2007年06月05日

いまの常識

 こんばんは、裏部長です。ここ数日のさっぽろは良い天気が続いて、ああ初夏だなあ、と思える陽気だったのですが、なんと明日からは下り坂、雨模様となるそうです。タイミングの悪いことに、明日からさっぽろでは「よさこいソーラン祭り」という、踊り一色のフェスティバルが始まりますから、これはたいへんです。踊り子も観客も、風邪には気をつけて熱くなってもらいたいと思います。

 K先生へ。
 そうですか、昨夜も三名でしたか……自分のことを棚にあげてこんなことを云うのもなんですが、どうも最近は月曜日が手薄ですねえ。以前はもっと参加率のたかい曜日だったんですけどねえ、やっぱり師匠がいないからでしょうかねえ。
 時期的なものであると信じたいですねえ。

 本日、一冊の小説を読了しました。羽田圭介さんの『不思議の国のペニス』(河出書房新社刊)という作品です。たいへん奇抜なタイトルでございます。
 高校一年生の主人公・遠藤は、童貞のうえに仮性包茎で悩んでいる。合コンで知り合った二歳上の女子高生とよくラヴ・ホテルへは行くが、そこで行なうのはSEXではなく、互いに武器をもってたたかうSS(SMではなく、SS)であって、性的な交渉はいっさいない。
 そんな彼と彼をとりまく同級生たちとそしてその彼女との交流を、百五十四ページに渡って描ききった青春小説であり、その帯には「共同通信、『群像』創作合評他、各紙誌絶賛!」と、筆者にしてみればなんとも嬉しい文句が載っております。
 
 わたくしは別に、この作品に対して批判する材料を持ち合わせておりませんで、ただの童貞自慢のような冒頭から、SMならぬSS(サドvsサド)のやり取り、彼女の意識をかえるために行なうバンド演奏と刹那的なエンディングへといたるうちに、読者のこころは少しづつ弾んできて、どんどんと作品のなかへ惹きこまれてゆくことは確かでしょう。そういった題材に嫌悪感を抱かぬかぎり、薄い本ですし、あっという間に読みきることができますね。
 ただ、これをいろいろな新聞や雑誌が「絶賛!」しているというのが解せません。日本の文学誌はこれくらいの作品で満足するようなレヴェルなのでしょうか。

 小説だろうが映画だろうが、ドラマを構成する場合、そこに出てくるもの(エピソードや各人物など)にはすべて、かならず何かしらの意味がなくてはいけませんね。あの人はなんのために出てきたんだろう?と疑問に思われてしまうようなキャラクターはあきらかに不要です。
 そういった「ドラマ手法的常識」からすると、今回のこの小説は不完全です。キャラクターおよび各エピソードにおいてあまりにも無駄が多い。
 ただしこれは、これまでのドラマ手法的常識からの意見であって、これからは違う、と云われればそれまででしょうね。反論の余地がなくなってしまう。古流の空手師範がK-1の選手に「そんな動きじゃいけない」と意見したって、「今はこれが常識なんだ」と云われたらそれでお仕舞になってしまうのと同じことです。

 このような、これまでの常識が常識でなくなる瞬間というのがたま〜に訪れるようです。現在の日本映画界は、景気の向上と製作体制の変化から、ポンポンと数多く作られるようにはなったものの、上記のように、黒澤明や伊丹十三があらわしてきた「映画らしさ」を知らぬ監督たちが多すぎるため、エッこれ本当に映画なの?というような類のものがいっぱい出てきております。しかし、恐ろしいのはその現状ではありません。
 これからの世代の監督たちが、そこから勉強して、それを映画だと認識してしまうことなのです。

 みなまで云うことは避けておきます。またいつか書くときがあるでしょう。
 明日は空手の稽古です。雨、降らないといいな〜。
posted by 札幌支部 at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年06月04日

別格

 こんばんは、未だ感動の熱冷めやらぬ裏部長です。何に感動したかはまたあとに書くこととして、今夜の稽古はどんな塩梅だったのでしょうか。たいへん気になるところでございます。

 栃木のY先生。お忙しいなか書き込み、ありがとう存じます。十三名とは多いですね〜。さっぽろ支部では決して見ることのできない情景でございます。さぞかし賑やかな稽古であったことでしょう。
 遠征の夜が憶いだされるようです。

 さて、昨夜のBlogでも書いた通り、本日わたくしはちょっとしたイヴェントのために稽古を休みました。この、半分以上武術バカである裏部長がその稽古を休んでもわざわざ足を運びたくなるもの、といえば、すでに勘の鋭い方はもうお分かりになっていることでしょう。
 そうです。落語です。しかし今夜の落語はそんじゃそこらの落語会とはワケが違う!
 今日、わたくしの行ってきた落語会は、

立川談志ひとり会 其の十六

 と云います。
 そうです。裏部長あこがれの、談志さんの独演会だったのです。


 感想から申しあげましょう。
 「参った!!!」このひと言に尽きます。いやあ、凄まじい二時間弱でした。あれで五千円は、まったくもって安すぎるくらいです。
 内容としては談志さんらしいもので、いま話題になっているニュースや歴史のこと、少し哲学めいたことなどを漫談のように話しながら本編へ入ってゆく。軽いジョークや小噺で会場をあたためてから一本目の『やかん』へ。ただしそこは家元、ふつうには演らない。噺の途中でおもいついたように「ああ、そういえばね」なんて最初の小噺にもどってみたり、ミスユニバースのことを皮肉ってみたりして、それらも噺のなかに入れてしまう。「やっぱり違う噺やろうか」なんて冗談を云いながらひととおり『やかん』を演り終えて、また幾つかのジョークを云って一部終了。ここまでで既に一時間をつかっているが、観客の側に疲労感はいっさいない。
 二部は十五分後。またも軽い小噺から入って、最後は『短命』をやる。これがもう絶品としか云いようのない出来で、ご本人はあまり声の調子もよくなくて手ごたえは薄いようでしたが、わたくしにしてみれば酔いしれるほどの出来栄えで、現になんどか、フワリと浮き上がるような感覚を得たほどです。
 最後に、鋭い小噺をいれて終了。八時半なり。

