2007年09月25日

いや〜な予感、の結末

 こんばんは、裏部長です。

 昨夜は季節はずれの怪談話よろしくちょっと怖がってみましたが、基本的には、単に時計の電池が切れたってだけの話ですから、よ〜く考えるまでもなく、どうでもいいことだったんですけども、こういう予感というのは当たるもんなんですねえ。びっくりしちゃいました。

 というのも今日の札幌の天気がとんでもないことになったのです。
 あれは言葉で書くと「雷雨」ってことになるのかな。とにかく凄い。朝から雷ビカビカ雨ザァザァで、もうたいへんな有様でした。師匠も「今朝、大学内でほんとに雷が落ちたんじゃないかってほどの音が聞こえた」っておっしゃっておりましたが、さもありましょう。本当にすごい天気でした。

 そんな悪天候極まりない中での本日の稽古。空模様がぐずつくと参加人数が減る、という札幌支部の慣習はいまだ廃っていなかったようで、来たのは熱心なる韓国人留学生のT君とHさんのみでした。
 師匠も遅れていたため、わたくしの先導により、軽めではありましたが基本稽古をひと通りやり、移動稽古では追い突き、逆突き、追い突き・逆突き以外にもいろいろと動いて、そして後半は型に終始しました。

 彼らふたりはいま「平安初段」をやっているため、この復習をしたわけですが、なにせ一箇月ぶりくらいの稽古でしたので、ところどころ忘れてしまっている箇所があり、それを取りもどすので今日は終わってしまいましたね。
 ふたりが型を憶いだしている頃に師匠到着。ほとんど残り時間がないというのにわざわざ着替えてくだすって、「平安初段」の技について解説をしていただきました。
 八時過ぎ、終了。雨はあがっておりました。

 そろそろ気温も下がりはじめ、そしてあっという間もなく冬がやって参りますが、札幌支部における冬の稽古というのは、寒さの前に暑さが懸念される特殊なもので、教室内のあのいまわしき暖房との闘いになります。もう授業はやっていないんだから切ってくれてもいいようなものの、いつまで経ってもボワァと立ち昇っている熱気に大汗をかきながらの稽古になるのです。むしろ夏よりダイエットには向いているかもしれません。
 そんな外気温との温度差に負けないよう、じゅうぶん体調には気をつけつつ日日の修行につとめたいと思います。

 裏部長でした。
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2007年09月24日

いや〜な予感

 こんばんは。すっかり涼しいですね〜わーい(嬉しい顔)いま札幌は二十度ありませんよ〜〜手(チョキ)

 あのね、ここだけの話だけどね、どうもね、いや〜な気がしてならないのですよ。別に監視されてるわけでも、物好きな女性にストーキングされているわけでもないんですが、どうもいや〜な予感がしてならないのです。

 と云いますのも、ある物がここ数日、わたくしの周辺で次次と、まるで申し合わせたかのように故障してしまったのです。

 みなさんは腕時計ってつけてます?裏部長は昔からわりとこの腕時計というやつが好きでして、年代に合わせていろいろなものをつけてきたのですが、現在はデジタルとアナログの両方を、服装や気候にあわせて使いわけているのです。
 そのね、愛用の腕時計がね、ここ数日にね、なんと二つとも故障してしまったのです。

 ま、実を云ってしまえば故障でなくて電池切れだったのですが、しかしねえ、同時期に二つともがいっしょになって電池切れになるってことないでしょう。確率にするとどれくらいになるのかよくわかりませんけども、結構なもんですよ、たぶん。いま使っている腕時計ふたつがふたつとも同時に電池切れになって無情な表面をこちらへ向けているのですから、こいつはなんとも悲しいものです。
 ま、今日のうちに時計屋へ持っていってふたつとも復活させて来ましたけどね。なーんか厭な気がするじゃあーりませんか。

 明日は空手の稽古です。大きな怪我がないよう、慎重に慎重をかさねてみようと思います。

 くわばら、くわばらモバQ
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2007年09月23日

夏の置き土産

 こんばんは、裏部長です。

 金曜日の暑さが嘘のように、きょうは涼しい一日でした。夜になると風が冷たいくらいでね、ああもう長袖だねえ、なんてことを会話にするのがなんとなく嬉しい限りです。

 ただ。涼しくなったのはいいんですが、そのせいかどうか、裏部長の腹の調子がどうもよくないのですふらふらべつに寝ているときに腹を冷やしているわけでもなく、日中薄着をしているわけでもないのに、どういうわけか胃腸の調子がよくないのです。
 せっかくの連休だというのに哀しい話です。こんな日はおとなしくして、早めに寝てしまうに限ります。


 そういうわけで、おやすみなさい(早っ!)
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2007年09月22日

Are you happy?

                CALS47DH.jpg

 こんばんは、久しぶりの稽古ですっかり躰の重い裏部長ですふらふら日頃怠けているそのツケですな。もっと精進しなくては。

 きょうはお彼岸ということで、両親とともにお寺へ行って参りました。母方の祖父のお寺で、宗旨は曹洞宗なんですけど、このお寺の入口にある一体の仏像(?)が置かれているのです。

 そうです。それが本日のトップ画に写ってある仏像です。これが置かれているがために、わたくしはこのお寺へ来るたびに、いつもいつも優しい心持になって帰ることができるのです。

 ネ。見るからに幸せそうでしょう?あの微笑とすこしだけ傾けたまん丸の頭。きょうは晴れておりましたけども、雨の日だって雪の日だってある北海道にあって、常に風雪に耐えながら続けているこの笑顔に、わたくしは何度もこころを洗われているのです。

 この人のように笑えるような、そんな幸せを得たいものですねえわーい(嬉しい顔)


 
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2007年09月21日

汗も滴る熱い夜

 こんばんは、裏部長です。

 本州ではいまだに残暑だ残暑だと騒いでおりまして、こちら北国といたしましては「たいへんだなあ」くらいにしか思っていなかったところ、「じゃあお前たちも味わってみるか」と急に神様がお怒りになったようで、きょうの札幌の最高気温、三十一度.....

