2007年11月13日

所詮、誰でもできること。

 こんばんは、インフルエンザには強い裏部長です。風邪にはかかってもインフルエンザにはかかりません。なにせ注射、打ってますから手(チョキ)

 えー、今夜は空手の稽古でした。K先生はお仕事、韓国人留学生のT君は風邪と、いろいろな事情で欠席者の出るなか、珍しいお客さんがありました。
 一昨日の日曜日、わたくしが参加した稽古会より、当破君とK田君が来てくれたのです。
 このほかには部長と、そしてわたくしがいるばかりの稽古でしたが、新しい顔もあって、具沢山の一夜でございました。

 K田君も空手経験者。よって基本的な説明はほとんど省いちゃって、まずは基本稽古ひと通り。手廻しをはさんで、其場での動き、猫足立ちがらみの受けと突き、呼吸をリンクした∞の動き、ワン・ツーなど、たっぷりとした内容で午後七時をまわります。
 後半は移動稽古から。追い突き、逆突き、追い突き・逆突き、蟹歩き。
 
 約束組手は、受け手固定式の、いわゆる栃木式で。内容は中段追い突きのみ。

 いろいろと動いて、師匠からもいろいろと教えのあった稽古でしたが、師匠が当破君やK田君へ説明をしているのを聞いていて、わたくしはふとこんなことを思いました。

 
 このBlogでもよくご紹介をする噺家、三代目古今亭志ん朝師匠の言葉にこんなものがあります。

「噺家はしゃべるのが商売だ。しゃべって、お金をいただく。ただ忘れていけないのは、しゃべるという行為は誰でもできるということ。そんな、誰でも出来ることをやってお金をいただく以上、頂けるだけの“何か”がなければならない」

 とても印象深いことばです。わたくしは未だに忘れずにいます。
 そう云われてみればたしかにそうで、「しゃべる」という行為は基本的に誰にでもできるものです。例えそこに“日本語で”“内容のあることを”という条件をつけても、きっと小学生でさえ出来るのではないでしょうか。
 そんな、誰にでも出来ることをやってお金をもらう。そのための“何か”を探し、身につけるのがすなわち修業であり、稽古であるのでしょう。
 ちなみに噺家さんとしての“何か”とは、まず正しい言葉を使うということ。世間の流行に惑わされず、日本語として正しい語感を伝え、なおかつ声がよく通ることも忘れてはいけません(昔はマイクがなかったため、客席のいちばん後ろまで声の届くことが重要技術の最たるものであった)。

 これを、わたくしは武術に当てはめてみたのです。

 たとえば空手を例にとってみると、おもに攻撃のことであれば、これは「拳や足を相手にぶつけてダメージを与えること」に他ならないでしょう。基本的にはこういうことになります。
 でもね、考えてみればこんなこと、誰にでも出来るのです。
 それこそ小学生でも、いや、幼稚園児でもケンカをするときに手をつかい足をつかえば相手に痛みを与えることができます。きっと、そんな場面が日本のあちらこちらで見られるはずです。
 所詮はそれくらいのことなのです。空手の攻撃なんていうものは。

 ただ。こちらも落語と同様、そこから昇華させてゆくための“何か”があるのです。

 われわれは武術としての空手を学び、そして身につけるため、弛まぬ稽古を続けます。毎週欠かさず拳を握り、足をあげ、そして相手にむかって突進します。これはいったい何のためか。
 誰かにとっては、それは突きを刃物のように研ぎ澄ませるためであり、またほかの誰かにとっては、突きを放ったあとの第二第三の攻撃を編み出すためであり、突きの威力から蹴りへと変化するためかもしれません。いづれの場合でも、それは空手を武術として行なうため、ただの力まかせの攻撃手段以上のものとするために行なうのであって、それがために、やれ力のベクトルがどうのこうの、軸の傾きがどうのこうの、呼吸がどうの、股関節がこうの、といろいろなことを考えるのです。