 いやあ、良かった。震えるような一夜でした。もしわたくしがもう四歳ほど若く、成人になったかならぬかの頃に今日のような体験をしていたら、おそらくその足で楽屋へ飛びこんで弟子入りを申し込んだでしょうね。今日そうしなかったのが不思議なほど、素晴らしい二時間でした。
 今日の高座や、立川談志さんのことについては、以前にもいくつかここに書いたし、詳しく書いているとただの落語論になってしまうため、このへんで止めておきますが、こんな体験はまたとないものだと思うので、その記念に、今夜の高座で談志さんがつかわれた小噺やジョークの中から、憶えているものをいくつか紹介して終わろうと思います。


夫婦喧嘩のジョーク
夫「おい、ウチの前に救急車が止まってるけど、何かあったのか」
妻「これからあるんだよ」

医者と患者のジョーク
患者「あのう先生、最近ぼく物忘れがひどくて困ってるんです」
医者「はあ、例えばどんなときに?」
患者「何のことです?」

手と足のケンカ
足「チクショウ!おい、手の野郎。重くてしょうがねえや。たまにはどいたらどうだい!」
手「ヘッ、何が重いだ、馬鹿野郎。んなことてめえに云われる筋合いはねえや!(手、足を叩く)」
足「痛ッ、何しやがんだい!よおし、わかった。今度復讐してやる」
手「へえ、復讐ね。お前になにができるんだよ」
足「見てろよ。犬のフン踏んづけてお前に拭かせてやるから」

間男の小噺 
 昔、長屋(アパート)で隣どおしに暮らしていた男と女。男はひとり身だが、女のほうには亭主がいる。しかし二人はいつの間にはデキてしまって、女の亭主が仕事でいないあいだに彼女の部屋へ忍びこんでは、あんなことやこんなことして愉しんでいる。当時、間男(浮気)は死罪と決まっていたから、二人はそのうち話し合って、
女「ねえ、ウチのひとにバレるとまずいからさ、今度するときは台所のほう回っといでよ。ネ?そしたらさ、あそこに羽目板があるだろ。そこに穴あけとくから、あんたのナニをそこから挿して……」
 なんてな計画を立てて、その通りよろしくやっていた。
 そんなある日、いつもは表から帰ってくる亭主がどういうわけかいきなり勝手口から入ってきた。女は羽目板のうえ坐ってるから、
亭主「おい、お前そんなとこ坐って何やってんだ?」
女「あっ、お前さん!いや、これはさぁ、何って、そりゃあんた、ア、アアァ……」
亭主「喘いでたってわからないよ。何してやがんだ!」
女「う、うう……ウ○コだよ」
亭主「なあに!?ウ○コだと!?馬鹿野郎、こんなところでウ○コする奴があるか!さっさと止めてそこどけろ」
 亭主は無理やり女はそこからどかせる。彼女が坐っていたところを見て、
亭主「ったくザマぁねえ女だ。チ○コみてえなウ○コしやがって」
(これには参りました。談志さんもそうおっしゃっておりましたが、どこからこんな発想が出てくるのでしょうか。ちなみにこの続きとして、亭主「おい、なんか油っこいもんでも喰ったのかい。妙にテカテカしてら」っていうのを考えたんですが、どうでしょう……)。

ヨーロッパ旅行のジョーク
 闘牛好きの男がスペインをはじめヨーロッパ各国をまわって旅をしている。おいしいと評判の料理店を食べあるいているが、どうもその先で、ある日本人とよく顔をあわせる。
旅行者「いやあどうも、またお会いしましたな」
日本人「ああ、どうもどうも」
旅行者「こんなことをお訊きするのはたいへん失礼ですが、どうしていろんなレストランを回っているんです?わたしは、女房が料理を作らないからなんですが」
日本人「ウチは、女房が料理をつくるからですよ」

スペシャル料理の小噺
 その旅行者がスペインへ行ったとき、ある料理店へ入ると、各テーブルで料理が届くたびに歓声があがる。旅行者は不思議におもって、
旅行者「ねえ、ちょっと」
店員「はい、何でございましょう」
旅行者「いま出したのはどんな料理?」
店員「ああ、あれは当店のスペシャル料理です」
旅行者「へえ、スペシャル料理ね。だからあんなに歓んでたんだ。で、料理はなに?なんか大きな、ダチョウの卵みたいなのが二つ見えたけど」
店員「はい、左様です。実はあれ、闘牛で死んだ牛のキ○タマなんです。うちは街の闘牛場と提携を組んでいて、毎日直送されてくるんですよ」
旅行者「ほう、それは珍しい。じゃあこっちにも一皿もらおうかな」
店員「たいへん申し訳ございません。本日のぶんはすでに出きってしまいました。なにせスペシャルでございますから」
旅行者「ああそう。それじゃしょうがないか……じゃあさ、二日後にまた来るから、予約しといてよ」
 スペシャル料理の予約をしてその街を離れ、二日後にまたやって来て、
旅行者「おお店員さん、わかってるね。予約しといたスペシャル料理」
店員「はい、お待ちしておりました」
 嬉嬉として待っている旅行者。そこへ店員が例の料理をおいてゆく。
旅行者「おいおい、店員さん。これがあのスペシャル料理かい?違うよ、こんなんじゃないよ。わたしが見たのはこんなに大きい、ダチョウの卵みたいなやつだったじゃない。これなに?梅干みたいのがふたつだけって、日本人バカしちゃいけないよ」
店員「お客様、それは正真正銘のスペシャル料理。あなた様のお言葉は誤解でございます!第一、考えても見てくださいよ!闘牛で死ぬのは牛だけじゃないんです!!」


 お後がよろしいようで。

 
posted by 札幌支部 at 23:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年06月03日

明日のこと

 こんばんは。拳に「赤ちん」を塗っている裏部長です。先日の稽古でハッスルしすぎたために拳頭をすこ〜し擦りむいてしまったため、今ではなつかしい響きのこの「赤ちん」を塗っておいたのですが、恐るべし赤ちん!すでに乾いて、傷口がふさがってきております。
 赤ちんよ、今夜もありがとう。

 さてさて明日ですが、わたくしは小用のため参加できません。ごめんなさい。明日は夜にちょっとしたイヴェントがあるのです。このことについてはまた後日、改めてここに書きたいと思っております。
 
 水曜日からは通常どおり参加いたしますよ〜
posted by 札幌支部 at 19:53 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年06月02日