 死んでしまいます。

 いいんですよ、残暑は残暑で。暑さ寒さも彼岸までと申しますから、暑くすることに反対ではないんです。おなじ日本列島のなかでここ北海道だけがその苦しみを免除されているというのも、なんとなく恥ずかしい気がしますからね、いいんです、べつに九月になって真夏日を与えられても。
 ただ、いきなりはやめてもらいたい。暑くするんなら暑くするで、少なくとも二三日前からじょじょに気温を上げていっていただきたい。せっかく二十度前後の気温で、「ああ、そろそろ秋だなあ」なんて落ち着いていたところにいきなりこんな高気温を出されてごらんなさい、ハトだったら豆鉄砲を喰らったような顔をしますよ、きっと。
 そこで寝転がってTVを見てる神様、あんたのことですよ!すこしは人間界のことを考えてくださいな。こんな気候のなかでも健気に稽古をしている若者たちがいるんですから。

 というわけできょうは、不意の蒸し暑さのなかの空手の稽古でした。参加者はS呂君のみ。

 基本はひと通りやって、手廻しもやって、移動もそれほど多くはなかったものの追い突きから逆突きから追い突き・逆突きからと最低限のところをカヴァして、そしてラストは型をやったんですけども、なにしろ空手の稽古としては、八月のM田先輩との稽古から数えれば一箇月ぶり、札幌支部の通常の稽古から数えればそれ以上のブランクがあるわけで、そこに来てこの温気。雨が降っているせいで窓はおおきく開けられないし、そもそもの段階ですでに湿度は高いしというのでたいへんな蒸し暑さでした。量としては特に多くやったわけではないものの、三人が三人とも大量の汗をたらしながらの稽古となったわけです。

 型は「二十四歩」です。この型を習いはじめているS呂君を中心に、きょうはひとまず工程をもう一度確認して流れをあたまへ入れることだけに集中しました。
 途中、師匠のもとへ生徒が訪れたため、わたくしどもだけでの型稽古となりましたが、例によって湿度にやられた裏部長。すっかり怠けてしまって、メインたるS呂君にばかり動いてもらいました。「ちゃんと動けてるか見といてやるよ」なんか云ってね、すっかり先輩風を吹かしちゃったわけです(文句を云わずに従ってくれたS呂君に感謝わーい(嬉しい顔))。

 八時、終了。外はいまも雨です。

 きょうの稽古で痛感したことは、やっぱり自主稽古だけじゃ駄目だなあ、ってことです。実際に道場で(まあ、ウチは教室ですけども)、師匠や同門のみんなと汗をかきながら躰を動かさないといけませんね。体力としてもそうですが、誰かに見られているということも重要なような気がいたします。家ではすべてをじぶんで判断しなくてはなりませんからね。

 来週は火曜日、木曜日、金曜日のみです。きょうみたいな気温にならないことだけを願っておきましょう。
 裏部長でした。
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2007年09月20日

抜けない膝

                CAC58X87.jpg

 こんばんは。そういえばまだ完治はしてないものの大分つき指の治ってきた裏部長です。今はもう軽く拳が握れます。

 今夜は、札幌支部としましては約一箇月ぶりの稽古でした。体道稽古ということで考えると、きっとそれ以上でしょうね。久しぶりの体道でございました。
 参加者は狗っちと札幌大学のM先生のみ。師匠を含めましてもたった四人の稽古でしたが、うちの体道稽古はいつもこんな感じなので、まあ動かす机の数も少なくていいし、稽古再開にはもってこいの状況だったと思います。

 M先生は日本伝天心古流拳法居取之位を復習したいところでしたが、いつも体道のときに使っているブルーのマットが、不在であるK先生の研究室内にあるため使用できず、コンクリートの床ではあまり長く坐り技をしていられないということで、きょうはその位の技をやらず、次の段階である初伝上段之位をさきへ進めました。
 一方、狗っちは同流の初伝中段之位を。たった二本しかできませんでしたが、なにしろ久方ぶりの稽古でしたからね。それだけでも十分だったのではないでしょうか。

 わたくし裏部長は、と申しますと、浅山一伝流体術の奥伝、居取之位のラスト二本を教わりました。こちらは床がコンクリートだ、などと文句は云っていられません。足の甲を赤くしながらどうにか教わりましたが、この最後の位、そのいちばん最後に控えている技が厄介だったのです。

 居取之位、というくらいですから、ここではすべて坐った状態から技を始めるわけですが、このラストの技以外にも、正座した状態から後方へ引き倒されるというシチュエイションが何度が出てきます。足を畳んだ状態で後ろへ倒されるのですから、そのままバタンと倒れたのではどうにもなりません。こちらが相手の押し込んでくるまま(もしくは、引き倒そうとするまま)に任せながら、それでも最終的には勝ちをとるような、柔術としての技を行なうためにはほんとうに倒れてしまってはいけないのです。

 この、ほんとうに倒れてしまわないための動作でわたくしは現在苦しんでおります。
 言葉で書けば、「膝をぬく」ということなんですけどね。これがなんとも厄介なのでございます。
 まあもともと足まわりの硬い裏部長ですから、足頸なんかもグニャリとは曲がってくれないわけですが、しかし浅山の最後の工程でこれだけさまざまな形でもって現れているその動作を、まあまあ、で流すことはできません。何がなんでもここを卒業する前に修得しなくては.....

