に合わせて外に出て自主練習をしてきました。
上海で習った楊式太極拳85式と簡化太極拳24式、そして武当三豊太極拳13式を一回ずつ、武当山式の八段錦と十二桩を習ったところまで、これらをすると1時間ちょっとかかります。そのうちには朝日に照らされるようになり、汗をかくので、部屋に戻って着替えをして7時半から朝食をとってきました。

打坐房.JPG

朝食をすませたら、洗濯物を取り込んで最後の荷造り。
洗濯物を取り込む時に、打坐房を写しておきました。ここでは、15時から30分間座禅を行ってきました。私が来た当初は渓谷脇の道場で立禅をしていましたが、私(他の人もそうですが)の虫刺されがひどくなったので座禅に変えてくれました。3日目には虫刺され対策に長袖を着て稽古するようにしたのでだいぶましになったのですけれど。

ルークとマーク.JPG

ここから3枚は、8月13日の紫霄宫での稽古時に写したもの。
ちょうど9カ月半いたというイギリス人のルークも帰国予定で私も最後の稽古日だったので記念撮影をしました。
背の高いのがルークで、低い方は在米中国人のマーク。
この二人はとても気さくで、よく話をしました。

李老師と管老師.JPG

これは、「13式」を一緒に習った中国人と教えてくださった李老師と管老師。
私の隣が管老師で、学院の教練主任です。最終確認と技の分解は管老師が教えてくださいました。
左端が李老師。当初から1ヶ月間私の担当となり、「13式」と武当三豊太極剣36式を教えてくださいました。一つ一つ丁寧に教えてくれ、よく親指を立ててにっこりと「Good!」と言っていたことがもう懐かしく思い出されます。最終日には、駆け足で「36式」を最後まで教えてくれました。最後は、固い握手を交わしてお礼を伝えました。

みんなと.JPG

これはわりと仲良くなった方たちみんなと記念撮影したもの。
先述した方以外には、アメリカ人青年、スロベニア人女性2人、フランス人女性2人、老師2人が写っています。最終日は、この他に日本人2人、フランス人女性1人、オーストリア人女性1人、中国人女性4人、中国人男子生徒5人が私たちのクラスにはいました。
やはりヨーロッパ人の比率が高いですね。武術への関心はすごく高いようです。ニュースでは、この一年間で2万人のヨーロッパ人が武当山(20か所くらい武術教室があるそうです)へ武術を習いにきているようです。

楊老師.JPG

そして、最後に楊老師にご挨拶。
「なんでこんなに早く帰るんだ」と残念がってくれました。
連絡先を交換し、最後まで習い終えられなかった(終盤は「36式」に集中していたので)ものは、「これを見ればわかる」と言ってDVDもいただきました。
楊老師には、ときどきすれ違う時に「よく頑張ってるなぁ」と肩を叩いてもらったことが印象的でした。
あとは、「放松!」と的確なタイミングで声掛けられたことですね。

最後、武当道教功夫学院を出るときには、稽古中だったのですが皆さんが手を振ってくださったのが嬉しかったです。
1ヶ月間という短い間でしたが、濃密な時間を過ごしました。
戻れる時があるかどうかわかりませんが、その時には習ったものをきちんと披露できるように稽古を続けておきたいです。

posted by 札幌支部 at 22:17 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月10日

模範と模倣

こんにちは。

学院も夏休みのようで、寄宿生活をしていた子どもたちは帰省しました。
賑やかだった学院内が静かになっています。
ただ、老師も帰省されたようで、昨日は全体練習のみでした・・・残念。
でも、こちらでのトップの楊老師による十二站桩の稽古でしたから、それはそれで充実していました。


さて、そこで感じたことをひとつ。

それは、老師の模範が違うと、模倣の仕方が違ってくるという、当たり前のことです。
老師の腕が違うということもあるでしょうが、ここではそのことではありません。

若い老師は、ある意味で丁寧に修行者に応じて指導をしてくれています。
すると修行者が認識しやすいように、動きを分節し、緩急をつけてくれます。
時には、説明が身体の一部に集中することもあります。
たとえば、腰の動きが違っていれば腰の動きだけが繰り返されたりします。

修行者は、老師の動きや指示を見て、理解して、動くわけですが、一生懸命に真似をしているときはまだしも、ある程度理解して覚えてくると自分の中で反省しながら動き始めます。
すると先の分節化した動きや、集中的に指示された事柄が、ある意味誇張されて表現されるのをあらためて気づきました。

楊老師が稽古をつけてくださることはまれです。
それも全体を統率することはそうありません。
そして、流れを通して模範されるので、分節化したり誇張することもほとんどありません。

すると、20人超で動いていると、それぞれのレベルで、それぞれの感覚で動かれるので、面白いことにバラバラなのです。
各自がこれまでに指導されたり、修得したものをもとに動いているからですね。
もちろんだんだんと楊老師の動きに倣ってくるのですが、新しい動作になるとまたバラバラになります。