 こんばんは、またも筋肉痛におそわれている裏部長です。やはり稽古量が少ないようです。

 今日は映画を二本観ました。平日はほとんど時間が取れなかったため、まさに貪るようにして観ました。
 そして、そのどちらの作品からも、身につまされるような想いを得たのです。

 一本目は『シークレット・ウィンドウ』(アメリカ映画2004)です。しがない推理作家である主人公(ジョニー・デップ)のもとへある日突然、見知らぬ男がたずねてきて、「お前はおれの小説を盗んだだろう」と、盗作の責任を問い始めるというところから物語は展開して、主人公は徐徐にその男の影におびえ、恐怖に苛まれてゆく……。
 最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』で日本へも来たジョニー・デップの演技がひかるミステリで、まずまずの出来でした。作品としてのテンポもよいし、何よりも怖がらせるシーンがあまりしつこくない。そのあたりに好感が持てました。ただ、あのオチにするのであれば、それまでの展開はどうでもよくなってしまうのではないかト、いささかの疑念は持たざるを得ませんでした。
 主人公は、盗作の責任をとわれる小説家です。なんだか他人事ではないような気がして、身につまされました。

 二本目は邦画。昨年の邦画興行収入ランキング十五位にランクインし、約十九億円を稼いだアニメーション作品『ブレイブストーリー』です。
 弱虫で勇気のないある小学生(主人公)はある夏の日、両親の離婚、そして母親の急病に見舞われ、落ち込む。妙な魔法をつかう不思議なクラスメイトの話のままに、家族を元どおりにするため、かれは異世界への扉をひらく。
 松たか子やウエンツ瑛二、大泉洋や伊東四朗なども出ていて出演者とその仕事ぶりはほとんど申し分なし、映像そのものもおもしろい出来で、内容としてもたいへん面白い映画でした。ただの御伽噺ではない、子供むけ映画ではない深みと現実感がそこにはあって、これならばお金を払ってでも映画館へ観にゆく価値はありましたね。
 ここで感じたことといえば、ひとえに「冒険」です。ああ、こんな風に冒険することなんて、もうないのかなあ……てな具合です。

 自分の夢を追いかけたり、日日の生活や仕事をがんばったりしながら、それでも子供のころのような、あのドキドキするような冒険心は捨てたくないですね。わたくしは今日のような映画を観るたびにそう思います。

 今日のさっぽろはよい天気でした。まさに運動会日和です。
 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 20:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年06月01日

躰になる

 こんばんは、裏部長です。稽古中というのはやはり熱くなっているためでしょうか、よほどの深手でない限り、怪我をしてもあまり痛く感じないものですが、帰宅してみてビックリ。そりゃもうあちらこちらがギシギシいっちゃって、風呂に入ったら痛いの痛くないのって(どっちなんだ!)。
 ま、そんなわけで、右の拳をすこ〜し擦りむいている裏部長ですが、それでも今日は空手の日。ろくに突けない拳でも行って参りました。

 参加者は、稽古開始一時間ほどはわたくしとK先生のみ。だいたい師匠とわたくし、とか、今日のこの三名のようなメンバーになると、すぐには稽古を始めませんね。フリー・タイムと称して、世間話から師匠らの大学時代のお話、映画の話なんかを経由して武術の話題へ……といった塩梅に、いろいろな話をして後輩たちの来るのを待つわけです。
 今日は七時前に大学院生のH田君が来てくれたため、そこから稽古開始。基本は受けまでやり、移動稽古で追い突き、逆突き、追い突き・逆突きをやりました。
 後半は型です。H田君は四の型を、わたくしとK先生は「二十四歩」をやります。
 本日与えられた課題は、1:自分の懐(枠)のなかだけで動かない。2:手刀打ちからの前蹴りでは、基立ちくらいの姿勢をキープする、蹴るために重心を後ろ足へのせない。の二つでございました。
 後者のことに関しては、この型をはじめて教わったときからそう云われていたので、ああきちんとやらないかんなあ、と改めて自分へ叩き込んだのですが、今のわたくしにとってみれば、前者のことのほうがよほど重要で、そして深刻なのです。
 この、「自分の枠のなかだけで動かない」ということの何とむつかしいことか。師匠の示してくだすった動きを見れば、たしかにその差は歴然としてあり、もっと大きく、伸び伸びとできれば動作にメリハリが出てきて、もっともっと良い型になる、ということはわかっているものの、自分のテリトリーから自分を解き放つということは感覚的にもむつかしく、どうもスパッと出来ないのですね。これには参りました。
 しかし、同様のアドヴァイスは、以前の「腕秀」あたりでも出されていたものであり、早急にも取り組むべき課題であると感じております。その点では、今日の稽古はよい出発点になったのではないでしょうか。
 八時、終了。

 特に型のような決まった動きのなかで自分のカラダを扱う場合、うま〜いことその躰すべてをひとつにしなければならず、またそこから発生する迫力や締まりは、外見的にもよく見えてしまうため、約束組手などでは容易につかみきれない要素を発見することができますね。今日はそんなことを考えさせられた一日でした。

 最後に。

 高砂のKさん、書き込みありがとう存じます。そこまで云っていただけると、直接関係のないわたくしも、なんだか嬉しくなってしまいます。
 わたくしにとりましても、未だお会いしたことはありませんが、T技術顧問は大きな存在でございまして、例えていうなら、同氏と師範(総師範)は、古きよき時代の東映における、市川右太衛門と片岡千恵蔵みたいな存在です。いわゆる「御大」というやつですね。
 ですから、そんな巨頭のそばで教えを受けられるというのは羨ましい気もいたします。栃木のT君なんかもそうですよ。果報者とさえ云ってもよいくらいです。
 これからもどんどんと書き込んでやってください。そちらの稽古内容がわかると、こちらとしてもたいへんプラスになりますのでわーい(嬉しい顔)

 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月31日

空手祭り

 どうも、裏部長です。そろそろ六月ということで、北海道も少しづつ暖かくなって参りました。夏が近いですね〜晴れ

 今夜は体道稽古です。参加者は昨日にひきつづき当破君、K先生、少し遅れて韓国人留学生のふたり、といったメンバー。おなじみの面面ですね。
 冒頭、当破君のやっている日本伝天心古流拳法居取之位をみんなで稽古。そのうち韓国人留学生のふたりが来てくれたので、その三名に師匠がつき、わたくしとK先生は浅山一伝流体術奥伝之位を復習……と、気づけばこちらもお馴染みのメニューでございました。