 ちなみに本日のトップ画は、そんな忌まわしいわたくしの膝です。色合いとアングルのせいで多少怪しい物体に見えますが、これでも膝なのです。
 

 さて明日は空手の稽古です。大学でもちょうど明日から授業が始まるそうです。
 そのせいかどうかはわかりませんが、札幌でも気温があがるそうです。
 残暑、ふたたびもうやだ〜(悲しい顔)
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2007年09月19日

大切なことだけ

 こんばんは、裏部長です。

 今夜は忘れないうちに、非常に、ひじょ〜に大切なことを書いておきたいと思います。

 それは.....


明日から稽古が再開されるよ!!


 ってことです。

 ああ、よかった。忘れずに言えた。こう見えても裏部長は忘れっぽい人間ですからね。こんな大切なことも、言おう言おうと思っているうちに忘れてしまうんです。
 
 そうです。明日から札幌支部では稽古が再開されます。一発目は体道ですね。長らく躰を動かしていないからちょっと不安ですが、ウォーミングアップのつもりで、筋肉をほぐすように動いてこようと思います。
 
 札幌支部の門弟たちのためにも、きょうはこの大切なことだけのBlogで失礼します。あんまり長長と書いてね、大切な連絡事項が見逃されるといけませんから。

 明日の稽古は通常通り、午後六時からです。
 夏バテを引きずっていないひとは元気に参加してください。

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2007年09月18日

「礼」

 こんばんは。すっかり秋気分の裏部長です。北海道の気温はずんずんと下がってきております。もう長袖だけでじゅうぶんですグッド(上向き矢印)

 昨夜の「世界柔道」、良かったですね〜わーい(嬉しい顔)最後の最後にあの三人が金メダルをとってくれました。
 素晴らしいのひと言に尽きますな、これは。日本勢の頭目のような顔をしていた選手がどんどんと敗れて、まったくの門外漢であるわたくしさえも「日本の柔道、どうなっとるんじゃいexclamation&question」と憤慨する始末でしたが、シンガリはきちっとしております。
 塚田選手は先日の銀メダルをふりはらうような活躍でしたし、谷亮子選手のあの技のキレ!あのひとは母親なのです。つい数箇月前までこどもに授乳しながら稽古をしていたのです。それでいてあの動きができるんですから、やっぱり天才的と云うほかありません。

 しかし、わたくしが嬉しかったのはこの両名ではありません。
 そう。棟田選手ですよ。
 170CMというあの小柄な体格で挑む無差別級。それだけでもすごい話なのに、あの多彩な技、素早い動き。TVでは「柔よく剛を制す」ならぬ「小よく大を制す」なんて上手いことを云っておりましたが、まさにそうで、ひとつの技に固執せず、相手の変化に応じてさまざまな技を繰り出す。あれこそ武道としての柔道らしさではないでしょうか。
 ただ、裏部長がこの選手に惚れこんでいるのはなにもそんな活躍のせいだけではありません。
 この棟田選手は、とにかく「」に徹しているのです。

 入退場のときの一礼はもちろんですが、今回の決勝戦なんかのように、対戦相手が負傷した際の気遣い。その表情からして、決してその怪我をラッキーだとは思っていないということが判ります。
 そして何より嬉しいことは、畳の上では決してガッツ・ポーズをしないということです。
 武道としては当たり前のことですが、この最低限の礼節さえ守ることのできない輩のなんと多いことか。日本勢にしてもそうです。目の前にはじぶんに敗れて、くやし泪を流している対戦相手がいるのです。その頭上で両手をふりあげ、観客席に手を振るとはなにごとか。わたくしはそう思えてならないのです。
 この点、棟田選手はきちっとしておりました。終始、表情を変えることなく、静かに、相手への礼を忘れることなく畳の上から下りておりました。
 武にたずさわる人間はみな、斯くありたいものです。

 外国のひとに関してもそうですよ。「待て」とか「有効ッ!」とか、日本の言葉や動作を教えるならば、試合の前と後とにおこなう一礼もきちんと教えなさい。彼らは決して礼をしていませんよ。あれはただ、定位置に立って頭を下げているだけです。
 棟田選手のあの深深として礼を見習いなさい。


 きょうはちょっと説教じみてしまいましたふらふら
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2007年09月17日

ごめんなさい

 こんばんは、裏部長です。

 昨日は「世界柔道」のことをいろいろと、大きな顔をして書いてしまいましたが、きょうの放送は見逃せません。
 なぜと云って、すでに結果が報じられているからであります。

 裏部長、正直いってTVが見たい!!!


 ということで、きょうはこのへんで失礼します。録画の試合模様をじっくり観戦したいと思います。

 頑張れ!ヤワラちゃん!!
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2007年09月16日

ツケ

 こんばんは、裏部長です。

 現在、ブラジルで世界柔道が開催されておりますね。もちろん日本でもTVで時間を設けてその模様を伝えておりますが、いやあしかし、こんな結果になるとは誰も予想しなかったのではないでしょうか。
 とても見られたものではありませんね。まあなかには審判の判断にいくらか不審な点も見られましたが、しかしそれにしても惨澹たる結果です。日本で生まれ、日本から世界へ浸透した「柔道」という言葉が今もなおあの会場内で使用されていると思うと、それだけで恥ずかしさがこみあげてきます。

 やっぱりこれは、柔術から柔道になって、またさらにそれを競技化させていったツケなのではないでしょうか。武術だとか武道だとか、そんな古めかしい考えはいっさい廃してしまって、とにかく畳のうえで取っ組み合って、相手の背中を床につければ、それがどんな技か判然としないような有様であっても「一本」にしてしまう。勝てばもちろんガッツ・ポーズ.....
 その方向で競技化、世界化をはかりつづけてきた柔道の末期症状がいまの世界柔道なのでしょう。なんといったって柔道は日本から生まれたものですよ。それなのに、日本の柔道関係者が世界で軽んじられているというのはどういうことですか。阻害以外のなにものでもありません。
 でも、世界はいくら日本人が怒っても平気なのです。平然とした顔で、