 これが武術空手の、武術たる所以だとわたくしは思いました。最初から師匠のものでその内容しか受け継いでいない人間としては当たり前すぎて、むしろ感じないくらいでしたが、きょうのような稽古があると再認識ができて、むしろ貴重な体験ですらあったと云えるでしょう。そういった意味でも、他のひとの技術を見るというのは有意義なことなのです。


 さて次回は木曜日、体道稽古です。どんどんと寒くなります。特に部長は薄着ですから、風邪にはじゅうぶん気をつけて。

 裏部長でした。
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2007年11月12日

雨、止まず。

 こんばんは。裏部長です。

 なんにも関係のない話ですが、昨日(11月11日)はいろいろな記念日だったそうで、その中でもいちばん強くこころに響いたのは「もやしの日」というやつ。四本のもやしを横に並べた形が11月11日に見えるところから制定されたそうで、たしかにそう云われればそう見えなくもないですけどね、ただ、この制定方式にはおおきな落とし穴が隠されているのです。
 それは、「どんな場面で、人間は四本のもやしを横に並べるのか」という根本的な問題です。相当なもやし好きでもここまでしません。よしんばしている人があったとしても、きっと四本では満足できないことでしょう。

 ま、なんのマクラにもならない話で申し訳ないのですが、きょうの空手稽古、裏部長は行きませんでした。もちろん先週の月曜日に書いたことにも関係しているのですが、きょうはそれだけではなくて、実はインフルエンザの予防接種を受けたのです。左腕にブスッと打ってもらってきたのです。
 掛かりつけの医者から「激しい運動はしないでください」と、まるでわたくしの日常を見透かしているかのように釘を刺されてしまったので、やむなく、きょうは稽古へ出ませんでした。
 明日以降は、左腕と相談して決めたいと思います。

 なんでも札幌は今週から急激に冬へと変貌を遂げるようで、木曜日くらいから一日の予想最低気温がマイナスになるそうです。
 季節の変わり目です。みなさん、風邪には気をつけましょう。

 んでは、今日はこのへんで。
posted by 札幌支部 at 19:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年11月11日

さあ、あなたも愉しい技術交流を!

 こんばんは、裏部長です。

 みなさん、見てますか?女子バレー。ここ三日間は札幌での試合。会場がわたくしの家の近所にあるため、バレーを応援しにゆくひと、Hey! Say! JUMPを見にゆくひと、たくさんのひとが詰め掛けて、地下鉄などは混雑状態でした。まあその応援の成果なのか、三連勝となりましたから、これはこれで良しとしましょう。
 勝負はこれからです。


 さて今夜は、昨日のBlogでも書いたように、あるイヴェントに呼ばれてゆきました。
 ここでも何度か名前が出て、札幌支部へも稽古に来ている当破君は札幌医科大学の生徒で、ここで同志数名と同好会のような場をつくり、日頃の稽古のほかに躰を動かしているそうなのですが、きょうはこの会の稽古に参加をしてきたのです。
 以前にも一度誘われたことがあったのですが、そのときはわたくしの体調が悪く、残念ながら不参加となってしまったので、きょうは行けてよかったと思います。

 初めてゆく札幌医科大学。小雨降るなか、この中のある建物の前で待っていると、当破君、そしてこないだのスポーツ史学会のシンポジウムへ彼といっしょに来ていたK田君の両名が迎えに来てくれて、そこから館内へ。廊下を歩いて奥までゆくと、武道場のある建物に至り、階段をのぼって、きょうは畳の敷いてある室内へと入りました。

 ここは柔道部と空手部の共通の稽古場らしく、壁際には胴着なんぞが重ねて干してあったりなんかして、いかにも大学の武道場といった趣き。
 会話を愉しみながら着替えているうちに、女性二名が合流。ひとりは大学の空手部にも入っている方で、もうひとりはこの当破君主催の会でのみ躰を動かしているという方。
 
