2007年09月14日

散漫な突き

 こんばんは、裏部長です。

 本州のほうではまだまだ残暑の季節ですが、北海道はもう秋です。日中こそ少しだけ暖かくなりますが、日が暮れはじめるともう風が涼しく、見上げた空にトンボが飛び交っているところなんぞを見ると、「ああ、もう秋だなあ」なんて息をついたりしてしまいます。
 過ごしやすい季節となりました。

 最近、すっかり武術的な話題を載せていなかったので、まああくまでも裏部長のみの話ですが、きょうは久しぶりにこんなことを書いてみようと思います。

 先月の、あのM田先輩来札記念稽古において、わたくしが構えを直された、ということについては以前にここで報告をしましたが、改善した箇所は構えの前の手です。わたくしの場合、常のことでいえば左手になりますね。この手の位置を、これまでよりも数センチメートル手前に引き寄せたのです。
 云うまでもなく、前手の位置をこちら側へ引くということは、その肘を引くということであり、こうすると自然に脇が締まってきます。これがまず一つ目の発見点でありました。

 これまではとにかく「脱力」の二文字を追いかけるがあまり、前手にもほとんど力を入れずに構えておりました。というのも以前、K先生との組手のときにわたくしが受けを取った際、先生は突く寸前にこちらの前手を外に払われたことがありまして、そのときにわたくしは咄嗟のことにその腕へグッと力を入れてしまったのです。これがいけなかった。バチンッと張るように払われた威力に筋力で対抗しようとしたのですから、その反発力は凄まじいものがありました。わたくしの左腕はピキッと音を立てておりました。
 幸い筋にも問題はありませんでしたが、当分は突きも出せなくなり、また現在でも古傷のようにして残っております。
 この教訓からわたくしは、いつどんなときであれ、構える際には極力その腕に力を入れない瞬間の相手の攻撃に対して筋力で対抗しないことだけを考えるようになりました。それがM田先輩にお見せしたわたくしの構えだったのです。

 まあもちろん、無駄な力をいれずに構える、ということ自体は悪くなかったものの、その具現化されたところの構えそのものに締りがなく、そんな状態から突きを受けようとするから躰がひらいて突き込まれてしまう結果になったのでした。痛い、痛〜い経験でございました。
 あの日以来、わたくしは前手を数センチメートル引いた形で構え、自宅での自主稽古のなかで追い突きなどを試しておりますが、やってみてビックリ。これほどまでに違うのか、と驚愕するほどに突いたときの感覚が違っていたのです。
 簡単に云ってしまえば、構えを若干締めることにより、突きそのものの感触も締まってきた、ということです。突きへ移動する最中、突いた瞬間、突いた直後からの攻撃、そのすべてにおいて今までとは違う、なんともいえない疾さが感じられてきたように思うのです。

 たった一点の些細なアドヴァイスから、ここまではっきりとした感覚の相違が導き出されるとは、わたくし自身かなりの驚きをもっております。そしてそれと同時に、今までなんと散漫な突きをしてきたのだろう、という反省の念すら浮かんでくるのです。
 前前から師匠も「からだを締めた突き」のお話をしてくだすっておりましたが、ああいったことへ繋がるヒントがこのあたりにあるのかもしれません。ただ単に脇を締める、股間を締めるという表面的なことだけではなく、その内に潜んでいるような、微細な感覚を締めまとめて構え、そして突く。そんな次元への架け橋になるような気がするのです。


 ただ今回の発見点はすぐさま、わたくしを愕然とすらさせるほど強いものでした。この突きの変化を知ったとき、わたくしは、よく師匠のおっしゃる、

ニュートラルなからだ

 というのがどれほどむつかしいものか、そんな躰の状態をコントロールすることがどんなに困難なものか、改めて思い知らされたからであります。
 構えたときはもちろん、攻撃へ移行する際も、実際に攻撃しているときも受けるときも、常にニュートラルな状態にある.....言葉じゃわかっていても容易くはできないことに、ようやく実感をもって悟ることができたように思います。
 これもまた課題のひとつに加えなくては。


 来週からはいよいよ稽古が再開されます。この一箇月でたまった課題は山のようにありますから、当分はそのあたりに決着なり整理などをつけることで精一杯だと思いますが、少しづつ体力をもどして、寒い冬にむけて丈夫なカラダを作りたいと思います。

 裏部長でした。
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2007年09月13日

さらば、到来物!

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 こんばんは、未だにダイエット中の裏部長です。ほんの少しではありますが、痩せてきております手(チョキ)

 今夜の画像はそんなわたくしにしてみればちょいと悲しい、切ないものでありますねもうやだ〜(悲しい顔)
 つい先日このBlogでもご紹介した「桃」。ある方からいただいた、裏部長大好物のあの「桃」のなれの果てでございます。まあ、なんとみすぼらしい姿になって.....

 大きくあかく、あの甘い香りを撒き散らしていた十五個の桃たちは、あっという間もなく、瞬く間にわたくしの胃の腑へおさまってしまったわけですが、いやあそれにしても美味かったなあぴかぴか(新しい)あんな桃はそうそう容易くは食べられません。わたくしも今年に入ってから何度も桃を食べましたが、あんなに甘く、あんなに美味な桃には出逢っておりませんでした。
 あのジューシーな果肉を口のなかへ運んでは何度、「うん!これが桃だ!」と叫んだことか。それほど美味しく、そしてだからこそ別れがたい存在になってしまったのでした。

 さらば、桃たち!さらば我が愛しき到来物たちよ!いつかまた会おうじゃないか。
 そのときまでには裏部長、とろけるほどに熟れてみせます。
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2007年09月12日

泪の意味

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 こんばんは、裏部長です。
 本州ではまだまだ残暑が続いているそうで、天気予報ではいまだに“熱帯夜”ということばが飛び交っております。難儀なことでございます。
 そろそろ季節は秋ですよ。なんせもう九月半ばなんですから。

 秋といえば食欲の秋、運動の秋、そしてこれはわたくしと特に関係のふかいフレーズですが、「読書の秋」でございます。すこし肌寒くなってきた秋の夕暮れ、窓辺に椅子を出してきて、夕陽のあかりだけでページを捲るなんざ大人の雰囲気ぷんぷんで洒落ております。本好きならば一度は憧れる情景でございましょう。

 だからというわけではありませんが、今夜は一冊の小説をご紹介いたします。

 『Little DJ 小さな恋の物語』/鬼塚忠(ポプラ社刊) 
 わたくしはこれを昨夜読了しました。あっという間に読んでしまいました。まあ元からわたくしは読書スピードが遅いのでこんなにかかってしまいましたが(二日間)、文字も大きいし、本自体がそれほど厚くないので、早いひとであれば一時間ほどで読みきってしまえる作品だと思います。
 もとは実話のようです。この鬼塚忠さんという方は世界を40カ国以上も旅されているひとで、今作はそんな旅のどこかで取材した話をもとに書かれているそうです。なんとも切ない話でございます。

 例によって詳しいストーリーの解説は行ないません。行ないませんが、ただひと言だけわたくしの感想を書いておきます。

悲しい

 ああ、なんと悲しい物語でしょう。若いひとで、たとえば子供と云ってしまえるような年代の子たちが主人公で、まだ青春という時期には早い、泥んこになって砂利道を走りまわっているようなころの少年や少女たちが出てきて、治ることのない病気にかかって、夢を見つけ、夢に生き、笑い、喜び、生きていることを実感して、そして、死んでゆく.....そんな物語はやっぱり悲しすぎます。