「そこまで云うんなら、試合で勝ってみなさいよ」

 と高圧的にやってくるのですから。
 
 わたくしどもは空手の世界にいながらも、そういった競技のほうとはほとんど関わりを持たず、こと札幌支部に限ってはいっさい関係しておりませんので、そういった懸念には及びませんが、空手界全体(おもに寸止めのほう)としてはやはり他人事ではありませんね。もっと危機感をもって、戦戦恐恐としながらフジテレビを見なければいけません。
 きっと、あんな風になる日が近づいているのです。


 
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2007年09月15日

傘に教わる

 こんばんは、落語好きの裏部長です。そのひとが落語通かどうかを見分けるコツは、落語を「見る」というか「聴く」というかの違いにあります。
 ほかの音曲と同様、落語は「聴く」芸能です。それがTVであれラジオであれ、生で観るライヴであれ、落語はやっぱり「聴く」ものなんですね。
 ですからもしあなたの周囲に、じぶんは落語通だ!と、この裏部長のように大きな顔をして威張っているひとがいたら、そのひとが落語を「見る」と云っているか「聴く」と云っているかをチェックしてみてください。案外あっさりと化けの皮が剥がれるかもしれません。

 そんなわけで本日、わたくしは落語を「聴いて」きました。

【立川志の輔独演会♯7】

 場所は札幌市教育文化会館。つい先日、『アイラブ坊ちゃん』というミュージカルを観たところです。
 志の輔さんはNHKの「ためしてガッテン」でも御馴染みの落語家さんでありますが、師匠であるあの立川談志さんをして“いま一番おもしろい噺家”と云わせるほどの芸人さんでいらっしゃいます。生意気ながら、わたくしも同様に思います。
 これまで志の輔さんの落語は、お正月に東京のパルコ劇場で敢行されている「志の輔らくご」をWOWOWでチェックしたことがあるくらいで、もちろん生で聴くのは今回がはじめてでございましたが、いやあやっぱり凄かった。あの談志さんがお褒めになるだけのことはあります。

 演目といたしましてはまず、四番弟子の立川メンソーレさん(沖縄出身)が『寿限無』をやり、つづいて三番弟子の立川志の春さんが『饅頭こわい』をやり、そしていよいよ志の輔さんの登場となります。
 一席目は『バールのようなもの』という創作落語です。古典の『やかん』のようなテンポで爆笑を誘い、瞬く間に会場中を暖めて、あっという間もなく終わってしまいました。
 二席目は古典の『井戸の茶碗』。泣いたり笑ったり怒ったりと忙しい噺でしたが、これもまた実力を見せつけるがごとくの演じっぷりで、わたくしたちはもう大満足のうちに会場をあとにしたのでした。

 本日のタイトルにある「」ですが、実をいってしまえば、きょうは雨だったのです。朝から降りはじめて、現在もまだ止んでおりません。
 わたくしは地下鉄と徒歩で会場まで向かったので、当然この傘をさして行ったわけですが、愛用している紺色の傘(これは尊敬する母方の祖父の形見なのです)の持ち手の骨組みが数ミリほど折れかかっていて、少しでも斜めにしようものならすぐにグニャといってしまいそうな状態にあったのです。
 出発前に気づけばよかったものの、家を出て数分経ったころに発見したため戻るわけにもゆかず、結局はその傘をさしたまま会場へと向かったわけですが、グニャといってしまわれてはどうしようもないので、わたくしは極力傘の骨を斜めにせず、簡単にいえば真っ直ぐな状態に保ったまま歩こうとしました。畳んだ傘を指先にのせて、曲芸師よろしくバランスを取るようなものです。折れないように、斜めにならないように細心の注意を払って歩いてゆきました。

 しかし、これが案外むつかしいのです。

 一本の棒状のものを真っ直ぐに保ったまま移動するということは、それだけを考えると存外たやすい行動のようにも思われますが、実際やってみるとアラ不思議。思っていた以上にむつかしく、苦戦を強いられます。事実、きょうの裏部長はそうでした。
 人間にしてみてもそうです。いつも真っ直ぐ立っているつもりでもその実、よおく見てみると意外に傾いていたりするものなのです。ただわれわれの場合、からだに筋肉がありますから、少しくらい斜めになっても筋力でカヴァしてバランスを取ることが可能なのですが、しかし上記のような状態の傘は、少しでも力を入れるとグニャといってしまいますからね、そうもゆかないわけです。

 真っ直ぐに保つ真っ直ぐに立つ。そのなんとむつかしいことか。
 これは武術も同じですね。

 札幌は明日も雨だそうです。たいせつな傘のためにも、極力外出を控えようと思います。

 裏部長でした。
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2007年09月14日

散漫な突き

 こんばんは、裏部長です。

 本州のほうではまだまだ残暑の季節ですが、北海道はもう秋です。日中こそ少しだけ暖かくなりますが、日が暮れはじめるともう風が涼しく、見上げた空にトンボが飛び交っているところなんぞを見ると、「ああ、もう秋だなあ」なんて息をついたりしてしまいます。
 過ごしやすい季節となりました。

 最近、すっかり武術的な話題を載せていなかったので、まああくまでも裏部長のみの話ですが、きょうは久しぶりにこんなことを書いてみようと思います。

 先月の、あのM田先輩来札記念稽古において、わたくしが構えを直された、ということについては以前にここで報告をしましたが、改善した箇所は構えの前の手です。わたくしの場合、常のことでいえば左手になりますね。この手の位置を、これまでよりも数センチメートル手前に引き寄せたのです。
 云うまでもなく、前手の位置をこちら側へ引くということは、その肘を引くということであり、こうすると自然に脇が締まってきます。これがまず一つ目の発見点でありました。