 稽古開始は午後五時過ぎ。わたくしどものような形式的な礼などは省いて、みな輪になって立ち、其場での稽古から。
 膝を抜く稽古、そこから突く稽古、腰をやわらかく使う稽古、股関節の締め、それをつかった突き、などなどをやって、次は移動稽古です。
 こちらでは、ほとんど歩くように追い突きをしたり前蹴りをしたり、または横へ移動しながら廻し蹴りを放ったりといろいろで、普段やらないようなことばかりであったため、わたくしも興味津々ながら、どうにかついてゆくといった感じで、息こそ切れなかったものの、時間があっという間に経っていってしまいました。

 そのうち、女性の方がひとり帰られ、代わりに見学の女性が来られました。どうも彼らの会は「護身術」を表看板にしているようなところがあって、女性の参加者が多いらしいのです(羨ましい限りです)。

 後半は型の分解、ほとんど約束組手みたいなものです。きょうは「平安二段」(わたくしどもで云う「平安初段」)をやります。
 わたくしはK田君と組んでいろいろと教えてもらいましたが、たった一つの型であっても、少し解釈が違ったり、また動作そのものの雰囲気が違うと、ここまで技の内容が変わってしまうのかと、刺戟的な時間を過ごすことができました。もちろん、躰の感覚として、技の流れとして納得できない部分、やってもしっくり来ない部分はいろいろとあって、そういった場合には強くならない程度に進言してみましたが、流儀にはその流儀の個性というものがありますから、それはそれで良いのでしょう。それくらいのフランクさで臨みました。

 午後七時過ぎ、終了。札幌支部の稽古に比べればさほどに疲れない内容でしたが、たいへん興味ぶかい、刺戟的な一夜でした。


 空手の“か”の字から空心館の、もっと云えばうちの師匠の空手しか知らないわたくしとしては、こうして他の道場、他の流儀の空手を見たり聞いたり、実際にやってみたりすることは皆無に等しく、ですから今夜のような体験はとても貴重なものだったと思います。もちろん己の修業も大切ですが、少しくらいはこうした技術交流をしてみても、よい刺戟になって有意義なのではないでしょうか。

 さて、明日からはまた新たな一週間です。いま札幌は雨ですが、晴れることを祈るばかりです。

 裏部長でした。
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2007年11月10日

体道変化

 こんばんは。最近、空手をすると便通の良くなる裏部長です。きっと腸が動いているのです。

 わたくしがこのBlogをほとんど毎日のように書いているのは、一度「休まずに書く!」と云った手前どうしても、という引っ込みのつかないところも確かにあるのですが、それだけの理由からではありません。
 裏部長はこのBlogを書くことで、文章執筆の稽古をしているのです。

 毎日書くとなれば、どうしてもそこへ載せるネタというものが必要になってきます。稽古のあった日はそのときのことを、報告みたいにして書けばよいのですが、そうでない日にはそれ以外のことを見つけてきて書かねばなりません。
 そこで、この「ネタ探し」という目が養われます。まあもちろん、過去の記事を見ていただければわかりますが、たまーに、ネタを見つけられず、また気力もなく、あいさつ程度で終わらせているときもありますが、割合としては、きっちり書いているほうが多いでしょう。

 書く材料を見つけたら、今度は書く技術です。これは構成力と云ってもよいでしょう。
 わたくしは何もこのBlogを書くために、綿密な計画を練ったり、構成表を作ったりして臨んでいるわけではありません。すべては即興。この入力画面を前にしてはじめて書く内容を考えるのです。
 ですからここでは、瞬間的な文章構成能力が試されます。わたくしの文章が、語り口調なのはそのためです。

 まあ、そんなわけで、わたくしは己の表現力を「文章」へと特化させるため、日夜Blogと闘っているわけですが、ここまで多くの記事を書いてくると、やっぱり少しづつ文体が変わってきているような気がいたします。
 去年の夏あたりの、Blogを書きはじめた頃の文章と、たとえば今月に入っての裏部長の文章とは、おそらく少しは趣きが違うと思います。これは意識的にそう変えているところもありますし、自然と、じぶんでも気づかぬうちに変わってしまっている場合もあります。
 しかし、その両方の場合に共通して云えるのは、長らく稽古を続けてきたから変化が起こった、ということでしょう。毎日毎日、あーでもないこーでもないと、いろいろなことを書き連ねてきたからこそ味わえる変化なのです。