 この作品は映画化されます。すでに撮影は終わっているのでしょう。今年の冬に公開されるようですが、同じ雰囲気の作品に『世界の中心で、愛をさけぶ』がありました。同じく小説から映画になって、その物語のなかで健気な若者が生命を失いました。
 もちろんこれはフィクションですから、そこにはさまざまなジャンルがあって良いとわたくしは思います。ハンカチーフがなければ最後まで見られないような感動ドラマも、駈けこむ便所がないと見られないような、吐き気を催すほどのグロテスクな作品も、そのジャンルとしては決して在りえないものだとは思いません。それぞれがそれぞれの光を持っていれば、それはそれでひとつの作品になっているわけですから。
 ただそう解っていても、やっぱりわたくしは、悲しい結末で泪を誘うような話は好きになれません。作り手としても同感です。そんな苦しいだけの、悲しいだけの泪は現実の世界でいやというほど流しているのですから、せめてフィクションの世界の中くらいではもっと暖かな、明日へつづくような泪を流したい。わたくしは心底そう思うのです。

 あるひとが映画関係者に「ハッピーエンドで泣かすことができたら合格だ」みたいなことを云っておりましたが、わたくしもこの意見に賛成です。すべてを救ってあまりあるほどの包容力で、マイナスの感情をさらって、さらさらとした泪を流させてくれる、そんな物語をわたくしも書いてみたいと願っております。


 とはいえ、『Little DJ』、良い小説でした。いくつか良い言葉も拾うことができました。そんな泪でも流してみたいというひとは一度、お読みになってはいかがでしょうか。

 裏部長でした。
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2007年09月11日

「お前なんか!」

 握ってやる!!!

「ヨッ、スシ王子!」 ドンドン演劇



 こんばんは。裏部長です。

 みなさん、見てますか?『スシ王子』。毎週金曜夜十一時十五分からテレビ朝日系列で放送されている『スシ王子』、空手をやってるひとであれば当然見ていることでしょうパンチパンチ
 寿司職人の祖父と父を持ち、こどもの頃から「スシ王子」として話題をさらっていた主人公は、悲しき死別の残像がぬぐえず、魚の目をみると狂暴化してしまう病気「魚の目症候群」を抱えている。
 琉球唐手自然流を修行する主人公は、さまざまな導きより、封印していた包丁をふたたび握り、寿司の道へと足を踏み出してゆく.....

 なんとも浪漫にあふれ、なんとも壮大で、そしてなんともくだらないお話であり、わたくしは好きですわーい(嬉しい顔)あれくらい好い加減で、視聴者の笑いを狙っているだけのTVドラマというのもアリといえばアリなような気がしております。
 まあね、原案と脚本と監督が、あの『トリック』の堤さんですからね、仕方がないといえばこれほど仕方のない話はありません。あれは堤さんのカラーですから。深く考えずに、かる〜い気持で見てしまうのがいちばん良いのです。

 たしか古い空手の流派に「自然流」(じねんりゅう)というのがあったと思いますが、それとこれとは一切関わりがありません。というか、このドラマに出てくる“唐手”と、たとえばわれわれが日頃から稽古している空手とにはなんらの共通性もありません。
 ですから本当のことをいうと、空手やってるひとほどこのドラマ、あんまり見たくないんじゃないかと思われます。「なにふざけたことやってんだ!!」という気持になるんじゃなかろうか、と思われます。

 ですから、真摯に空手と向き合ってる方にはお奨めしません。たいへん愉快で害のないドラマではありますが、こと空手という面でいってしまえば、これほど出鱈目なものもないので.....


 主人公はかずかずの試練に耐え、確実に寿司職人としての腕をあげてゆきながら、多くの手練たちと闘い、勝利してゆく。しかしどういうわけだか、いつも勝負には勝つのに、最終的には乱闘騒ぎになる。
 彼は自然流の継承者ながら、格闘となるとからっきし弱い。そこで、そういった乱闘騒ぎになると、彼の弟弟子がどこからか魚を一尾もってきて、その目を主人公に見せる。
 すると、どうだ。彼の髪は、全盛期のX-JAPANみたいに逆立って、その口からは怒りとも恐怖とも取れる「ぎょ、ぎょ」という呟き言。
 ついには左拳を腰へひき、右手は人差し指と中指だけをのばした形で顔の横までひきあげ、

「お、お、お前なんか……」

 そこへ仲間たちの掛け声が入る。

「ヨッ、スシ王子」 

「握ってやるッ!!!!!」


 ダァーッ、てんで乱闘がはじまり、結局は相手がたをケチョンケチョンにやっつけちゃって一件落着と、まあひと息に云ってしまえばそんなドラマなのでございます。

 見たくなりました?
posted by 札幌支部 at 20:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月10日

交交

 裏部長です。こんばんは。

 気づかぬ間に、わたくしの書いた記事数が大台、四百個に達しようとしております。単純にいって、連続ではないものの、四百日このBlogを更新し続けてきたことになります。

 大学を卒業したあとも稽古へ参加し、そしてその感想や報告などを、在学当時とほとんど変わらぬスタンスで書き続けられているわたくしの境遇は、果たして良いものなのか悪いものなのか.....ふらふら

 とにかく、そんなわけで、るんるん思えば遠〜くへ来た〜もんだ〜、ということです。このBlogも長いこと続いているようなわけです。

 云いかえれば、きょうは特に書くことがないというわけです。


 申し訳ないexclamation×2

 悲喜交交でごあんす眠い(睡眠)
posted by 札幌支部 at 19:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月09日

天国と地獄

 こんばんは、裏部長です。台風が過ぎて、ほっと一安心していたら、急に暑くなって、ヘロヘロになっております。これも残暑のうちに入るのでしょうか。
 そんな陽気ですから、本日行なわれた北海道マラソンもたいへんだったそうです。ゴールした選手がインタヴューに答えられないんですから。大阪ほどではなくとも、きょうの札幌はそれほど暑かったというわけです。

 わたくしはというと、そんな暑さのなか、毎度のように扇風機の送風のみで、死んだような顔をしながらパソコンに向かっておりました。いま急ピッチで作らなければいけないものがあって、それに集中していたわけです。いやあ、暑かった暑かったたらーっ(汗)
 えー、何度となくお伝えしているわたくしの突き指でございますが、少しづつ快復を見せており、今はもう軽く拳を握れるほどまでになってきました。まだ本調子ではありませんが、自主稽古のなかで其場突きなども再開させておりますし、やっぱり手の感覚がもどってくると躰全体にちからが漲るのでしょうかね、なんだか元気になってきたようにも感じられます。
 稽古再開までには完治させたいと思います手(チョキ)手(チョキ)


 さて、昨夜テレビ朝日系列で『天国と地獄』が放送されましたね。スペシャルドラマってやつですよ。二時間半以上の長さでね、いろいろな俳優さんたちが出演されて、しかも舞台が北海道ですから、こりゃ見ないわけにはいかない!ということでわたくしも見ました。ご覧になった方も多いことでしょう。