 復習が終わると、当破君らの稽古のあいだ、わたくしの中段追い突きに対してK先生が受けの工夫をされるというので、約束組手にスウィッチして熱中しました。先生もいろいろと考えられているようで、こちらはただ単に、思いきり突けばよいだけなのですが、その受け方が通常のものと違い、外すような、抜くような、感触のないものであったため、わたくしも「アレ、こんな突きで良かったっけ?」と、こころのなかで頸をひねりながら突いておりました。
 ここで師匠から受けた突く側としてのアドヴァイスとしては、とにかく真っ直ぐ。其場突きでやっているような角度ではなく、追い突きとしてのラインをまっすぐ突く、というもので、なるほど、そうしてみると確かに突ける回数が増えてゆきました。

 当破君らの体道稽古も一段落したので、残りの時間はみんなで約束組手。昨夜やった、逆突きに対する前手の捻りのみでの受けから、今度はそれを追い突きに対しておこなうという、少し発展したことをやりました。
 約束組手に馴れていない韓国人留学生のふたりは、まずはとにかくその動作を、突くほうも受けるほうも覚えることに徹してもらい、われわれは相手を換えながら、ある程度バシッと突くようにしました。
 ラスト。今日の稽古内容をふまえた上で、師匠の解説。ここでは主にわたくしとK先生がその受けを取ったわけですが、久しぶりにいや〜な、気持わるくなるような受け技を喰らいました。投げられたり押さえられたりして厭だな〜と思う感じではなく、呼吸から何からすべてを支配されて、突けているようで本当はきちんと突けていないという一種の錯覚が、なんとも不気味で、気持わる〜いのです。
 今日だけでも、山のような課題を得られたような気がしました。

 実は昨夜、談話室で話していたときに、当破君の習ってきた技を見せてもらうために中段追い突きを何本か突いたのですが、そのときわたくしの拳がうまーい具合にかれの服のチャックに当たってしまい、中指のつけ根を切ってしまっていたのです。昨日も若干出血をしておりましたが、今日の約束組手でその傷が再発。いやもっと広がって出血とどまるところを知らず、回数を多くやっていたK先生の水月部分はもちろん、師匠や当破君の胴着も、わたくしの血痕でまみれてしまいました。
 まさに、空手<血>祭り、でございました。

 明日は通常どおりの空手の稽古です。六月はあまり変動はありませんが、七月からは稽古の曜日やその時間帯などがすこし変わるかもしれません。門弟諸賢は気をつけておいてください。

 最後に、明石あらため高砂支部のT技術顧問、書き込みありがとう存じます。先代や諸先生方と明石とのご関係など、知らないことばかりでたいへん勉強になりました。
 どこかで武蔵が呼んでいるのかもしれませんね。
 
posted by 札幌支部 at 22:48 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月30日

二の腕マジック

 こんばんは、裏部長です。

 世の中には不思議なことというのが思いのほか多くあるものでして、ミステリー・ドラマなんかによく出てくる、いわゆる「トリック」というやつも、そういった不思議のひとつと云ってよいでしょう。
 現在フジテレビ系列で放送されている連続ドラマ『ライヤーゲーム』に登場するさまざまな騙しのテクニックもまた、一見するとマジックのようにすら見えてしまうほどの巧妙なトリックで構成されています。ああいったものを見ると、ああ俺ってやっぱ文系なんだな、と痛感させられます。
 たとえば、なかば賭けのようなゲームで勝率は50%−50%。しかしその実、こちらの勝つ確立は相手よりも低くて、結局はかならず負けてしまうようなやり取りにおいて、一度負かされた相手に再戦をいどみ、まったく同じルールでゲームをやって、しかして確実に勝つ方法がこの世に存在するのか……。ドラマとして見ている以上はそこに展開というものがありますから、おおよその予想は立つわけですが、実際にそんなシチュエイションに陥った場合、はたしてあなたは攻略法を見つけ出すことができるでしょうか。

 どうして今日はこんなことから書き始めたかというと、今夜の空手の稽古の内容が、ハタから見ているとまるでマジックのような、巧妙かつ確実なトリックのように見えてしまうであろうと、そんな風に感ぜられたからであります。

 今夜はおもしろいことに、師匠のほかにはK先生と、そして当破君のみという不思議なメンバーでした。師匠はお風邪のためか声の出もあまり良くなく、基本稽古の号令はK先生がおこない、手廻しあとから師匠の先導ということになります。
 其場での躰捌きをいろいろやってから、軽めの約束組手。今日のハイライトはここです。ここで教わったことがマジックじみていたのです。
 おもに逆突きに対してですが、前手をほどよいところへ構え、相手の突きの威力をかりてひねり、その捻転のちからによって相手の拳が外れてゆく……という、文章にしてしまうとたったこれだけの動作なのですが、これが本当にむつかしい。
 とにかくぶつかってはいけない。しかして、ただ相手の腕をなぞるだけでは外れてくれないわけですから、どこか程よいところへこちらの手を持ってゆかないことには二進も三進もどうにもブルドッグ、じゃなかった、上手くゆかないわけです。
 師匠からはいろいろな点でアドヴァイスをいただき、その受も取らせていただいて、実感としてはなーんとなくわかったような気もするのですが、いざやってみるとイメージの半分以上もうまくゆかない。ただ、師匠の技の外見的なヒントとしては、前手はじゃっかん張って構えていたこと、最終的にこちらの手は相手の肩口ないし二の腕あたりに落ち着くこと、などが見つかったため、これを参考にしながらやってはみました。しかし、それでもまだまだ納得できるところまでは至りませんでしたね。
 師匠早退後も三人でこれを稽古しましたが、いろいろと考察するのみで、みな頭を悩まして胴着を脱ぎました。
 
 入門した当初はまったく理解できず、まるでマジックのように見えた師匠の技が、こうして最近は自分たちの前にも登場するようになりました。いきなりのことに、今日の文章を見てもわかるように、整理しきれず混乱することもありますが、しかしそこに少なからぬ成長のあとを見ているような気もして、なんだか身の引き締まる想いでおります。

 八時、稽古終了。談話室で空手談義をかわしている間に、気づけば九時。
 バカというのは恐ろしいものです。

 明日は体道稽古です。
posted by 札幌支部 at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月29日

 裏部長です。いや〜、参ったふらふら

 久しぶりに、なーんにも書くことがないexclamation×2たまには映画のことでも、なんて考えたけど、最近はまったく映画を観てないし、武術に関しても今はこれといってハマってることもないし……。

 そういうわけで、今日は、勘弁してちょexclamation×2たまにはこういうこともあるのですよ、ハイ。

 明日はね、空手の稽古があるからね、何かしらのね、書くネタが出てくると思うわけなのね。だからね、それまではね、どうにか広いこころでね、待っててもらいたいのね。
 よろしいね。

 んじゃ、そういうことで、また明日。
posted by 札幌支部 at 20:39 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月28日

元気ですかーッ!!