 そういったことで云うと、武術の稽古のほうでも、そろそろ何かしらの変化が起こってもいいんじゃないかなー、と思うんです。
 無意識的な変化が起こる前に、それを誘発するがごとく、ひとまずこんなところを変化させてみようかなー、と思っています。

 それは、空手の約束組手における“受け”の取り方です。これを単純なる空手的動作のみでなく、そこへ体道の要素を入れてみようかと思っているのです。

 今年の夏、札幌へ来てくだすった奈良のM田先輩からこんなお話を伺いました。
 大学で稽古していたとき、群を抜いて巧かった(後輩たちは歯が立たなかった)M田先輩。どうしてそんなに巧いのか……これをある部員がこう表現したそうです。

彼は組手の受けのときに体道をやっている。だから違うんだ

 つまりですね、黒帯を締めてある程度に実力が達したころに、白帯を締めて間もないような後輩たちの突きを約束組手で受けていても、ただ受けているだけではなんの稽古にもならないわけです。機械的に躰さばきと内受けをしてあげるだけでは、突くのほうの稽古にはなっても、こちら側の修業にはならない。
 そこでM田先輩は、そうした場合の約束組手では受けの際にただ受けず、体道の技をもって受けていたそうなのです。

 これが現在の、三十代にしてすでに五段、奈良支部を取り仕切るM田先輩を作りあげたのでしょう。わたくしはそう信じています。

 ですから、まあわたくしは当時のM田先輩ほどの段階にはまだありませんが、たびたびそういったケースが訪れてきておりますので、少しだけ冒険をして、空手の約束組手のときに体道の要素をちょっとだけでも入れてみようかな、と考えているのです。

 と云いますのもね、こないだのスポーツ史学会で中島篤巳先生のお話を伺っていて、「ああやっぱり、柔術をきちんと使えるようにならなくちゃいけないな」と感じたんですよ。
 中島先生は日本国内での指導をなかば諦め、海外へと向かった方です。イタリアで教える際、ことばも満足に通じないので、「ええい!面倒くさい!とりあえず、掛かってきな!」と、なかば実戦形式で教授をしたそうなのですが、これで技がポンポンかかったというのですから、驚きです。
 同氏は空手も稽古されていた方ですが、基本的には、どちらかといえば柔術のひとですから、それでもって空手だとか格闘技なんぞをやっている屈強な外国人たちを相手に、ポンポン投げてギュウギュウ締め上げたというのは、やはり柔術をそこまで使えるように特化し、そして稽古したためでしょう。決して不可能ではないはずです。

 わたくしも体道のほうでは日本伝天心古流拳法七十二手、浅山一伝流体術五十六手を習い終えておりますので、これだけレパートリーがあれば、空手の突きへ向かってもいろいろと出来るはず……いや、出来なければならないのです。
 ですから来週からは少しつづ、空手の稽古における体道の応用、をテーマにしてゆきたいと思います。あまり拘らず、固執せず、しかし諦めず、空手と体道をひとつのものとして考えられるように修業してゆきます。


 明日はまたまたちょっとしたイヴェントに誘われていて、そこへ行ってきます。これは多分にこのBlogと関わりのあるイヴェントなので、その模様など、明日のこのページで紹介できたらと思っております。
 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 21:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年11月09日

一対四

 こんばんは、裏部長です。

 きょうの札幌は朝から寒かった。気温はマイナスにこそならなかったものの、路面が凍結していて、そのために事故を起こした車が多くTVに映っておりました。いよいよ冬へと変わってくるころです。


 当破君へ。
 コメント、ありがとうございます。先週のスポーツ史学会のシンポジウム会場で姿を見た以来、長らく話しておりませんが、元気でやっていますか。きっと、毎日毎日、空手に明け暮れているのでしょう。
 コメントにあった「突き」の話ですが、わたくしの云っていた“突きの行方”というのは、そこまで込み入った話ではなく、もっと単純な、突きそのものに対してもっと自覚的になろう、というだけのことです。まあ大仰に考えようと思えばいくらでも深めてゆくことができるのでしょうが、深く入りすぎたがゆえに見過ごしてしまうということも往往にしてあると思うので、ひとまず今はこんなところで勘弁してください。
 また稽古で会いましょう。