 これまではとにかく「脱力」の二文字を追いかけるがあまり、前手にもほとんど力を入れずに構えておりました。というのも以前、K先生との組手のときにわたくしが受けを取った際、先生は突く寸前にこちらの前手を外に払われたことがありまして、そのときにわたくしは咄嗟のことにその腕へグッと力を入れてしまったのです。これがいけなかった。バチンッと張るように払われた威力に筋力で対抗しようとしたのですから、その反発力は凄まじいものがありました。わたくしの左腕はピキッと音を立てておりました。
 幸い筋にも問題はありませんでしたが、当分は突きも出せなくなり、また現在でも古傷のようにして残っております。
 この教訓からわたくしは、いつどんなときであれ、構える際には極力その腕に力を入れない瞬間の相手の攻撃に対して筋力で対抗しないことだけを考えるようになりました。それがM田先輩にお見せしたわたくしの構えだったのです。

 まあもちろん、無駄な力をいれずに構える、ということ自体は悪くなかったものの、その具現化されたところの構えそのものに締りがなく、そんな状態から突きを受けようとするから躰がひらいて突き込まれてしまう結果になったのでした。痛い、痛〜い経験でございました。
 あの日以来、わたくしは前手を数センチメートル引いた形で構え、自宅での自主稽古のなかで追い突きなどを試しておりますが、やってみてビックリ。これほどまでに違うのか、と驚愕するほどに突いたときの感覚が違っていたのです。
 簡単に云ってしまえば、構えを若干締めることにより、突きそのものの感触も締まってきた、ということです。突きへ移動する最中、突いた瞬間、突いた直後からの攻撃、そのすべてにおいて今までとは違う、なんともいえない疾さが感じられてきたように思うのです。

 たった一点の些細なアドヴァイスから、ここまではっきりとした感覚の相違が導き出されるとは、わたくし自身かなりの驚きをもっております。そしてそれと同時に、今までなんと散漫な突きをしてきたのだろう、という反省の念すら浮かんでくるのです。
 前前から師匠も「からだを締めた突き」のお話をしてくだすっておりましたが、ああいったことへ繋がるヒントがこのあたりにあるのかもしれません。ただ単に脇を締める、股間を締めるという表面的なことだけではなく、その内に潜んでいるような、微細な感覚を締めまとめて構え、そして突く。そんな次元への架け橋になるような気がするのです。


 ただ今回の発見点はすぐさま、わたくしを愕然とすらさせるほど強いものでした。この突きの変化を知ったとき、わたくしは、よく師匠のおっしゃる、

ニュートラルなからだ

 というのがどれほどむつかしいものか、そんな躰の状態をコントロールすることがどんなに困難なものか、改めて思い知らされたからであります。
 構えたときはもちろん、攻撃へ移行する際も、実際に攻撃しているときも受けるときも、常にニュートラルな状態にある.....言葉じゃわかっていても容易くはできないことに、ようやく実感をもって悟ることができたように思います。
 これもまた課題のひとつに加えなくては。


 来週からはいよいよ稽古が再開されます。この一箇月でたまった課題は山のようにありますから、当分はそのあたりに決着なり整理などをつけることで精一杯だと思いますが、少しづつ体力をもどして、寒い冬にむけて丈夫なカラダを作りたいと思います。

 裏部長でした。
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2007年09月13日

さらば、到来物!

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 こんばんは、未だにダイエット中の裏部長です。ほんの少しではありますが、痩せてきております手(チョキ)

 今夜の画像はそんなわたくしにしてみればちょいと悲しい、切ないものでありますねもうやだ〜(悲しい顔)
 つい先日このBlogでもご紹介した「桃」。ある方からいただいた、裏部長大好物のあの「桃」のなれの果てでございます。まあ、なんとみすぼらしい姿になって.....

 大きくあかく、あの甘い香りを撒き散らしていた十五個の桃たちは、あっという間もなく、瞬く間にわたくしの胃の腑へおさまってしまったわけですが、いやあそれにしても美味かったなあぴかぴか(新しい)あんな桃はそうそう容易くは食べられません。わたくしも今年に入ってから何度も桃を食べましたが、あんなに甘く、あんなに美味な桃には出逢っておりませんでした。
 あのジューシーな果肉を口のなかへ運んでは何度、「うん!これが桃だ!」と叫んだことか。それほど美味しく、そしてだからこそ別れがたい存在になってしまったのでした。

 さらば、桃たち!さらば我が愛しき到来物たちよ!いつかまた会おうじゃないか。
 そのときまでには裏部長、とろけるほどに熟れてみせます。
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2007年09月12日

泪の意味

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 こんばんは、裏部長です。
 本州ではまだまだ残暑が続いているそうで、天気予報ではいまだに“熱帯夜”ということばが飛び交っております。難儀なことでございます。
 そろそろ季節は秋ですよ。なんせもう九月半ばなんですから。

 秋といえば食欲の秋、運動の秋、そしてこれはわたくしと特に関係のふかいフレーズですが、「読書の秋」でございます。すこし肌寒くなってきた秋の夕暮れ、窓辺に椅子を出してきて、夕陽のあかりだけでページを捲るなんざ大人の雰囲気ぷんぷんで洒落ております。本好きならば一度は憧れる情景でございましょう。

 だからというわけではありませんが、今夜は一冊の小説をご紹介いたします。

 『Little DJ 小さな恋の物語』/鬼塚忠(ポプラ社刊) 
 わたくしはこれを昨夜読了しました。あっという間に読んでしまいました。まあ元からわたくしは読書スピードが遅いのでこんなにかかってしまいましたが(二日間)、文字も大きいし、本自体がそれほど厚くないので、早いひとであれば一時間ほどで読みきってしまえる作品だと思います。
 もとは実話のようです。この鬼塚忠さんという方は世界を40カ国以上も旅されているひとで、今作はそんな旅のどこかで取材した話をもとに書かれているそうです。なんとも切ない話でございます。