これは、指導者でもある身としては、注意しておきたいことでした。
個々に応じた指導とともに、常に伝えるべき動きの全体性の模範を示して、それこそを模倣してもらわなければならないことをです。


それでは、午前の稽古に行ってきます。



posted by 札幌支部 at 09:29 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月09日

雷雨

こんにちは。

CIMG8353.JPG


これは、昨日の夕方の写真です。
先週も稽古休みの木曜日に雷雨となりましたが、昨日の午後も雷雨となりました。
昨日の方が、風雨、雷ともにすごかったです。
それでも18時過ぎにはやんで、夕焼けがきれいでした。
ただ、その影響で、今度は一日停電が続きました。
ということで、昨夜は8時には真っ暗で何もできず就寝しました。
おかげで今朝は5時から自主練習ができました。


昼前に復旧したので、よかったです。
昼は水シャワーでもいいのですが、夜はさすがにお湯の方が嬉しいので。


今日から、日本人女性が一人参加されることになりました。
会社経営から退かれて、かねてから関心のあった気功を学びたいと思い、ネット検索して来られたそうです。
武術経験もないらしく、そういう方もいらっしゃるのだなぁと思いながら、お話を伺いました。

でも、とても活動的な方で、スキー好きが高じて一昨年はカナダまでヘリスキーをしに行かれたそうです。
そういう方もいらっしゃるのですねぇ・・・。





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2013年08月07日

三十六式三豊太極剣

こんにちは。

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今朝、学院内にあった鳥の巣から、小鳥たちが巣立ちました。
まだ、飛ぶのもおぼつかない小鳥たちは、手の上で動じることなく外の世界を眺めていました。
稽古前に起きた、幸せな時間でした。


さて、十三式の太極拳は、細かな技の解説をあらためてしていただき、全体の流れも確認して、2日間の復習期間を終えました。現時点で、一応合格とのこと。
次に何か習いたいか? と聞かれたので、この3週間他の方の稽古を見渡していて一番関心を引いた、太極剣をお願いしました。
実は、上海体育学院で空手を教えていた主な4人が、剣を贈ってくれていたので、使えるようにもなりたかったという理由もあります。

とはいうものの上海へ置いてきていたので、こちらで買うことになりましたけど。
南岩のお土産屋さんの並びに、剣の専門店があったので一振り買ってきました。

滞在期間は残り一週間ということも告げたところ、三十六式三豊太極剣をしましょう、ということに。
十三式を3週間かけたのですから、名前だけ見れば三倍あるものを三分の一で修得しなければならないのでより集中しないといけないですね。
せっかくなので最後までたどり着くよう頑張ります。


でも、明日はお休みの日・・・気分一新しておきましょう。
posted by 札幌支部 at 15:10 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月06日

歩法

こんにちは。

今日の武当山も暑くなりそうです。
昨日の稽古修了時(17時半)、気温は35℃湿度68%でした。
気持ちよい青空のもと太陽の日差しに照らされながら、頭にかぶった水も気持ち良く乾いていきながら稽古しました・・・。


さて、今回は歩き方について。
昨日は珍しく教授してくださる老師方が不在だったので、武当道教功夫学院副会長の楊老師が全体での稽古も付けてくださいました。
いつもとは違う雰囲気が、皆さんから感じられ、やはり格が違うんだなぁと思いながら始まりました。

でも、やはりすごくごく基本の反復練習となりました。
空手でもそうですが、基本ができていないと応用など無理ですし、基本の中に奥義が隠れていると思っているので、老師の姿がきちんと見える場所を常に位置取りながら稽古しました。

そして、その基本とは歩き方。
それもいつもはしないものがありました。

名前は聞けなかったのですが、次のようなものです。


脚をそろえてリラックスして立ちます。
膝を脱力して股関節を柔らかく使いながら右膝を前に折り(前に浮かすというか吊りあげられる感じ)つつ右踵を浮かせていきます。
身体の軸を左脚にとり、膝下を前に振るようにしながら、脚の裏を柔らかく踵からつま先まで浮かせ、脚を前に振りつま先(指の腹)が着いてきたら地面をするようにほんの少し戻し、指先から順に足を着きます(実際には一足分も進みません)。
右踵が着くときには、身体の軸を右脚に取ります。
軸が右脚に移るときには、左膝と股関節を柔らかく使い、上記の逆を行います。

これを軽やかに0.5秒刻みくらいで歩いて行きました。

歩幅を大きくとったら、競歩のような歩き方にも見えます。

これを見ていて、現在、関西大学にいらっしゃる小田伸午さんが提唱した二軸動作の歩行を思い出しました。
二軸歩行だとすれば、軸を左右の脚に移すというよりは、左右の軸を保ったまま歩行していくことになります。つまり、大げさに言えば左右に身体を振ることなく、身体はすっと立った状態を保ち、ピストンのクランク運動のように脚が回転していくイメージでしょうか。


もうひとつ、五形気功をして亀形を学んだのですが、これも面白かったです。

さて、稽古に行ってきます。
posted by 札幌支部 at 09:29 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月05日