 元気があれば何でもできる。信用なくてもお金があれば大丈夫。
 お支払いはカードですか?それとも、

 現金ですかーッ!!


 引退したのは山本キッドですか?それとも須藤

 元気ですかーッ!!


 好きな攻撃手段は突きですか?それとも、

 エンピですかーッ!!


 うつみ宮土理のだんなさんは、

 キンキンですかーッ!!


 
 と、かなり脱線してきたところで、こんばんは裏部長です。元気ですかーッ!!というわけで、今夜はアントニオ猪木ダジャレでお楽しみいただきました。

 本日の稽古、師匠ほかみなさんのご推察通り、わたくしのみの参加でございまして、結局中止ということになりました。たまにはこんなこともあります。

 でも裏部長はへこたれません。だってあのひとも云っているじゃないですか。

 元気があれば何でもできる。

 そうです。元気さえあれば何とかなるのです。
 なんとかしようじゃありませんか。次の稽古へつなげてゆこうじゃあーりませんか。
 

 あなたが貰ったのは賄賂ですか?それとも、

 献金ですかーッ!!


 お粗末さまでございました。
posted by 札幌支部 at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月27日

また明日!

 どうも、裏部長です。本州では真夏日だそうで、ご愁傷様でございます(笑)。そんでもって奄美大島では梅雨入りでしょ?われわれ梅雨というものにほとんど関係なく生きている人間は「えっ、もう梅雨の季節なの?!」と驚いたくらいですが、これでも今年は遅いほうだそうで、なんだかよくワカンナイ。

 とりあえず、明日からの一週間に備えましょう!ということです。

 その明日ですが、月曜日ですから師匠不在はいつもの通り……しかし!このところ毎回いてくだすったK先生も不在なのです。こいつは困った。
 もちろん裏部長が行けばよい話なのですが、こちらはこちらで最近、月曜日ばかりが残業で行けずじまい。明日もどうなるかわかりません。
 ただ、月曜日にはかならず来ている韓国人留学生ふたりのためにも、ここで穴をあけることはできません。明日はどうにかこうにか都合をつけて大学に向かいたいと思います。

 できれば、他の後輩たちも来てほしいな〜。


 それでは、何はともあれ、また明日!
posted by 札幌支部 at 18:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月26日

有を信ずるか、無を尊ぶか

 こんばんは、裏部長です。わたくしの近所の小学校では今週末に運動会をおこなうところが多いのですが、昨夜は大雨、今日は今日で朝からすっきりしない天気で、ぱらぱらと雨も降っており、その所為でのきなみ中止や延期が続いているそうです。残念ですねえ。子供たちにとっては良くも悪くもドキドキの絶えないイヴェントですから、みんな雨空を見上げてはため息をついていることでしょう。
 なんだか、梅雨でもないのに、最近雨ばっかりです。

 昨夜の稽古のときに、大学院生のH田君からある武道家のヴィデオを借りたのですが、帰ってきてすぐに見てみました。この方はわたくしでも知っているほどのご高名な武道家で、著作やDVDはどの書店にもずらっと並んでいるような、キャリアの長〜いひとであります。数数の武術流儀をおさめていて、外国人の弟子をおおく有する、かなり高齢の方だと聞いております。
 ヴィデオの内容としては、いくつかの柔術的技法から、おもに実戦における動き方として、掴まれたところから脱したり、相手が撲ってくるのを捌いて投げたり、そんな動作をいろいろと披露する、というもので、たしかに多種多様、さまざまな技法をかなり柔軟な視点で稽古しているんだろうなあと思わせる雰囲気がそこにはありました。おそらくはそんなところが、外国で警察官や傭兵として働いているひとたちにウケているところなのではないでしょうか。
 ただ、ですね、ひとつ気になったことがあるんです。
 それは、実戦目線がゆえの「グダグダ感」があったことです。これはこのひとに限らず、基本的にルールを設けず、試合のようにして演武する場合、受との呼吸があわずに技が成立せず、上手くいったんだか失敗したんだかよく判らん、といった状態に陥ることがよくあります。いわゆるアドリブで動いているため、技がきれいに決まらないことがよくあるわけです。
 今回のヴィデオにはそれが多く見られました。つまりあれは、武術にある型や技(=有)を基準にして動いていないためだとわたくしは思うんですね。実戦の場では構えなんかもない、手ごろな武器があるわけでもない、相手がひとりだとも限らない。上手くその攻撃を見切って技をかけようとしても、タイミングのずれや相手の身体そのものの反応で、きれいに決まらないこともある。そういうときには一つの技に固執せず、すぐに違った技や動作へ変化して相手を崩す……この理論は正しいと思いますが、しかしそれを稽古の主眼としてしまっては、武術としての可能性をせばめてしまう結果になりはしないかト、このヴィデオを見ていて感じたのです。
 相手が攻撃をしかけてくる、それに応じてパッと捌く、うまく合わずにグダグダになる、そんな場面がいくつもありましたが、そんなとき、当の師範は、なかば乱暴なようにも見える当身で済ませていました。それも、空手のような突きでもなければ、いわゆる柔術的な当身でもない、ただの「パンチ」や「キック」です。それでもって相手の顔面や股間などを撲り蹴るのです。あれはおそらく、想定しておこなった技が決まらなかったときは相手の弱いところを撲ってしまえばそれでいい、というような考え方があるのかもしれません。