 例によって詳しいストーリーの解説は行ないません。行ないませんが、ただひと言だけわたくしの感想を書いておきます。

悲しい

 ああ、なんと悲しい物語でしょう。若いひとで、たとえば子供と云ってしまえるような年代の子たちが主人公で、まだ青春という時期には早い、泥んこになって砂利道を走りまわっているようなころの少年や少女たちが出てきて、治ることのない病気にかかって、夢を見つけ、夢に生き、笑い、喜び、生きていることを実感して、そして、死んでゆく.....そんな物語はやっぱり悲しすぎます。

 この作品は映画化されます。すでに撮影は終わっているのでしょう。今年の冬に公開されるようですが、同じ雰囲気の作品に『世界の中心で、愛をさけぶ』がありました。同じく小説から映画になって、その物語のなかで健気な若者が生命を失いました。
 もちろんこれはフィクションですから、そこにはさまざまなジャンルがあって良いとわたくしは思います。ハンカチーフがなければ最後まで見られないような感動ドラマも、駈けこむ便所がないと見られないような、吐き気を催すほどのグロテスクな作品も、そのジャンルとしては決して在りえないものだとは思いません。それぞれがそれぞれの光を持っていれば、それはそれでひとつの作品になっているわけですから。
 ただそう解っていても、やっぱりわたくしは、悲しい結末で泪を誘うような話は好きになれません。作り手としても同感です。そんな苦しいだけの、悲しいだけの泪は現実の世界でいやというほど流しているのですから、せめてフィクションの世界の中くらいではもっと暖かな、明日へつづくような泪を流したい。わたくしは心底そう思うのです。

 あるひとが映画関係者に「ハッピーエンドで泣かすことができたら合格だ」みたいなことを云っておりましたが、わたくしもこの意見に賛成です。すべてを救ってあまりあるほどの包容力で、マイナスの感情をさらって、さらさらとした泪を流させてくれる、そんな物語をわたくしも書いてみたいと願っております。


 とはいえ、『Little DJ』、良い小説でした。いくつか良い言葉も拾うことができました。そんな泪でも流してみたいというひとは一度、お読みになってはいかがでしょうか。

 裏部長でした。
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2007年09月11日

「お前なんか!」

 握ってやる!!!

「ヨッ、スシ王子!」 ドンドン演劇



 こんばんは。裏部長です。

 みなさん、見てますか?『スシ王子』。毎週金曜夜十一時十五分からテレビ朝日系列で放送されている『スシ王子』、空手をやってるひとであれば当然見ていることでしょうパンチパンチ
 寿司職人の祖父と父を持ち、こどもの頃から「スシ王子」として話題をさらっていた主人公は、悲しき死別の残像がぬぐえず、魚の目をみると狂暴化してしまう病気「魚の目症候群」を抱えている。
 琉球唐手自然流を修行する主人公は、さまざまな導きより、封印していた包丁をふたたび握り、寿司の道へと足を踏み出してゆく.....

 なんとも浪漫にあふれ、なんとも壮大で、そしてなんともくだらないお話であり、わたくしは好きですわーい(嬉しい顔)あれくらい好い加減で、視聴者の笑いを狙っているだけのTVドラマというのもアリといえばアリなような気がしております。
 まあね、原案と脚本と監督が、あの『トリック』の堤さんですからね、仕方がないといえばこれほど仕方のない話はありません。あれは堤さんのカラーですから。深く考えずに、かる〜い気持で見てしまうのがいちばん良いのです。

 たしか古い空手の流派に「自然流」(じねんりゅう)というのがあったと思いますが、それとこれとは一切関わりがありません。というか、このドラマに出てくる“唐手”と、たとえばわれわれが日頃から稽古している空手とにはなんらの共通性もありません。
 ですから本当のことをいうと、空手やってるひとほどこのドラマ、あんまり見たくないんじゃないかと思われます。「なにふざけたことやってんだ!!」という気持になるんじゃなかろうか、と思われます。

 ですから、真摯に空手と向き合ってる方にはお奨めしません。たいへん愉快で害のないドラマではありますが、こと空手という面でいってしまえば、これほど出鱈目なものもないので.....


 主人公はかずかずの試練に耐え、確実に寿司職人としての腕をあげてゆきながら、多くの手練たちと闘い、勝利してゆく。しかしどういうわけだか、いつも勝負には勝つのに、最終的には乱闘騒ぎになる。
 彼は自然流の継承者ながら、格闘となるとからっきし弱い。そこで、そういった乱闘騒ぎになると、彼の弟弟子がどこからか魚を一尾もってきて、その目を主人公に見せる。
 すると、どうだ。彼の髪は、全盛期のX-JAPANみたいに逆立って、その口からは怒りとも恐怖とも取れる「ぎょ、ぎょ」という呟き言。
 ついには左拳を腰へひき、右手は人差し指と中指だけをのばした形で顔の横までひきあげ、

「お、お、お前なんか……」

 そこへ仲間たちの掛け声が入る。

「ヨッ、スシ王子」 

「握ってやるッ!!!!!」


 ダァーッ、てんで乱闘がはじまり、結局は相手がたをケチョンケチョンにやっつけちゃって一件落着と、まあひと息に云ってしまえばそんなドラマなのでございます。

 見たくなりました?
posted by 札幌支部 at 20:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月10日

交交

 裏部長です。こんばんは。

 気づかぬ間に、わたくしの書いた記事数が大台、四百個に達しようとしております。単純にいって、連続ではないものの、四百日このBlogを更新し続けてきたことになります。

 大学を卒業したあとも稽古へ参加し、そしてその感想や報告などを、在学当時とほとんど変わらぬスタンスで書き続けられているわたくしの境遇は、果たして良いものなのか悪いものなのか.....ふらふら

 とにかく、そんなわけで、るんるん思えば遠〜くへ来た〜もんだ〜、ということです。このBlogも長いこと続いているようなわけです。

 云いかえれば、きょうは特に書くことがないというわけです。


 申し訳ないexclamation×2

 悲喜交交でごあんす眠い(睡眠)
posted by 札幌支部 at 19:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月09日