 これはすでにみなさんご案内の通り、黒澤明さんの監督作品のリメイクです。こちらの公開日は1963年3月1日。主人公・権藤役に三船敏郎、刑事役に仲代達矢、三船さんの女房を香川京子、すぐに裏切る近藤の部下を三橋達也、とここまでですでに目も眩むほどの豪華なメンバーですが、それ以外にも、木村功加藤武志村喬田崎潤東野英治郎藤原釜足北村和夫名古屋章浜村純西村晃菅井きんなどなど、いま思い返せばすごすぎるほどのキャストが揃っておりまして、その極めつけが犯人役の山崎努さんです。当時、まだ山崎さんは新人だったのですね。

 ストーリーは昨夜のドラマの通りです。ある一件の誘拐事件が起こる。犯人は身代金として三億円を要求してくるが、主人公の手許にある三億円はじぶんの仕事の上でどうしても必要なものであり、しかもそこに来て、誘拐されたのが彼の雇っている運転手の息子であったと判明して・・・。
 昨夜のドラマは置いといても、映画のほうは凄まじい迫力で、わたくしは今でもその内容を憶えております。犯人が身代金のカバンを処分すると、ピンク色の煙があがる。あのシーンは、カラー映像が当たり前になった現在ではさほどのインパクトはありませんが、映画のほうはまだ白黒、モノクロームでしたから、その中にぽっかりとピンク色の煙があがったときにはかなりの衝撃が打ち寄せてきます(この技法を「パートカラー」といいます)。

 映画のほうを賞賛するだけではつまらないのでTVのほうにも触れますが、わたくしにはどうしてこの時期にこの作品をドラマ化したのか、その理由がいまひとつ解せません。もちろん元はあの黒澤さんの映画ですから(原作はエド・マクベインの小説『キングの身代金』)、それをTVでリメイクしたいと思うプロデューサーの気持もわからないではありませんが、しかしあれだけのキャストを使ってあれだけの迫力を含み、公開後この映画を模倣した誘拐事件が実際に起きた、なんてくらい凄まじいパワーを持った作品を、どうして現代の軟弱製作者たちにTV化できましょう。お金の無駄、二時間半以上の時間の無駄、ではないでしょうか。
 それに舞台を北海道の小樽へ移したこともよくわかりません。おそらく観覧車や海辺の風景や坂のある町といった要素が関係しているのかもしれませんが、それらを除けばほとんどと云ってよいほど北海道にする必要はありませんでしたね。
 主人公の近藤の屋敷もそうです。内観はたしかにある程度の豪華さを伺わせますが、外観はさほどのこともありません。犯人はぼろアパートの窓からこの絢爛豪華なる邸宅を見上げて憎悪を培養していたのですから、むしろ内側よりも外観に気をつけていただきたかった。あんなにゴミゴミとした風景では、その屋敷自体を見つけるのすら困難でありました。

 そして何よりも納得できなかったのが犯人役の妻夫木聡さんです。
 病院の研修医という設定もおなじ、ぼろぼろのアパートに住み、夏は暑さに苦しみ、冬は寒さに凍える貧乏な境遇もおなじ。すべては黒澤版と同じながら、しかし、その境遇をあらわすところの外見にキャラクター像が反映されておりませんでした。これが納得できないんです。
 あの犯人の姿、服装、振る舞いを見て、貧乏をしている不幸な青年、とわかりますか。肥溜めのような町で社会の底辺を歩いているような、金持ちの家を見上げて、しだいに憎悪をその体内に蓄積させていっているような、そんな青年に見えるでしょうか。
 第一に服装がきれいすぎます。髪型も、黒髪でいくぶん無造作な雰囲気にしておりましたが、やはり少しオシャレっぽい。あれでは街で夜中まで遊んでいる兄ちゃんです。
 たしかに演技としては無難な内容でした。ラスト、死刑の確定した犯人は主人公と面会をしますが、あのときの噴出するような感情の表現。それもただいきなり叫び出すのではない。面会の冒頭からすでに体内には憎悪や口惜しさや殺意や空しさや死への恐怖が連綿と河川のごとく流れている。それを抑え、きわめて冷静に話しているのだが、しだいに感情が表面へとせり上がってきてその肢体をぶるぶると震わせ、そして完全にじぶんが負けたと悟った瞬間、すべての想いが鉄砲水のように噴きだして止まらず、刑務官に引きたてられるまで叫びつづける・・・あの演技は秀逸でございました。むつかしい表現を彼なりによく演じあげていたと思いますが、しかしそれとこれとは話が違います。逮捕までのあいだに彼をもっともっと犯人らしい風貌に仕上げることができれば、あのラスト・シーンはもっともっと凄まじい場面へと昇華されたことでしょう。
 悔やまれるところでございます。

 何はともあれ、また映画が観たくなったなあわーい(嬉しい顔)あした、DVDでも借りてこようかしら。

 ああ、そうか。明日からはまた新たな一週間が始まるのでした。
 夏もそろそろ本格的に終わりをつげて、そしてあっという間に秋がやって参ります。気候の変化が激しくなる季節です。みなさん、風邪にはじゅうぶん気をつけましょう。

 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 19:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月08日

そんなもんさ

 裏部長です。こんばんはー猫


 昨夜のBlogではなんだか深刻な雰囲気で、これから台風が...みたいなことを云っておりましたが、蓋をあけてみればなんてことはない、いつも通りの変わらぬ朝でした。
 なんでも夜中のあいだに札幌の上を通過してしまったようで、たいした被害もなく、目覚めとともに台風一過でございました。ちと予想外のあっけなさでございました。
 しかし何より厄介だったのが、そのあとの暑さです。北海道の九月といえばもう秋ですよ。ここ数日もすっかり涼しくなって、わたくしも長袖なんかを着込んで外出していたくらいなんですから。そこに来て、いきなり二十八度とかになってもらっても困るんですちっ(怒った顔)人間には体調というものがあるんだから。神様もそこらへんのとこ、少し注意してもらいたいと思います。

 でもね、良かったですよ、何事もなくて。無事より良いことはありませんからね。うんうんわーい(嬉しい顔)

 証券会社かなにかのTVCFで、心理学の先生が「人間は最良か最悪の結末しか予想しない」なんて上手いことを云ってましたが、わたくしもやっぱりアレと同じようです。
 何が起こるかわからない人生ですから、たま〜にそんなこともありますよ。
 人間なんてそんなものです。


 そういったわけで、とんだ台風一過のために晴れ渡った空の下、わたくしは家族と一日中、あっちへ行ったりこっちへ行ったりで、すっかりヘトヘトです。天気がいいからといって無闇矢鱈と出歩くものではありません。
 みなさんも注意しましょう。

 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月07日

台風直撃!