 われわれの行なっている稽古方針としては、まず型ありき。空手にしても体道にしても、まずは決められた型をひたすらに稽古し、躰に馴染ませてゆく。いくら約束組手という名がついていても、約束とあるように、まずは一本のみをきちんと突くことからはじめる。
 つまりは「有」から発するわけですね。そこから「無」へと成長してゆく。だから、いくら約束事を決めずに組手などをしたところで、今回のこのヴィデオにあったようなグダグダ感は生まれないのです。それは云うまでもなく、有としての型から入っているからなのです。
 もちろんこの人たちも最初はきちんと流儀の型にしたがって修行されているのでしょうが、「無」として動いたときのあのグダグダ感はやはり見逃せませんね。たぶんに大きな違いがあるのだと思います。
 受のはなつ突きもまた疑問に感ぜられました。

 昨夜はこのヴィデオを見たあと、お口直しならぬお目直しのために、以前師範からお借りした、平成三年の七月に本部道場で撮影された「技」のヴィデオを見ました。それでようやく、腑に落ちてすっきりすることができました。
 最近、そういった市販の武術系ヴィデオをまったく買わなくなった理由は、わたくしの内の、そんな生理的変化に関係しているのかもしれません。

 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 21:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月25日

「らしさ」

 こんばんは、妙におしりの痛い裏部長です。穴ではありません。どうも右の尻っぺたが痛いのです。今日の稽古でなにかあったかな?まあ蹴りくらいでしかこのあたりを痛めることはないでしょうけど、でも、こんなこと今までには……。
 ま、忘れることにしましょうわーい(嬉しい顔)

 さて、上記のことでもお判りのように、今日は空手の稽古の日です。ただ、このところ皆勤賞のK先生は神戸だし、熱心なる韓国人留学生のふたりもいないしト、ちょっぴり淋しい稽古ではありました。
 参加者はわたくしと大学院生のH田君と、そして少し遅れてS呂君の三名のみ。あとは師匠、というメンバーでした。
 
 基本稽古ひと通りから移動稽古へ。追い突き、逆突き、追い突き・逆突き、逆突き・逆突き。
 ひと呼吸おいて約束組手を……というところで師匠に用事ができてしまったため、早退。残りの時間はわれわれ三人のみでの稽古となりました。
 受けを固定して突く人間がローテーションする、いわゆる「栃木方式」で中段追い突きをやります。受けは最初がわたくし、次がH田君、そして最後はS呂君です。
 H田君は、突きを出すときにどうしても腰と拳がいっしょに飛びでてしまい、腰のタメが作れないのでその点を意識してもらい、受けのときにはとにかく基本に忠実に、前足を動かさず、また前手もあまり動かさず、相手との距離感をうまく保ってあっさりと捌く、これをやってもらいました。
 S呂君に関しては、一見して彼自身もいろいろと試行錯誤しているところがわかったし、また何とはいっても黒帯ですからね、そうそう五月蝿くはアドヴァイスせず、突く際の引き手についてすこし進言したくらいで止めておきました。彼もそろそろ初段補から初段へあがりますから、互いに刺戟しあえる稽古にしたかったのです。
 最後は型……ということにしたかったのですが、いろいろと喋ってしまって、結局ほとんど時間なく、S呂君の「鷺牌初段」をともに確認しただけで終わってしまいました。

 今日はいわば札幌支部らしい稽古だったと云えます。師匠がいて門弟たちがいて、基本をやって移動をやって約束組手をやって型をやる。当たり前のことだと云えば、もちろんそうでしょうが、しかしこんな当たり前のことを当たり前のようにできることが、とてもとても貴重な体験であると、そんなふうに感じてしまうのです。
 「〜らしさ」というものは、気づかぬうちに浸食されて、ハッとしたときにはもう似ても似つかぬものへと変貌していることがよくあります。環境や年齢が変わればなおさらです。そんな中でどれだけ自分らしさを貫けるか、人間の存在はそのようなところに隠されているのかもしれません。
 ただ、あえて変えたほうが良いこともあります。これからの札幌支部にもさような点がありまして、それは稽古時間であります。
 現在、こちらでは午後六時から八時までを稽古時間としておりますが、一般的な道場としてはこの時間帯はすこし早い。本部道場の稽古時間を見てもわかるように、だいたい午後七時過ぎから九時過ぎくらいまでが妥当でしょう。なにより、そのくらいの時間帯でないと働いているひとたちが来られません。これからの札幌支部も、大学内のサークルとしてではなく、空心館札幌支部というひとつの武術道場として活動してゆくには、やはりそのあたりの改正が必要かもしれません。

 稽古終了後、一階の談話室でふたりといろいろ話しました。S呂君の「夢」の話、なんだか勇気づけられたなあ。
 彼もまた、自分らしさと闘っているひとりなのです。

 自分も闘わなくちゃ。

 
posted by 札幌支部 at 22:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月24日

蝋人形にしてやろうかッ!!

 こんばんは、裏部長です。ようやく札幌も、胸をはって「初夏」だといえる陽気になりました。暖かいですねえ。気温はいまだにそれほど高くはありませんが、それでも陽射しがあたたかい分よしとしましょう。
 なにせ今年の夏は例年以上に暑いらしいですからね、今くらいは涼しい思いをしていたいのです。
 そんな夏もあと数箇月でやって来てしまいます。

 さて、今夜は体道稽古です。参加者は先週とほとんど同様で、新任のM先生と韓国人留学生のふたり。あとは師匠とK先生とわたくしのみでした。
 冒頭、M先生への指導と韓国人留学生ふたりの動きをチェックするために、空手から、其場突きと内受け、そして上段受けを稽古しました。ひさしぶりの出動となった姿見鏡のまえにT君とHさんを立たせて、そのフォームをチェックさせます。ちょっと懐かしい光景ではありました。
 すこし躰が温まってきたところで体道へ。今日はおもにM先生ら三名を中心に展開し、わたくしとK先生は端っこで、浅山一伝流体術奥伝之位十二本をただひたすらに復習しておりました。今日は途中いくつかつまづいたり、立ち止まったり、アレこの技ってどうやるんだっけ?と頸をひねったりしながらも、比較的スムースに進んで、すこし時間に余裕をもって復習し終えることができました。
 後半、天心古流の三名がまだ稽古をしていたので、こちらでは時間つぶしのために、わたくしが独自に開発してきた技(アクション)をK先生相手にためすなど、ちょっとした遊びをしておりました。まあ、くだらない思いつきの動きだったのですが、師匠にも見てもらうとそこからいろいろなことが発見されて、これまたちょっとした収穫を得ることができました。やってみるものです。
 今日は時間ぴったし、八時に終了。