 さて今夜は空手の稽古です。師匠は、午後六時からの会議が入ってしまったために不在(終了直後に来てくださいましたが)。参加者はK先生とS呂君と狗っちと、そして大学院生のH田君でした。

 例によってK先生は早退されるため、それを見越して、今日はわたくしが前に立つことに。
 目の前には四人の男たちが立ち並んでおります。ここんところ、すっかり少人数の稽古に馴れてしまっていたためか、こうして一対四で向かい合ってみると、すこし緊張します。

 基本ひと通り、手廻しまでやり、少し呼吸を整えてから、奈良のM田先輩より教わった鍛錬をひとつ、全員でやりました。みなそれぞれ感覚をつかむのに苦しんでおりました。
 ここでK先生は早退。

 移動は追い突き、逆突き、追い突き・逆突き。また普通に歩いてもらい、わたくしの手拍子にあわせて瞬間的に突く、というような動きもやってみました。
 後半は型です。わたくしは狗っちの「平安三段」を、S呂君にはH田君の「四之型」を見てもらいました。

 最後、五分ほど時間が余ったため、教室をひろく使い、追い突き発進の自由な組手をやってみました。わたくしやS呂君にとっては珍しくもない、長い距離の移動稽古みたいなものですが、狗っちやH田くんらは四苦八苦の態。いろいろと悩んでおりました。
 これはもちろん、ひとつの座興みたいなもので、実際の武術としては、後ろへ下がるということをほとんどしませんのでね、実戦的な動きかと問われれば決してそうであるとは云えないのですが、しかしこれをやりますと相手を追い込むということを学べますし、止まらない動きのなかで攻撃を繰り出すという訓練にもなります。たまにやるには持ってこいの内容だったでしょう。

 午後八時、終了。来てくだすった師匠とともに地階へ。


 ひさしぶりに基本稽古もひと通りやって、空手稽古らしい空手稽古だったような気がいたします。師匠は不在だったし、K先生は風邪の治りたて、わたくしもまだ親不知抜歯から間もないため本調子ではありませんでしたが、おのおの徐徐に調子をあげてきて、過酷な冬へむけて準備万端!というような気運を感じました。
 雪に負けない稽古をしたいものです。

 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年11月08日

長考

 裏部長です。

 十一月も半ばへと差しかかってきて、路上には枯葉がカラカラと音を立てて舞っております。すっかり秋になってしまいました。
 服装もそれに合わせて変わってきて、わたくしも、もう上着なしには出歩けなくなってしまいました。季節の移り変わりは速いものです。

 あっ、そういえば、わたくしの例の親不知ですが、無事抜糸をし、現在はすこぶる良好であります。まあ現状としては、手術で開いた部分を糸でくっつけていたところから糸を抜いただけであるため、まだ傷口は完全にふさがっておらず、歯茎がもくもくっと盛り上がってきて、完治に至るのにはまだ三週間ほどかかるそうです。
 気長に待とうと思います。

 そうそう、そういえば、この「気長に待つ」ってスタンス、武術の修業に当てはまると思いませんか?焦らず急がず、気長に稽古して、その成長を求めすぎない。そんなスタンスで稽古ができたらどんなに良いかと思いますね。


 さて、今夜は体道稽古です。参加者は師匠、K先生、狗っちとわたくしの四名のみ。

 本日の狗っちは、日本伝天心古流拳法初伝中段之位より、九本目「打込逆締」、十本目「胸取返」のふたつを習ったわけですが、課題としては後者、「胸取返」のほうであったと云えます。
 とにかくこの技は厄介です。わたくしも彼の苦闘ぶりを見て、自分もまた、あれはまだ師匠の研究室でほそぼそと稽古をしていたころですが、部長を相手に、倒れない倒れないと、上手くゆかないもどかしさに歯を振るわせた記憶を蘇らせたほどです。