 こんばんは、裏部長です。久しぶりに北海道へも台風が台風のままの形でやってくるそうで、TVをつければその速報と朝青龍問題しか流れておりません。

 本州のほうでも被害は甚大なようです。すでに死者も出ているとか。わたくしたちも気をつけねばなりません。

 栃木のT君へ。
 書き込み、ありがとうございます。裏部長も日夜、じぶんの腹まわりを気にしながら生活をしています。
 お父様からもメールをいただきまして、現在の本部道場の様子や、またY先生ご自身のご多忙なる仕事のことについてもいろいろと教えていただきました。あなたも稽古の傍ら、学業にアルバイトにと、忙しい日日を過ごしていることでしょう。
 こんな暴風雨のなかでも怠らず稽古を続けているというのは素晴らしいことですね。たかが夏休みという理由だけで長期休暇を決めこんでいるわれわれとは大きな違いですもうやだ〜(悲しい顔)
 でも、なにより嬉しかったです。久しぶりにT君のコメントがあって。見てくれたらわかるように、最近のBlogはすっかり干上がっておりましたから.....むかっ(怒り)
 何はともあれ、書き込みありがとうございました。不熟なる武術の完熟たる理想を目指して、未熟ながらも精進して参りますexclamation

 
 さてさて、今夜これまたひさしぶりに、師匠からメールが届きました。おそらく他の札幌支部メンバーへも送られていることでしょう。
 そうです。冬眠、ならぬ夏眠に入っている札幌支部もいよいよ稽古を再開するのです。
 今月はまだ夏休みも残っており、また師匠らもいろいろと多忙なため、結局、20日、21日、25日、27日、28日の五日間のみとなってしまいました。
 場所はいづれも1001教室。時間は午後六時からです。
 木曜日が体道稽古で、あとの曜日はすべて空手でございます。わたくしもウカウカしておれません。稽古再開までには例のつき指もふくめ、体調を万全にしておこうと思います。

 明日には北海道へも台風がやって参ります。もう今からして大雨でございますから、存外すんごい被害なんかが発生するかもしれません台風
 こちらは雨戸というものがありませんで、何かが風にまかれて飛んできたらもうお終いです。あとはただ、それを避ける以外に生き延びる方法はありません。
 無事、生きていたらまた明日、会いましょう!!
posted by 札幌支部 at 19:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月06日

到来物

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 こんばんは、裏部長です。

 きょう、ある方から果物の詰め合わせをいただきましたわーい(嬉しい顔)到来物ってやつですね(弔い物、ではありませんよモバQ)。

 箱のなかにはミカンあり、葡萄あり、梨ありで、果物好きの裏部長としてはたいへんに嬉しいものだったのですが、それよりも何よりもわたくしを歓喜させたのは「桃」でありました。きょうの画像に写っている桃でございます。

 いやぁ〜、参ったexclamation×2あんなに良い桃を食べたのは何年ぶりか、というほどの桃でございます。またそこに来てこの裏部長が、根からの桃好き、桃気ちがいときておりますから、んもう大変です。十五個ほど入っておりましたが、まあ熟す度合と相談をいたしまして、数日中にぺろっと頂戴しようと思っております。

 この場を借りて、改めて御礼申しあげます。

posted by 札幌支部 at 20:07 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月05日

パズル

 えー、こんばんは。裏部長でございます。きょうも画像なくてごめーんねもうやだ〜(悲しい顔)

 前みたいにね、遠慮もなにもなく好き勝手に画像をアップできれば、それこそ毎日のように華やかなBlogをお送りできるんですけども、そこにはホレ、著作権というものがありますから、そう易易とはいかないんでございますよ。ハイキスマーク

 ま、気長に待ってみてくださいな。そのうち、ふっと思い出したころにまたアップしますので.....黒ハート


 きょうはこれといって面白い出来事もなかったので、先日見たあるDVDの話でもして早仕舞いとゆきましょうかね。

 以前にもこのBlogでお話しした、近所のTSUTAYA。あれから毎週末のように足を運んで、あの広い店内を挙動不審なまなざしでもってウロウロと歩きまわっておりますが、そんな中でわたくしはある一本のTVドラマのDVDを見つけました。
 それが今夜のタイトルになっております、パズル』という作品でございます。

 これは今年の1月13日から、テレビ朝日で「土曜ミッドナイトドラマ」として放送されたもので、DVDでは全四話を一本にまとめ、さらにそこへ編集を加えてあるそうで、そんな事情をまったく知らない裏部長は、関東ローカルか何かで放送されたSPドラマかと思って見ておりました。この点に関しては、まあ、どっちでもさほど問題のない話ではあります。

 ストーリーに関してはあまり詳しく書けませんが、原作が山田悠介さんですから、ご存知の方はおおよそ見当がつくでしょう。
 そうです。この方の小説はどうも近未来だとか、テロリストだとか、理不尽な圧迫感を与えるようなストーリーが多く、今回のこのドラマもその範疇に入っております。これはわたくしの個人的な推測ですが、やっこさん、映画『バトル・ロワイアル』に傾倒していやしないでしょうか。

 まあそんなわけで、物騒なエッセンスの入った学園もの、であります。タイトルにある「パズル」が物語のキーになりまして、ある進学校のエリート生徒たちが二十四時間のリミットのなかで悪戦苦闘し、最後は落ち着くところへ落ち着くという、云ってしまえばそれだけの話なのですが、これを見ていて、裏部長はいろいろと考えるところがございました。

 まずストーリーですが、これに関してはあまり五月蝿いことを云いません。あの内容が原作の通りで、この作品のカラーなんだと云われてしまっては反論の仕様がありませんからね。製作者たちがそう信じてつくったのであれば文句はありません。

 ただねえ.....やっぱり、少し軽かったかなあ。

 いやつまりね、高校だとか中学校だとか大学だとか、そういう学生たちの空間を舞台にして、そこでテロだの拳銃だの殺すだの殺されるだのもう死んじゃってるだのと物騒なストーリーを展開するときには、どうしても安穏な感じになってしまうんですよ。なにせそこにいるのは十代から二十代前半の若者たちだけでしょう。現代の若者たちといえば、諸外国から見ればこども同然ですよ。あまりにも幼いんですから。そういうこども然とした彼らがいくらキャァーとかウォーッとか叫んで走りまわっても、あまりこちら側にはその緊張感や切迫感が伝わってこないんですね。
 ですから、こういった学園もの(もしくは青春もの、と云ってしまってもよい)の空間のなかでそういった物騒なストーリーを展開させる場合は、これは絵空事じゃないんだよ、彼らは命の危険に曝されているんだよ、恐いんだよ、危ないんだよ、マジやばいんだよ、ということがきちんと伝わるようなシーン設定をしなくてはいけません

 そういった意味では、現在日本テレビ系列で毎週火曜日夜十時から放送されている『探偵学園Q』なんかはよくやっています。あれも原作はマンガですが、連続ドラマになったその第一話目から、きっちり殺人をやり、拳銃をぶっ放して血潮を噴き出させておりました。あれくらい強烈な描写をしないと、大人たちはそれをマジに受け取ってはくれないのです。

 ですからこの観点からすると、『パズル』はちょいと甘かったふらふらと云えるでしょうね。だって、拳銃を持ったテロリストたちが学校を占拠した、という状況設定はあるものの、結局ラストにはひとりの死者も出さず、ハッピーなんだがアンハッピーなんだかよくわからない終わり方になっているのです。あれでは、何のために主人公たちが長いあいだ、死に物狂いで闘ってきたのかわからなくなってしまいます。

 ま、ストーリーに関する文句はこれくらいにして(結局、文句云ってんじゃんあせあせ(飛び散る汗))、拍手を送りたいようなことをご紹介しておきましょう。

 それは出演者についてのことです。このドラマはもうそれこそ若手俳優たちの独占場のようなもので、思いつくところで挙げてゆけば、柳浩太郎中村優一森廉山本裕典、と、男性陣だけでもこれくらいの人たちが出演しております。
 まあこの四人のなかでいえば、子役からのたたき上げである森廉なんかが一番安定していたけども、現在『仮面ライダー電王』に出ている中村優一もそろそろ演技が安定してきたし、フジテレビ系列のドラマ『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス』に出演している山本裕典もよくあのような“場に相応しくないハイ・テンションの役”をやりきったと思います。みんな、それ相応によくやっています。
 ただこの中でもっとも頑張っていたように思えたのは、主演の柳浩太郎であります。彼はよく仕事を続けていると思います。

 ご存じない方のために、彼の紹介をしてみれば.....