 体道稽古としての本日の稽古は、さほどに変わったことのないものだったのですが、わたくしとしては改めて師匠の身体に魅せられた日でありました。
 といいますのも、裏部長は目があまり良くないため、日頃はメガネをかけているのですが、空手の稽古のときにはこれを外しています。汗をかくし、また約束組手のときに上段へ攻撃が来ないとも限らないため、よほどのことがない限り外しているわけで、つまりは突いたり蹴ったりしている師匠を見るときはいつも、その全体像がぼやぁとボヤけているのです。
 しかしたま〜に、今日のように体道稽古の冒頭で空手の基本をウォーミング・アップをかねて行なうことがありますね。こうしたときは師匠の身体がとてもクリアに見える(体道のときにはメガネをかけているため)。いつもボヤけているためか、必要以上によく見えるわけです。
 今日なんかもそうで、特に其場突きでの師匠の拳には釘づけになりました。
 その腕はまさに「鞣革」のごとく。そしてその拳はまるで、「蝋人形」のごとくだったのです。
 べつに“光沢があった”ということではありません。師匠のくりだす拳のいづれもが、寸分違わぬ型で大量生産されたような、それほどきれいな拳になっていたのです。
 おそらく師匠ほどのキャリアを積めば自然とそのようになってくるのかもしれませんが、現時点でのわたくしを例にして申しあげれば、拳の状態をつねに完璧な状態にして無駄なちからを抜くということは、なかなかに困難なことであります。脱力メインにすると拳の握りが甘くなるし、かといって、拳の形態をきれいに拵えようとすれば無駄に力んで固まってしまう……肝心な部分を脱力させて、しかして大切な部分はきちんと締める。そんな、拳をきちんと握って突くという何の変哲もない基本的なことが、とてもとても難しいように感ぜられてしまうのです。

 修行の過程はらせん階段のように、同じラインを行ったり来たり……だからこそ、現在のように、初心者のひとがいてくれると、わたくしのような人間の稽古にもなるのでしょうね。またひとつ気づかされるところが出てくるのですから。
 武術というのは、やっぱり怠ってはいけない道なのですね。

 えー、明日は空手の稽古です。K先生は、三人にふえた愛する家族のもとへ飛んで帰ってしまうため、明日と月曜日の稽古では不在となります。明日はおそらく師匠がいらっしゃることでしょう。


 もしも悪魔に、

「お前を蝋人形にしてやろうか」

 と云われたら、

「はい、お願いしますッ!!」

 と答えてしまいそうな裏部長でした手(チョキ)
posted by 札幌支部 at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月23日

どうぞと譲渡

 裏部長です、こんばんは。

 今日はちょっとした事情で、稽古へは行けませんでした。ですから本日のBlogの紙面は、稽古へ参加したひとたちのために空けておきます。
 
 ぞんぶんに書いてください。

 明日の稽古はかならず行きます!
posted by 札幌支部 at 20:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月22日

祝!!!

 こんばんは、裏部長です。

 Blogをご覧のみなさんはすでにご存知のことと思いますが、昨夜のコメントにもあったように、K先生にご子息が誕生しました!!いやあ、お目出度いですなあ。待望のご長男というわけで、先生のよろこびも一入でしょう。
 しかし、奥様の出産されたのは地元・神戸ですから、先生はその瞬間に立ち会えなかったことになります。これはちょっぴり悲しい。

 ただそうとは云っても、目出度いことには変わりありません。殺伐とした世の中、世間ではやれ立てこもり事件だ、やれハニカミ王子だなどと、いろいろなことで騒いでおりますが、こういった嬉しいニュースはそう多くはありません。
 K先生、おめでとうございます。これからもますます、よき父そしてよき指導者としてがんばってください。
 
 いやあ、なんだか自分も父親になった気分だなあ……。
posted by 札幌支部 at 19:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月21日

ぽろぽろ

 こんばんは。失意のなかの裏部長です。

 いまの裏部長は、事情があって、ぽろぽろです。ボロボロではありません。少しだけ不甲斐ない、ぽろぽろ、なのです。

 今日も稽古に行けなかった……。

posted by 札幌支部 at 19:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月20日

棒を振る

 こんばんは、またも筋肉痛の裏部長です。今回は肩の下あたりが張っております。K先生との約束組手でヒート・アップしすぎたかな?

 さて唐突ではありますが、裏部長、唯一できる楽器が「ドラム」であります。中学生のころに一度ギターにも挑戦してみたのですが、なんといってもコードが押さえられない。これでは曲をおぼえることもできない。
 そういった不器用な事情もあってドラムをやるようになったのですが、今もときどき、気づいたときに家のなかで練習するようにはしております。

 今日もふとスティックを振ってみたくなって、片づけたばかりの自分の部屋でいろいろと練習をしてみましたが、やはり肩まわりに筋肉痛があるためか、ほどよく脱力をして叩けませんね。ドラムを叩くスティックの使い方も、たとえば刀などの武器をつかうときの力配分と似ていて、その重量をすべて筋力で扱ってしまうと、とてもとても早いテンポにはついてゆけません。あの微かな重みをつかって振る必要があるのです。
 
 わたくしの場合、家のなかで棒を振るということは困難であり、またマンション住まいであるため、「庭に出て練習を……」というわけにも参りません。ですからたま〜に、こんなふうに短い棒をふってみて、自分の手先指先の脱力具合を試しているのです。
 だから今日のように、終始力みきっているようなときは、そう何曲も練習できませんね。あっという間にフラフラしてしまいます。
 音楽と武術稽古の、ちょっとした共通点でした。

 さて、明日からはまた新たな一週間。師匠もお忙しく、K先生もなにかとバタバタで、わたくしにしても仕事の関係で稽古へゆけるときとゆけないときがあるというので、札幌支部は門弟の数を増やしながらも不安定な状態にありますが、しかし後輩たちの熱意に支えられてどうにか継続しております。
 この灯を消してしまわぬように、裏部長もがんばってゆきたいと思います。
 まずは明日。1002教室で会えることを祈っておきましょう。
posted by 札幌支部 at 20:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月19日

雨燦燦

 こんばんは、裏部長です。

 さっぽろは今日も雨です。せっかくの休日なのに、朝からこう天気が悪いと、気分も滅入るというものです。

 ですから今日は、その滅入りついでに部屋のなかの整理整頓をしました。こんなときにしかしないことですから、今後数箇月はしないでも済むように、片づけられるところは大方片づけてしまいました。
 わたくしの部屋はそう広くはありませんが、あちらこちらに本棚から溢れでた書籍が山のように積んであるためか、よけいに狭く感ぜられ、そのぶん雑然とした雰囲気のぬけない場所なのであります。これをどうにかすっきりと、過ごしやすいところにしよう!というのが今日のテーマでしたが、果たしてそこまで出来るかどうか……。

 ま、今日はこんなところで。
posted by 札幌支部 at 20:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月18日

変化と反射

 こんばんは。たった一日の稽古で筋肉痛をわずらった裏部長ですあせあせ(飛び散る汗)
 どういうことでしょうねえ。それほど怠けているわけではないんですけどねえ。ま、足腰がヤワなんでしょうかね。
 少しづつでも鍛えてゆかねばいけませんね!