 この「胸取返」という技は、動作としてはかなり単純なものです。知らないひとが見たら、「エッ、これって武術なの?」と不思議がるような類のものです。一応は投げですが、一般的な“投げ技”のような派手な雰囲気もありません。
 ですが、これがなんとも奇妙奇天烈、摩訶不思議。やってみるとわかるのですが、みょ〜な難しさがあるのです。地味なむつかしさなのです。

 技の詳細をご紹介できないためにこれ以上のご説明は難解なのですが、まあそんなような事情で、狗っちもまたこの「胸取返」につかまり、きょうはこの技の稽古で終始しました。体道稽古の苦しいところであります。

 斯くいうわたくしは、というと、新しく入ったばかりの日本伝天心古流拳法捕手術上段之位より、三本目「小手挫」、四本目「交叉締」、五本目「一文字締」、六本目「胸捕挫」の四つを教わりました。技数としては多い一日でした。
 ただ、じゃあ裏部長は狗っちと違って、トントンと順調に進んだかといえば、さにあらず。わたくしもまだまーだ未熟な人間ですから、立ち止まってしまうことは当然のようにあるのです。

 わたくしが苦戦したのは六本目の「胸捕挫」(奇しくも狗っちと同じく、“胸”のつく技です)。これにやられました。まあ以前から、この技のように挫をつかう動作には一抹の不安があって、今日その全貌が明らかになったのですが、まだ解決はできておりません。一応、原理は理解して、師匠を相手にやってみて、一応はできたので、今日のところは終わったのですが、まだまだ感覚的に不明確で、これは今後の復習にかかってくるものと思われます。わたくしもまた、たったひとつの技に、長い長い時間を費やすことになります。

 どうも体道の稽古では、こういったいわば「長考」の図が多く見られるような気がいたします。もちろん空手においても悩んだり、立ち止まったりしてひとつの動作を熟考することはあるのですが、向こうは稽古メニューが多岐にわたっておりますから、たとえば蹴りに悩んでいても、基本以外では蹴りをしないときがあったりなんかして、再びやったころには気づかぬ間にできちゃってる、なんてことがよくあるのですが、体道は基本的に、毎週毎週、同じことをやりますからね。その段階を脱しない限り、迷路は続いてしまうのです。

 
 まあ、気長にやりましょう。なにごとも焦らず急がず、の精神ですよ。気づいたときには出来てますから。安心して稽古に励みましょう。

 えー、明日は空手の稽古です。
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2007年11月07日

拳の行方

 こんばんは、裏部長です。

 よく「失敗から学ぶ」なんてことを申しますが、あれは結構たしかな話だと思います。というのも、人間というのは浅はかな生き物ですから、失敗をしたときでもないと己のことについて、反省したり、思い返してみたりすることをしないからなんですね。成功して、すべて上手くいっているときはどうしても自分が見えなくなる。
 だから、どんどんと学べばいいのです。モンゴルに行った横綱も、海外へ逃げた関西人も、辞めるといってすぐに復帰した政治家も、もうすこし謙虚になって、おのれの失敗から学ぶべきなのです。

 というわけで、今夜はわたくしも、自分の「失敗」からすこし学んでみようと思います。


 昨夜の稽古で、わたくしは部長と組んで約束組手をしたわけですが、ここでワン・ツーをやったときに、またもわたくしは突き指をしてしまいました。
 まあ今回のは以前のような重度のものではなく、きょうに至ってもほとんど腫れてこないような程度のものですが、しかしやってしまったものはやってしまったのです。わたくしの右逆突きが部長の右肘に当たり、わたくしの右人差し指の付け根にするどい痛みが走ったのです。