[ワタナベエンターテインメント所属の俳優集団D-BOYSのメンバーである。ドイツベルリン出身。埼玉県在住。血液型A型。身長165cm、体重48kg。
3歳までドイツ・ベルリンで生活し、一時帰国。小学1年からインドに渡るが、3年のころ、日本に帰国することになった際、2歳上の姉が帰国に猛反対。姉と結託し姉弟だけでインドに残ることを決意。結果、4年から6年までは親元を離れ姉と共にインド内のアメリカンスクールで寮生活を送っていた。
2003年12月14日午後11時ごろ、舞台稽古からの帰宅途中に自宅付近で乗用車と接触、頭部を強打し意識不明の重体となる(脳挫傷・くも膜下出血)。かなり危険な状態に陥るものの事故から3週間後の1月6日、奇跡的に意識が戻る。しかし意識回復後も約一ヶ月間ほど意識が朦朧としていて親の顔の識別もできない状態であった。右半身麻痺、記憶障害、高次脳機能障害、声帯損傷等の後遺症が残り、医者には「一生寝たきりかもしれない」と言われる。この交通事故により出演予定であった上記舞台の続編を降板、また高校卒業を間近に控えていたが卒業式には出席出来なかった。復帰後も、病院やスポーツジムでのリハビリ、痙攣予防の為に毎日2回の投薬を続けている(2007年時点)。
リハビリを経て1年後の2004年12月、『ミュージカル テニスの王子様 IN WINTER 2004-2005 SIDE 不動峰〜special match〜』で、越前リョーマ役として復帰。しかし後遺症の影響で高音が出せず、右半身麻痺のため舌がうまく動せずうまく喋れない状態である]

 そうなんです。彼は事故のあと、ほとんど未だに完全な体調にはもどっていないのであります。

 わたくしが彼の演技をきちんと見たのは、テレビ東京系列で放送されていた深夜ドラマ『ロケットボーイズ』(2006)でしたが、このときからどうも引っかかっていたことがあるんです。
 それは彼のセリフ回しの具合です。彼はまるで、舌のまわらない酔っ払いのような話し方しかしないのです。
 今回のこの『パズル』でも同様、しゃべりはスムースでありませんでした。それに、ふつうに歩くシーンでもなんだかおかしい。妙にこう、ふらふらふらふらしているのです。
 それもそのはずなんです。まだ半身麻痺が続いているんですから。逆にいえばそんな状態であそこまでの活動ができていることが、むしろ凄いといえるでしょう。

 わたくしは別にそんなことをする義務も義理も、そうしてくれという要請もなく、ただ勝手にそう云いたいのですが、みなさん、懸命に仕事をつづけている柳浩太郎へ拍手を送りませんか。よくやってるよ、君は!ってなもんでね。みんなで褒めてあげてくださいな。
 よくあれだけの仕事を、そんな状態のからだで乗り越えましたぴかぴか(新しい)
 またテレビ朝日も、よくそんな彼を主演に起用しましたぴかぴか(新しい)
 どちらもあっぱれexclamation×2でございます。


 なんだか妙に長い感想文になってしまいました(どこが早仕舞いなんだ!!)。やっぱり裏部長はこういう話が好きなんですね〜、というところで失礼をいたします手(チョキ)
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2007年09月04日

カラダの変化

 こんばんは。最近、少しずつ体格が変わってきている裏部長です。

 面白いものですねえ、人間のカラダっていうやつは。わずかな運動の変化でこれだけその姿形を変貌させるとは.....目


 みなさんすでにご案内の通り、わたくしは現在「突き指」のせいで少なからず不自由な生活を送っているわけですが、整骨院へいってきつ〜くお灸を据えられてきた日からきちんと安静にして、患部はほとんど動かさずに過ごしております。そのためか、少しづつ、良くなっているような気がしております。
 ただでさえ指を動かしてはいけないのですから、まあこちらはこちらで痛みを伴うということも原因ではありますけども、まず拳が握れません。左は握れても右はきちっと握り締められないのです。
 拳が作れないんですから、其場突きなどに代表される突きの稽古が満足にできません。もちろん、毎日のようにやっていた拳立て伏せもできない状態です。
 このようなカラダの状態にありながら、しかしそれでも動かずにはいられない九月のきょうこの頃。裏部長はいろいろと思案をいたしまして、ほとんど拳を用いない自主稽古を考えて、最近はすっかりそればっかりをやっているのですが、これをやるようになってから、まさに、見る見るうちにカラダの形が変わってきてしまったのです。

 まず拳立て伏せですが、これは普通の腕立て伏せにしました。もちろん、いわゆる世間一般でいうところの腕立て伏せとは少し違い、先日M田先輩に教えていただいた、肩胛骨を意識した腕立て伏せですね、これをやっています。
 拳立て伏せの影響だったのかどうか.....まずこれで、胸の筋肉が落ちました。以前はお恥ずかしいことに、水泳選手みたいな胸板をしていたのですが、日に日にその厚みが消えていっているのです。
 こういった話をすると、生まれつき細身の狗っちや師匠などは「羨ましい」と云ってくれますが、生まれつきふくよかなわたくしとしましては、筋肉質なことは嬉しいものの、やっぱりカラダが大きく厚くなることには抵抗感があります。ズバリ云ってしまえば、裏部長は“華奢”になりたいのです。
 ですから現在のこの兆候はたいへん有難く、できればこのまま胸板がなくなってしまってもいいとすら考えております。それで稽古に支障が出ないんであればこれほど素晴らしいことはありません。そのくせ腕立て伏せはきちんとしているのですから、腕まわり肩まわりの鍛錬にはなるのです。まさしく一石二鳥!!

 腹筋の鍛え方も変えました。
 ただこちらは少し具体的な説明が必要なので、ここでは書くことができません。腹筋ではなく○○筋を鍛えるほうへ変更して、現在はそれをやっております。
 ただ、こちらはいかんせん変化に恵まれません。以前は腹筋にバリバリ刺戟と圧力を与えて、そこを硬くしよう硬くしようとばかり考えてやっておりましたから、その成果としてはわかりやすいカラダが出来ていたのですが、今度のはあくまでも○○筋を鍛えるものですからねえ。腹が六つに割れたりはしないんですから、こりゃ少しわかりづらいんです。
 まあでも、そこに内容がある以上はきちんと続けて、武術的なカラダを作ってゆきたいと思っております。突き指が治って、稽古も再開されれば、また新たな変化と出逢えることでしょう。

 もしかしたら次の稽古のとき、裏部長は骨のようになっているかもしれません.....犬
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2007年09月03日

たったそれだけのこと

               .