 さて今夜は雨のなかでも空手の稽古。あいにく師匠はお仕事のため途中参加でしたが、熱心なる韓国人留学生のおふたりを中心に、K先生の先導でとんとんと稽古は進みました。
 彼らにあわせて基本稽古はゆっくりひと通り。わたくしは、初心者に対するK先生の指導法と師匠の指導法とのその差異をいろいろと考えながら附いてゆきました。別にどちらがどうのこうのということではなく、どんな教え方をすればよいリアクションが返ってきて、どんな解説を加えれば飲み込みが早くなるのか、そんなことをひとり考察しながら動いていたわけです。
 基本のあとは其場での稽古。追い突きの一進一退や逆突き、ワン・ツーなどをやります。
 移動稽古はその延長で追い突き、上段受け・逆突き、追い突き・逆突きを。この間に師匠到着。

 後半はふた手にわかれて、わたくしとK先生は約束組手、師匠らは基本や型の復習を行ないます。
 これは稽古のときにも感慨ぶかく話しましたが、約束組手でK先生といっしょにやるのは久しぶりであり、やってゆくうちに自然とヒート・アップしてゆくのが感じられました。
 これは最近の感覚ですが、約束組手においては現在、K先生とやるときだけが他の機会とちがうような気がしております。おそらく先生もそのたびごとに何かしらの工夫をし、突くときも受けるときも、同じことの繰り返しという状態にならないため、自然とそれへ対応するわたくしも変化や考察を必要とし、その結果ハッスルすることに繋がるのでしょう。その熱さに比例して手傷の数も増えるというものです。
 わたくしは今日、突く際には四つの形態を試してみました。すべて追い突きですが、ひとつ目は脱力しきったムチのような(もしくは蛇のような)突き、ふたつ目は下から這い上がってくる突き(栃木のI師範代のイメージ)、三つ目はその逆で上から瀧のように落としこむ突き、そして四つ目は息を吸うことによって腕を伸ばす突き、です。これらをいろいろと遣いながら相手の出方を見、そのうえでさらなる攻撃をと考えたのですが、なかなか反射的に反応することができませんでした。ああいった、一本目以降の展開にはもっと工夫が必要でしょう。
 受ける際にもいろいろとやってみましたが、とにかくこちらは脱力一辺倒。硬くならず、相手の突きの軌道やその勢いを感じ取って、上下左右さまざまな方向へ捌くことを念頭において動きました。
 ラスト。わたくしが捕りでワン・ツー。追い突きにくらべてほとんど馴れていないワン・ツーを久久にやって、これまた課題が見つかったような気がします。
 八時、終了。

 稽古の終了間際、例によって師匠による型の演武がありましたが、「十八」はいつ見ても恰好いい!素晴らしい型でした。新人が入るたびに師匠の型演武があり、そのたびにわたくしは遠まわしにいつもこの「十八」を期待するのですが、何度見ても飽きない型ではあります。

 今日もさっぽろは雨になりました。愛知県では事件が起きているし、なんだか晴れない週末になりそうです。
 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 22:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年05月17日

打ちーの・・・腕まわしーの・・・肩から入りーの、落としーの。

 こんばんは、裏部長です。本日のさっぽろは午後から雨。夜には土砂降りまでいってしまいました。篠つく雨というやつです。
 傘をさしていても服が濡れるというのはなんとも厭なものであります。

 さて今夜は体道稽古です。もちろん師匠も参加されての稽古となったわけですが、その参加者がちょっと変わっておりまして、まあ当破君や、韓国人留学生のHさん(女性)などはお馴染みとしても、今年赴任してこられたというM先生もノート持参でいらっしゃいまして、いつもとは若干ちがう雰囲気が漂っていたのです。
 このほかには、もちろんK先生と、そして一時間ほど遅れて部長も参加しました。

 内容としましては、当破君、Hさん、今日はじめてのM先生は日本伝天心古流拳法居取之位を。当破君たちは「紅葉返」まで行ったのではないでしょうか。
 一方わたくしは、浅山一伝流体術奥伝之位より、九本目「双手投」十本目「閂返」十一本目「捕縛」十二本目「隅攻」の四本を教わりました。一日に四本はなかなかのペースです。
 ただ……そうとはいっても、「双手投」は下がコンクリートのため投げられず、担ぐところまでしかやっていないし、「閂返」は一度、天心古流でまったくおなじ技を教わっているので、比較的時間としてはあまり要さずに教わることができたわけです。

 K先生はみなの稽古につき合いながら、後半は部長の相手をして浅山の上段之位を復習されていましたが、ふと見たときの技(「打落」)がわたくしたちの教わったものと違っていたため、そう云ってたしかめてみると、なんとK先生がそれを教わってから今日までのあいだに、技の内容がT技術顧問ヴァージョンへ変更されたらしいのです。なんでも、打ち込みを山字受けで受けてから相手の腕を押さえてしまう技はその前の段階でひとつ出てきているため(初伝下段之位六本目「引落」)、こちらではそうせず、現在わたくしたちの稽古している形に改めたそうなのです(T技術顧問はそう教わってきたらしいのです)。

 今日はそんなこんなをしているうちに稽古終了。わたくしは自分の段階を進めつつも、当破君らの天心古流も稽古し、すこし前の段階をやっている部長とも稽古し、またそこから一寸したポイントも学ぶことができて、一石三鳥くらいの日でした。

 明日は空手の稽古です。雨はあがっているでしょうか。
posted by 札幌支部 at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記