技の相違について

こんにちは。

今日も武当山は天気がよさそうです。
昨夜は、気づいたら初めてこちらで星空を眺めました。
シャワーを浴びて洗濯を干したらいつも、部屋でパソコンに向かったり本を読んだりしていたので、外に出ずにいました。
それにわりと夜は天気が崩れることが多かったこともあります。
考えてみればこれだけの山奥ですから、きれいな星空があるはずでした。
今度天気が良ければ、学院の外へ出て灯りのない場所で眺めてみたいと思います。


さて、武当三豊太極拳と孫式太極拳が似ているのかどうかについてですが。
まず、孫式を見たことはあるのですが覚えていないため、正確な判断はできません。
また、こちらでのネット環境(規制)のためYoutubeやニコ動などは見られないため、中国の動画で一応確認しては見ました。

分解してみれば同じような技があるでしょうし、おそらく立ち方や腕の動かし方など基本的な事柄は似ているのではないかと推察します。
そうは言いましても、私が見た動画で判断する限り、技の解釈に差異があると思われます。手の動きが違うからです。
ただし、これは流派の問題なのか、演武者の問題なのか、即断は避けなければなりません。
こちらで学んでいても、老師によって微妙な差異が見受けられますし、教えるポイントによって強調されたり省かれたりするので、何とも言えません。

私も指導者の立場でもありますから、師範から習ったものは正確に演じ、伝承しなければならないと思っています。
とはいえ、故総師範であっても、年齢や武術歴に応じて技の変容があったことは否めないところです。
私は、それも含めて許容すべきだと思っています。
けれども、一度だけ総師範がわざと違うことを教えていることに遭遇したことがあります。

とある指導者講習会が大阪で開かれたときのことです。
平安二段を教習していく中で、第一動作の下段払いを省きました。
この動作は、故総師範が左右同形にすべきであるとしていたものです。
その講習会での講師役の師範は、会派の中でも重鎮でしたから私はその方には進言せず、故総師範に直接確認をしました。
すると・・・「あいつらには、あれでええ」との一言でした・・・。




技は、時と場所、人を見て表わされているようですから、同じかどうか、相違があるかどうか、やはり即断はできませんね。
自分の身をもって修得させてもらっているものを、咀嚼し反芻して、腑に落ちるようにするのみかと思います。

posted by 札幌支部 at 09:31 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月03日

十三势

こんにちは。

今日の武当山は、曇りです。
昨日は、無事に稽古できました。

そして、武当三豊太極拳十三式の順番を習い終えました。
二週間で教えていただきましたから、十三势をそれぞれ一日ひとつずつ習っていたことになりますね。

以前も書きましたが、この套路は本当に攻防の型がはっきりみてとれます。
面白いのは、たとえば上段内受け。
これは2種類含まれていました。

ひとつめは、拳を握り、肩・肘を脱力させて手首が立つようにし、腰からの捻転を使って手首を顔の前まで振り、最後に内側へ軽くひねるもの。ほぼ、空手の基本で行う内受けと同じです。腕の振りが大きいので脇が開いているのが違うくらいでしょうか。

もう一つは、開掌で、やはり腰からの捻転を使って腕を振り、裏手刀打ちのようにして肩の前まで持ってきます(手の高さは目線くらいです)。そこから、肩と肘をさらに脱力させて掌を返します。このときに手刀で内受けをするようになるわけですが、そのまま相手の突きに開掌を乗せるようにして、腕の振り(円運動)をし続けることで受けの体勢を崩します。
これは、風車での内受けと同じですね。私はよくこのまま相手を投げたり、抑えたり、裏向きにして抱えたりしていますので、門下の方たちにはなじみのある受けです。

ただ、これらも太極拳ならではのゆったりと身心を同調させた動きが、私にとっては新鮮で、技の幅が広がり質が深まっていく感覚があります。
体道を稽古しているときにいつも言うことですが、やはり速く動くとごまかしがきいてしまいますね。


ということでしっかり「十三式」を復習し、少しでも老師の動きに近付くように倣いたいと思います。


posted by 札幌支部 at 09:22 | Comment(1) | 師範の日記

2013年08月02日

雷雨

こんにちは。

昨日は、朝方は晴れ渡っていたのですが、昼前から怪しい雰囲気に。
あわてて干していた布団を取り込むと、13時ごろから雷雨となりました。
こちらへ来て初めて日中に雷雨に見舞われました。
仕事をしていた私は、念のためにパソコンのコード類を抜いて作業を続けていたら、14時ごろから一時間くらい停電に。
薄暗い中で本を見ながらの作業はつらかったので、降りしきる雨をときどき眺めていました。


CIMG8207.JPG


武当山には、雷神洞があり、雷様が鎮座しています。
切り立つ岩山にこだまする雷鳴は、さながら龍の慟哭のようでもありました。


今日は曇り空です。
天気予報では、今日が雷雨となっています。
稽古が順調にできるように、雷様にお祈りしておきます。


posted by 札幌支部 at 09:02 | Comment(1) | 師範の日記