 こんばんは、裏部長です。

 なんでも明日からは北海道でも暑さがもどってくるそうで、気温がすこし上がるみたいです。残暑ふたたび、というやつですな。まあそれでも、あの八月のような、いわゆる「暑い!」という暑さにはならないで、せいぜいなっても「蒸すなあ」といったところ止まりでしょうね。そうあってもらいたいものです。


 最近このー、よく江戸川乱歩さんの小説なんかを読んでいて、「はあ、なるほどそうだなあ」と感心することがいろいろとあります。あの方はそれこそ奇術、今でいうところのマジックですな、そういったものはもちろん、心理学や犯罪学なんかも手広く研究をして、それらをご自身の作品に活かしていらっしゃったわけですが、名探偵・明智小五郎の活躍する探偵小説も、種をあかしてしまえば思いもかけず、「なーんだ、そんなことだったのか」と、興ざめにも近いような衝撃を味わうことがよくありました。

 というのもこれは奇術(マジック)の方法論でもあり、乱歩さんご自身の持論でもあったのでしょうが、トリックというものはえてして込み入った複雑なものよりも意外や意外、驚くほど単純で大雑把なもののほうが見破られにくい、らしいんです。
 結局、テーブルの上でカードをつかうようなマジックでも、あの袂になにかを隠しているんじゃないかとか、実はカードそのものに二重三重の仕掛けがしてあって私たちはそれにまんまと引っかかっているのではないかしらとか、そういう風に、見ているこちら側はいろいろと複雑な構造のトリックを想像しますが、いざ種明かしをしてみればなんてことはない、テーブルの下でこそこそと違うカードと入れ替えていた、なんてことがよくありましょ?あれが奇術全般によく云えるらしいのです。

 ですから乱歩作品のなかにも「エッ!まさか、そんな!!」というようなトリックが多くありますよ。まあ小説の内容を明かしてしまうことにもなるんでここでは詳しく云えませんが、上記のごとく、明かされてみればなーんてことはない、至極単純な構造がそこには隠されているものなのです。

 そういった意味では、武術も同じかもしれませんね。もちろん身体操作上ではさまざまな感覚、一体感、軸、そのようなものが必要なのでしょうが、しかしこれもまたこれで、わかってしまえば「なーんだ」ということになるものです。いや、ならなくてはいけないんだとわたくしは思います。

 先日、奈良のM田先輩がこちらに来られて、二日間、わたくしどもに稽古をつけてくださいましたが、その二日目の稽古のあとで、先輩はわたくしの構えについて一点だけ、こそっとアドヴァイスをしてくだすったのです。
 それはつまり、「すこし前手を伸ばしすぎ」という一点です。
 わたくしは師匠の構え、またはその構え方を真似て、極力だらりと脱力をし、前手も、構えるというよりは前方へ差し出すがごとくに置いていたのですが、これが若干伸ばしすぎで、脱力という面ではよかったかもしれませんが、いざ受けとしての防禦力を考えたときに、もし相手が外から突いてきた場合、易易とその拳を喰らってしまうのでした。
 M田先輩はそれを看破されて、「前手をもう少しだけ引いて構える」という一点だけを教えてくだすったのです。
 その変更幅がきょうの画像のサイズです。感触としては肘をすこし曲げたくらいの変更で、手の位置はこれくらいしか後退しておりません。見た目としても、相手からしてみれば、もしかしたらすこし圧迫感が減ったくらいの印象で、それ以外にはこれといって目立った変化はないかもしれません。

 もちろんこれ以外にもわたくしの受けへ対するアドヴァイスは師匠ならびにM田先輩からあり、前手のサイズとセットにして、これからの稽古で身に浸透させてゆかねばなりませんが、このように、パッと見あまり気づかれないような変化、身体の調整をするだけでがらりとその技が変わってくるということのあるのが武術なのですね。構えてた腕をほんの数センチメートル縮めるだとか、歩くときに足のどの部分を意識して動いているかとか、そんなような些細なこと.....云ってしまえば、たったそれだけのことに気づき、そしてそれを実行できるかどうかに、武術としての変化が、その妙が隠れているのかもしれません。

 
 ちなみに。
 裏部長の突き指、順調に回復...しているような気がします。あれから懲りて自主稽古は指を使わないもののみに制限しております。
 稽古再開までにはきちんと拳を握れるようにしておきたいと思います。
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2007年09月02日

忘れていたもの

 裏部長です。こんばんは手(パー)

 気づけばもう九月です。「ああ、もう九月か」と云っていた日が遠い過去のようです。
 TVをつければ連日連夜、TBSでは世界陸上がやっていて、きょうも朝からマラソンを中継しておりましたが、まだまだ大阪は暑そうですね。心中お察しいたしますふらふら

 本日のわたくしは、まあ昨日とほとんど変わらないんですけども、朝から部屋の片づけをしておりました。何もしないよりはマシだと思ったので...
 もちろん部屋といってもそれほど広いところではなく、その中にあるのもほとんどは本なんですが、それについで大量にあるのがVHS、つまりヴィデオ・テープなんです。
 今でこそDVD、HDDなんてことを云っておりますが、ちょい数年前まではまだまだこのVHSが主流でありまして、斯くいうわたくしの家でもヴィデオ・テープが使われておりました。そこに来て、この裏部長という人間は映画好き、TV好きとなっておりますから、一度見て「ああ、面白いなあ」と思ったら録画をしてそのまま保管してしまうんですね。これがどんどんと部屋を占領してゆくのです。

 現在で、そうですねえ、あれで百本以上はありましょうか。これでもかなり処分したほうなのです。
 きょうはその処分の続き。過去になにかを録画してそのまんまにしておいたヴィデオ・テープを片っ端からチェックし、不要だと感じたものは有無をいわさず処分へ!まさしく鬼の形相となってやりきりました。
 きょうだけで、二十本以上のテープが整理されました。よい週末でありましたわーい(嬉しい顔)

 ただ、良かったなあと思うのは、部屋のスペースがすこし空いたということだけではなくて、思いもかけないものたちに出逢えたことなんです。昔のVTRを見てみると、意外にも忘れてしまっているような事柄がいくつも憶い出されてゆきます。

 たとえば、以前にTBS系列で、あれは水曜日だったか火曜日だったか、深夜枠で「風のようにうたが流れていた」という、小田和正さんの音楽番組がありました。一時間もので、前半の三十分ほどをライヴ・コンサート、後半を情報紹介コーナーのようにしていた、隠れた音楽プログラムだったのですが、この幾つかがわたくしのコレクションのなかにも入っておりまして、きょうはそのほとんどを、きちんと最初から最後まで見てみました。
 小田さんはご自分の音楽以外にも多くのアーティストの楽曲を演奏され、またその当時の話などを踏まえながら、音楽というものへの想い、歌をつくるということなどについていろいろと語っていたわけですけども、その中に出てくる七十年代のフォーク・ソングに良い曲がたくさんありました。