天国と地獄

 こんばんは、裏部長です。台風が過ぎて、ほっと一安心していたら、急に暑くなって、ヘロヘロになっております。これも残暑のうちに入るのでしょうか。
 そんな陽気ですから、本日行なわれた北海道マラソンもたいへんだったそうです。ゴールした選手がインタヴューに答えられないんですから。大阪ほどではなくとも、きょうの札幌はそれほど暑かったというわけです。

 わたくしはというと、そんな暑さのなか、毎度のように扇風機の送風のみで、死んだような顔をしながらパソコンに向かっておりました。いま急ピッチで作らなければいけないものがあって、それに集中していたわけです。いやあ、暑かった暑かったたらーっ(汗)
 えー、何度となくお伝えしているわたくしの突き指でございますが、少しづつ快復を見せており、今はもう軽く拳を握れるほどまでになってきました。まだ本調子ではありませんが、自主稽古のなかで其場突きなども再開させておりますし、やっぱり手の感覚がもどってくると躰全体にちからが漲るのでしょうかね、なんだか元気になってきたようにも感じられます。
 稽古再開までには完治させたいと思います手(チョキ)手(チョキ)


 さて、昨夜テレビ朝日系列で『天国と地獄』が放送されましたね。スペシャルドラマってやつですよ。二時間半以上の長さでね、いろいろな俳優さんたちが出演されて、しかも舞台が北海道ですから、こりゃ見ないわけにはいかない!ということでわたくしも見ました。ご覧になった方も多いことでしょう。

 これはすでにみなさんご案内の通り、黒澤明さんの監督作品のリメイクです。こちらの公開日は1963年3月1日。主人公・権藤役に三船敏郎、刑事役に仲代達矢、三船さんの女房を香川京子、すぐに裏切る近藤の部下を三橋達也、とここまでですでに目も眩むほどの豪華なメンバーですが、それ以外にも、木村功加藤武志村喬田崎潤東野英治郎藤原釜足北村和夫名古屋章浜村純西村晃菅井きんなどなど、いま思い返せばすごすぎるほどのキャストが揃っておりまして、その極めつけが犯人役の山崎努さんです。当時、まだ山崎さんは新人だったのですね。

 ストーリーは昨夜のドラマの通りです。ある一件の誘拐事件が起こる。犯人は身代金として三億円を要求してくるが、主人公の手許にある三億円はじぶんの仕事の上でどうしても必要なものであり、しかもそこに来て、誘拐されたのが彼の雇っている運転手の息子であったと判明して・・・。
 昨夜のドラマは置いといても、映画のほうは凄まじい迫力で、わたくしは今でもその内容を憶えております。犯人が身代金のカバンを処分すると、ピンク色の煙があがる。あのシーンは、カラー映像が当たり前になった現在ではさほどのインパクトはありませんが、映画のほうはまだ白黒、モノクロームでしたから、その中にぽっかりとピンク色の煙があがったときにはかなりの衝撃が打ち寄せてきます(この技法を「パートカラー」といいます)。

 映画のほうを賞賛するだけではつまらないのでTVのほうにも触れますが、わたくしにはどうしてこの時期にこの作品をドラマ化したのか、その理由がいまひとつ解せません。もちろん元はあの黒澤さんの映画ですから(原作はエド・マクベインの小説『キングの身代金』)、それをTVでリメイクしたいと思うプロデューサーの気持もわからないではありませんが、しかしあれだけのキャストを使ってあれだけの迫力を含み、公開後この映画を模倣した誘拐事件が実際に起きた、なんてくらい凄まじいパワーを持った作品を、どうして現代の軟弱製作者たちにTV化できましょう。お金の無駄、二時間半以上の時間の無駄、ではないでしょうか。
 それに舞台を北海道の小樽へ移したこともよくわかりません。おそらく観覧車や海辺の風景や坂のある町といった要素が関係しているのかもしれませんが、それらを除けばほとんどと云ってよいほど北海道にする必要はありませんでしたね。
 主人公の近藤の屋敷もそうです。内観はたしかにある程度の豪華さを伺わせますが、外観はさほどのこともありません。犯人はぼろアパートの窓からこの絢爛豪華なる邸宅を見上げて憎悪を培養していたのですから、むしろ内側よりも外観に気をつけていただきたかった。あんなにゴミゴミとした風景では、その屋敷自体を見つけるのすら困難でありました。

 そして何よりも納得できなかったのが犯人役の妻夫木聡さんです。
 病院の研修医という設定もおなじ、ぼろぼろのアパートに住み、夏は暑さに苦しみ、冬は寒さに凍える貧乏な境遇もおなじ。すべては黒澤版と同じながら、しかし、その境遇をあらわすところの外見にキャラクター像が反映されておりませんでした。これが納得できないんです。
 あの犯人の姿、服装、振る舞いを見て、貧乏をしている不幸な青年、とわかりますか。肥溜めのような町で社会の底辺を歩いているような、金持ちの家を見上げて、しだいに憎悪をその体内に蓄積させていっているような、そんな青年に見えるでしょうか。
 第一に服装がきれいすぎます。髪型も、黒髪でいくぶん無造作な雰囲気にしておりましたが、やはり少しオシャレっぽい。あれでは街で夜中まで遊んでいる兄ちゃんです。
 たしかに演技としては無難な内容でした。ラスト、死刑の確定した犯人は主人公と面会をしますが、あのときの噴出するような感情の表現。それもただいきなり叫び出すのではない。面会の冒頭からすでに体内には憎悪や口惜しさや殺意や空しさや死への恐怖が連綿と河川のごとく流れている。それを抑え、きわめて冷静に話しているのだが、しだいに感情が表面へとせり上がってきてその肢体をぶるぶると震わせ、そして完全にじぶんが負けたと悟った瞬間、すべての想いが鉄砲水のように噴きだして止まらず、刑務官に引きたてられるまで叫びつづける・・・あの演技は秀逸でございました。むつかしい表現を彼なりによく演じあげていたと思いますが、しかしそれとこれとは話が違います。逮捕までのあいだに彼をもっともっと犯人らしい風貌に仕上げることができれば、あのラスト・シーンはもっともっと凄まじい場面へと昇華されたことでしょう。
 悔やまれるところでございます。