 フォーク・ソングというとそれだけでオヤジ臭いとか古いとか、なんだかとにかく暗い、とか、若いひとたちはあまり良い印象を持っておりませんが、しかし改めてこうして聴いてみると、なかなかどうして、感動的な世界観が広がっていて、「こういう音楽があの当時の社会を形成していたのか」と思い知らされます(事実、あのころは音楽の社会へ対する影響力が現在よりも多大だったのです)。
 かぐや姫の『神田川』赤い鳥の『竹田の子守唄』.....悲しくも切ないそのメロディはけっして古びない、よい音色ばかりでしたが、そのなかでも一番わたくしの胸を打ったのは、井上陽水さんの『心もよう』でした。

 おそらく過去にどこかで聞いたことがあったと思いますが、しかし強烈な印象でした。小田さんもそうおっしゃっているように、歌詞のちからが強い。グサグサと心に突き刺さってきます。
 それはたとえばこんな言葉たちです(番組で使われた歌詞より引用)。


 さみしさのつれづれに 手紙をしたためています
 あなたに
 黒いインクがきれいでしょう 青い便箋が悲しいでしょう

 あなたの笑い顔を不思議な事に 今日は覚えていました
 十九歳になったお祝いに 作った唄も忘れたのに

 さみしさだけを手紙につめて ふるさとに住むあなたに送る
 あなたにとって見飽きた文字が 季節の中で

 あざやか色の春はかげろう まぶしい夏の光は強く
 秋風の後、雪が追いかけ
 季節はめぐりあなたを変える



 まあ、小田さんのあの声ですから、なんだって切なく聞こえてしまうんでしょうけど、この歌はよかったですねえ。もちろん、この時代の歌特有の雰囲気で、悲しいことこの上ない世界観ですけども、このたった数行の言葉たちのなかに、現代のわれわれが忘れてしまった大切ななにかが残されているような気がするのです。

 そういえば最近は、横文字に頼らず、日本語だけで感動を与えてくれる歌手ないしシンガーソングライターが少なくなりましたね。日本語をおもしろく使うひとはわりかし多いんです。宇多田ヒカルさんなんかもそういった意味ではよく日本語を駆使しておもしろい歌詞を書いてらっしゃいますが、それでもまだ日本語そのものの語感やそこから発せられる奥行きは応用されていないような気がいたします。いわば、日本語そのものの力、ですね。

 地味でもいいんです。誰かそういう、日本人が過去に忘れてきてしまったよき日本語でもって歌をつくるひとが出てこないでしょうかねえ。わたくしはどうにか小説のほうでそれをやろうと想っているんですが、歌のほうではどうでしょうかねえ。

 きょうはちょっと、センチメンタルな裏部長でした。
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2007年09月01日

久しぶりに〜

 何も書くことがないっ!!!!!


 こんばんは、裏部長です。きょうも指、療養中でございます。

 だからというわけではありませんが、きょうは特にこれといった出来事もなく、事件も起こらず、指のことを気遣ってほとんど外出もしなかったため、Blogに書くことが見当たりません!!申し訳ない!!

 しかしね、特にこれといって書くことはない、なんてことはね、本来ならば云えないはずなんです。そんな退屈な人生を生きてちゃいけないんです。
 もし外へ出ない日があったとしても、ただ一箇所に坐ってじぃ〜としているわけではないんですから、TVを見たらその中のものに、何かを食べればその味のうちに、なんでもいいんです、何かしらの発見なり驚きなり憤りを得て、それを表に出すことをしていなくては、表現というものは身につきません。面白おかしく生きる、なんてことは叶わないのです。

 まあ、本日のわたくしはたまたま、その工夫が足らなかった、ということなのです。うんうん、そういうことなのです。


 あっ、そういえば夜にTSUTAYAへ行きました。近所に大きな店ができたのです。
 店内の広さはいうまでもなく、その品揃えの多さ、幅広さ。なんともうれしい限りでございました。

 TSUTAYA、恐るべし!!.....といったところできょうは勘弁してくださいもうやだ〜(悲しい顔)
posted by 札幌支部 at 21:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年08月31日

油断大敵

 どうも、裏部長ですわーい(嬉しい顔)


 先日来ここでお伝えしている裏部長の「突き指」に関してですが、あれから一週間以上が経った現在、いまだ完治しておらず、若干の不安も生じてきたため、本日、行きつけの整骨院へいって診てもらってきました。わたくしが稽古でからだを痛めたときには何かといつもお世話になっている町の整骨院です。

 まあ、診断といっても「突き指」以外のなにものでもなく、治療法といっても電気をかけてよ〜くマッサージをして、あとは湿布をして安静にしておくという以外には特にこれといってないわけですけども、しかしね、この“安静”というのが思いのほかむつかしい。厄介な敵なんでございます。
 わたくしのことをよくご存知の方はすでに納得!ではありましょうが、裏部長はこの〜、なんといいますかね〜、堪え性がないというか短気というか、飽きっぽいというか、じっと耐えるということが苦手なんですねえ。ですからこのようなちょっとした怪我でも、すこし良くなると「ああ、もういいんだ。治ってきてるんだ」とそう思って、すぐに自主稽古を再開してしまうんです。これが完治への道を閉ざしているのです。

 わたくしもまだ空手をはじめて三年ちょっとですが、どうも一日一回はきっちりと拳を握らないではいられない体質になってしまったようで、ここ数日どうも具合が悪かったのはそのせいらしいのです。べつに風邪をひいたわけでなく、夏バテになったわけでなく、それでいて全身モヤモヤとしているのはいかにも妙です。これが原因としか思えません。
 ただね、きょうも整骨院の先生にピシッと云われてきましたが、痛みが抜けてきているというのは治りかけている証拠なのだから、そういうときこそ絶対安静を守り、患部をけっして動かさずに過ごしなさいト、それ以外に完治への早道はないぞト、そういうことなのでございます。最初からわかりきっていたことだったのでございますもうやだ〜(悲しい顔)

 
 というわけでこれからの数日間、裏部長は「絶対安静のひと」になります眠い(睡眠)まあ、安静にしているのは右手の人差し指だけですが、そうかといって躰のほかの部分はアグレッシブに動かすわけにもいかないので、結果的には全身的に、の〜んびりした感じになってくると思われます。
 もしかしたら、このBlogの文章も、の〜んびりしたものになるかもしれません。
 そのときは、途中で眠らずに読んでやってください。

 指療養中の裏部長でした手(グー)
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2007年08月30日

こりゃ駄目か?