 何はともあれ、また映画が観たくなったなあわーい(嬉しい顔)あした、DVDでも借りてこようかしら。

 ああ、そうか。明日からはまた新たな一週間が始まるのでした。
 夏もそろそろ本格的に終わりをつげて、そしてあっという間に秋がやって参ります。気候の変化が激しくなる季節です。みなさん、風邪にはじゅうぶん気をつけましょう。

 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 19:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月08日

そんなもんさ

 裏部長です。こんばんはー猫


 昨夜のBlogではなんだか深刻な雰囲気で、これから台風が...みたいなことを云っておりましたが、蓋をあけてみればなんてことはない、いつも通りの変わらぬ朝でした。
 なんでも夜中のあいだに札幌の上を通過してしまったようで、たいした被害もなく、目覚めとともに台風一過でございました。ちと予想外のあっけなさでございました。
 しかし何より厄介だったのが、そのあとの暑さです。北海道の九月といえばもう秋ですよ。ここ数日もすっかり涼しくなって、わたくしも長袖なんかを着込んで外出していたくらいなんですから。そこに来て、いきなり二十八度とかになってもらっても困るんですちっ(怒った顔)人間には体調というものがあるんだから。神様もそこらへんのとこ、少し注意してもらいたいと思います。

 でもね、良かったですよ、何事もなくて。無事より良いことはありませんからね。うんうんわーい(嬉しい顔)

 証券会社かなにかのTVCFで、心理学の先生が「人間は最良か最悪の結末しか予想しない」なんて上手いことを云ってましたが、わたくしもやっぱりアレと同じようです。
 何が起こるかわからない人生ですから、たま〜にそんなこともありますよ。
 人間なんてそんなものです。


 そういったわけで、とんだ台風一過のために晴れ渡った空の下、わたくしは家族と一日中、あっちへ行ったりこっちへ行ったりで、すっかりヘトヘトです。天気がいいからといって無闇矢鱈と出歩くものではありません。
 みなさんも注意しましょう。

 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月07日

台風直撃!

 こんばんは、裏部長です。久しぶりに北海道へも台風が台風のままの形でやってくるそうで、TVをつければその速報と朝青龍問題しか流れておりません。

 本州のほうでも被害は甚大なようです。すでに死者も出ているとか。わたくしたちも気をつけねばなりません。

 栃木のT君へ。
 書き込み、ありがとうございます。裏部長も日夜、じぶんの腹まわりを気にしながら生活をしています。
 お父様からもメールをいただきまして、現在の本部道場の様子や、またY先生ご自身のご多忙なる仕事のことについてもいろいろと教えていただきました。あなたも稽古の傍ら、学業にアルバイトにと、忙しい日日を過ごしていることでしょう。
 こんな暴風雨のなかでも怠らず稽古を続けているというのは素晴らしいことですね。たかが夏休みという理由だけで長期休暇を決めこんでいるわれわれとは大きな違いですもうやだ〜(悲しい顔)
 でも、なにより嬉しかったです。久しぶりにT君のコメントがあって。見てくれたらわかるように、最近のBlogはすっかり干上がっておりましたから.....むかっ(怒り)
 何はともあれ、書き込みありがとうございました。不熟なる武術の完熟たる理想を目指して、未熟ながらも精進して参りますexclamation

 
 さてさて、今夜これまたひさしぶりに、師匠からメールが届きました。おそらく他の札幌支部メンバーへも送られていることでしょう。
 そうです。冬眠、ならぬ夏眠に入っている札幌支部もいよいよ稽古を再開するのです。
 今月はまだ夏休みも残っており、また師匠らもいろいろと多忙なため、結局、20日、21日、25日、27日、28日の五日間のみとなってしまいました。
 場所はいづれも1001教室。時間は午後六時からです。
 木曜日が体道稽古で、あとの曜日はすべて空手でございます。わたくしもウカウカしておれません。稽古再開までには例のつき指もふくめ、体調を万全にしておこうと思います。

 明日には北海道へも台風がやって参ります。もう今からして大雨でございますから、存外すんごい被害なんかが発生するかもしれません台風
 こちらは雨戸というものがありませんで、何かが風にまかれて飛んできたらもうお終いです。あとはただ、それを避ける以外に生き延びる方法はありません。
 無事、生きていたらまた明日、会いましょう!!
posted by 札幌支部 at 19:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年09月06日

到来物

                CAEJIVMP.jpg

 こんばんは、裏部長です。

 きょう、ある方から果物の詰め合わせをいただきましたわーい(嬉しい顔)到来物ってやつですね(弔い物、ではありませんよモバQ)。

 箱のなかにはミカンあり、葡萄あり、梨ありで、果物好きの裏部長としてはたいへんに嬉しいものだったのですが、それよりも何よりもわたくしを歓喜させたのは「桃」でありました。きょうの画像に写っている桃でございます。

 いやぁ〜、参ったexclamation×2あんなに良い桃を食べたのは何年ぶりか、というほどの桃でございます。またそこに来てこの裏部長が、根からの桃好き、桃気ちがいときておりますから、んもう大変です。十五個ほど入っておりましたが、まあ熟す度合と相談をいたしまして、数日中にぺろっと頂戴しようと思っております。

 この場を借りて、改めて御礼申しあげます。

posted by 札幌支部 at 20:07 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記