 こんばんは、裏部長です。


 昨日ここでも書きました、S呂君との会合以来、どうも体調がおかしいのです。もしかしたら夏バテが伝染してしまったのかもしれません。

 ですから今夜は早く寝ます。Blogもここらへんで切り上げます。


 大学での稽古がない代わりに自宅での自主稽古を.....と考えていたのですが、M田先輩との稽古で右人差し指を痛めてから今日まで、いまだに完治しておらず、悲しいことにきちんと拳が握れない状態が続いております。明日あたりに病院へでも行ってみようかと思いますが、きちんと拳を握れないというのは、なんとも情けない限りです。からだに力が入らないんですから。手というのはよほど人間にとって大切なものなのでしょうね。

 とにかく武術関連の話は、この指が治ってから、ということで。
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2007年08月29日

星屑はいつしか彗星へ

                CAS5OP8B.jpg

 裏部長です。夏バテしてませんかわーい(嬉しい顔)

 世界陸上、日本勢はまったくふるいませんねえ。どうしたんでしょうねえ。もっと凄いはずなんですが.....あせあせ(飛び散る汗)
 大阪夏の陣、と銘打ったわりにはかなりの大敗ぶりで、どうかこのまま「ペリー来航」にならないことを祈るばかりです。

 きょうはS呂君と会ってきました。またも例のミーティング...ではなく、ちょっとした私用で会ってきたのです。もちろん、先輩風をふかせて金をまきあげるような振る舞いはしておりません。権力では勝てても、拳では負けてしまいそうなのでふらふら

 写真はそのときのひとコマ。無理をいって撮らせてもらいました。これで裏部長も、画像載せんのに苦労してるんよバッド(下向き矢印)
 話してきたことはあまり武術とも関係がないので、とりとめてここへは書き込みませんが、今年に入ってからよく云っている「夢」について語り合ってきました。
 以前にS呂君のことを挙げて、そこに「星屑」ということばを載せましたが、夢を見はじめたとき、誰でも最初はひとりきりです。協力者とか応援者とか、そんな暖かい存在は皆無にひとしく、あるのは批判者と敵対者と、あとはただ文句を云うばかりの傍観者のみです。
 わたくしも高校時代から数えればすでに十年ちかくおなじ夢を追いかけ続けておりますから、この孤独感、不安感はいやというほど理解できます。特にいまやっている小説なんぞというものは、どこまでいっても一人芸ですから、孤独を感じないほうがおかしいのです。

 彼にそのことを訊いたわけではありませんが、S呂君もきっと心のどこかで、夢への孤独な挑戦に耐えていたのではないでしょうか。先の見えないトンネルのなかに迷い込んで、ただひたすら出口をもとめて苦しんでいた時期もあったのではないでしょうか。
 
 しかし、塵も積もれば山となるのです。

 星屑は、それだけではただのゴミですが、集まれば彗星になります。たったひとつの屑では見えなくても、それらが固まって凝縮してひと筋の帯になれば、きっと多くのひとに見つけてもらえる。わたくしはそう信じているのです。

 ただ云うまでもなく、集めただけの塵はただの塵です。それを光へ変えるためには、きっと何かを.....人生をかけて何かをしなくてはなりません。


 そのために今、わたくしとS呂君は準備をしています。ゴールの決まっていないマラソンを走り抜くためのウォーミング・アップを、ファミレスの片隅でひそひそと行なっているのです。

 きょうのウォーミング・アップは、およそ三時間に及びました。
 夢は、時間さえも忘れさせてくれるのです手(チョキ)


 なんでも彼は夏バテに陥っているそうで、日日ほとんど食欲がなく、気力もなく、夜は八時くらいに眠くなり、そのまま気絶するように寝込んで朝六時には起きるという、結果オーライな規則正しい生活をしているそうです。
 夢の前に、うなぎでも喰って元気を出しなさい決定

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2007年08月28日

おっと失敬ッ!

 こんばんは、裏部長です。

 たいへん申し訳ないんですが、今夜はやらなくてはいけないことがありまして、本当に申し訳ないんですけど、ご挨拶程度でお別れしなくてはなりません。

 別にこのBlogを軽んじているわけじゃないんですよ。毎日、真剣な気持でもって書き込んでおります。不真面目という単語はわたくしの辞書にはないんですから、そのあたりのことは信用していただきたいと思うんですけども、きょうはどうしても時間がほしい!そういったわけで、本当に、本当に申し訳ないんですが、このへんで失礼をさせてくださいな。

 明日はもすこし身を入れて書きに来ますから。
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2007年08月27日

熱き夏にアスリートを想う

 どうも、それとなく「世界陸上」を見ている裏部長です。

 今年の開催地は大阪。それを受けてのキャッチ・フレーズが“大阪夏の陣”とは洒落たものです。上手いことを云いました。
 しかし、TVで見る限りですが、大阪は暑そうですねえ。もう見るからに暑い!会場に来ているひとたちはのべつ団扇かなにかで顔を扇いでいるし、日中は眩しいほどの陽射しが照りつけているし.....あれで何人か棄権したっていうじゃないですか。いくら強靭な肉体をもつアスリートとはいえ、暑さはやはり大敵なのでしょうね。

 こうして陸上競技というものを改めて見てみて、ふと思ったことがありました。それはアスリートの躰のことです。
 当たり前のことですが、競技に没頭し、ときには笑いときには泣き、そしてときには雄叫びをあげながら汗をかいて記録に挑んでいる彼らの肉体はすごいものばかりで、きれいな筋肉で覆われております。引き締まっているっていうやつですな。わたくしなんぞは憧れても憧れすぎるということのないような立派な体格と体力ばかりですが、ああいうパワーというか鍛えられた躰というのは、いつ何時でも持ちえるものなのかどうか、そんなことが不意に疑問としてわたくしの内に湧いてまいりました。

 よくTVのバラエティ番組かなにかで、異国の地に住む有名スプリンターのところへ行って競走し、今でも王者は王者たるかどうか、というのを確かめるような類の企画をよく見かけますが、そうしたシチュエイションでは決まって、ほとんどと云ってよいほど彼らの肉体は万全の結果を生み出しませんね。こちらが少しガッカリしてしまうような記録さえ見かけます。「なあんだ、もはや過去の栄光のみか」と嘆いてしまうような有様もけっして少なくありません。
 そうしたことと比べて現在の「世界陸上」を見てみると、ああなるほど、やっぱりスポーツというものはある時期に向けて肉体を完成させてゆくものなんだなあ、とそう感じることができます。いくら平生はブヨブヨの躰とふにゃふにゃの精神であっても、試合までにそれらを鍛え上げて、鋼の肉体と黄金のような体力とを持って競技場へ入ることができればそれでよいのです。いやむしろ、そうした鍛え上げ方をしっかりと行なえる者こそがきっと、本物のアスリートなのでしょうね。

 でも武術のほうはそういう風には参りません。彼らにとっての試合がきょうか、いや数秒後にいきなり訪れるかもしれないからです。
 そんなごくごく当たり前のことをわたくしは、先日札幌へ来てくだすった奈良のM田先輩からあたらめて教わったような気がいたします。初対面のわれわれとともに稽古を行なった同氏の振る舞い・実力に、すこしも揺らいだところはなかったのですから。


 日本勢、がんばれ!!暑さに、そして世界の壁に負けるな!!
posted by 札幌支部 at 20:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年08月26日

ああもう九月か。

 こんばんは、裏部長です。きょうは画像なしです(申し訳ないもうやだ〜(悲しい顔)

 もうすぐ九月がやって来ますね〜三日月夏も終わりをつげ、気づかぬ間に秋へと季節は移り変わってゆきます。
 わたくしも早く夏バテから解放されて、日日有効に、無駄な一日をつくらず、夢に、稽古に、仕事に、と、精進してゆこうと思っておりますが、それにしても時間というのは経過するのがはやい!あっという間に九月です。「ああもう九月か」なんて、そう思ってらっしゃる方も多いでしょう。わたくしもそのひとりです。

 空心館札幌支部といたしましては、先日のBlogにも書き込んだ通り、大学で授業が再開される九月下旬まで稽古はございません。門弟諸賢はそれぞれ、自宅等での自主稽古に励んでください。

 明日からはまたまた新たな一週間がはじまります。
posted by 札幌支部 at 19:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記