 軽度でしたので少し間をおいてすぐに稽古へ参加はいたしましたが、わたくしの心中では後悔というか、「またやってしまった」というような落胆の気持があって、依然として過去の失敗に学べていないおのれを責めておりました。空手をやっていて、しかも黒帯を締めるような段階になれば、それ相応の怪我というものも増えてきましょうし、特に拳まわりはその影響が顕著ですから、突き指くらい気にすることはない、いやむしろ、突き指に馴れるくらいでちょうどいいんだ、と、そんな風にじぶんを慰めてはみても、やはりどこかで「どうしてこうも自分だけ……」という想いは拭えなかったわけです。

 ところが、今朝になって。
 わたくしはあることにふと気づき、そしてハタと膝を叩きました。わたくしの頭のなかでは不意に、「突き指の原因」のようなものが、何となくではあるものの浮かび上がってきたからです。

 それは簡単にいうと、〔拳の行方〕に関することです。

 師匠のもとで空手を始めてからというもの、こと突きに関しては、とにかくその軌道をはっきりさせること、相手のどこを突くのかをきちんと定め、また実際の動作のなかでその位置をピンポイントで狙えるようにする、といった、ごくごく当たり前のことからスタートして、腰をつかって突く引き手を意識して突く、飛びこんで突く、腰を廻さずに突くまっすぐ突く、と、さまざまな段階を経て現在、今わたくしが取り組んでいる突きへと流れつくわけですが、このいづれの過程においても、わたくしは思っていた以上に、じぶんの拳の行方を見ていなかったような気がするのです
 もちろん突く位置は見ております。突きが当たる場所はどんな素早い動きのなかでも把握しているつもりです。ですからまったく見ていなかったというわけではないのです。
 ただ、突きの動作そのものの中で、拳の行方をどのように定めていたかと問われると、ちょっと苦しい。答えが出てこないのです。

 つまり、追い突きを例にしてみれば、突きだす右拳を、“追い突きの軌道”で伸ばしていただけではないのか、ということです。
 もう三年以上も同じことをやっていれば、追い突きひとつにしても、何気なくやっていてもだいたい同じ軌道で突いているはずで、大きく乱れたり、中段を狙っているのに上段へ当たってしまうなんてこともあるはずないのですが、ただそういったいわゆる馴れのせいで、いくら相手の胴体へ狙いをつけ、ただの約束事ではなく、実際に当ててやろう、入れてやろうと思っていても、結局からだに沁み込んだ追い突きのラインで腕を伸ばしているだけで、じぶんが思っている以上にじぶんの拳をコントロールできていないのではないか、と思ったのです。

 だから、ぶつかるのです。わたくしが突き指をしたのはいづれも、相手のからだの、胴体以外のところへ当たったときです。師匠の手、S呂君の腕、K先生の小手、そして部長の肘と、すべて胴体以外のところへ拳をぶつけた結果、指の付け根を傷めてしまっているのです。
 その証拠に、昨夜の約束組手で突き指をしたあと、わたくしは続けてワン・ツーをやりましたが、右の逆突きが部長の胴体へ当たっても指に痛みはありませんでした。突くべきところをきちんと突いていれば、本来は突き指などするはずはないのです。

 そう考えると、今後は追い突き一本にしても、相当意識的に相手の胴体ないし上段を狙って突かなければなりません。
 散漫にならず、軌道に乗せるだけでもなく、突くべきところへ弾道ミサイルのごとく飛んでゆくような、そんな鋭い突きをしなくてはなりません。
 失敗から学べた、突きの考察でした。


 さて明日は体道稽古です。稽古場所である教室はすでにすっかり冬モードで、夜になっても暖房全開です。熱い稽古になることでしょう。
 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 21:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年11月06日

集合!

 こんばんは。基本的にはポジティブ・シンキングの裏部長です。

 きょうは空手の稽古でした。わたくしが教室へ行きますと、すでに韓国人留学生のT君とHさんが来ていて、椅子や机を移動させておりました。
 そのうち、師匠が、そしてK先生が来られて稽古がスタートしたのですが、基本を流して、其場でワン・ツーなどをしているときに、こりゃまた珍しく、ひさびさに部長がやって参りました。

 あれはきっと七時過ぎだったと思いますが、K先生が早退され、それからは移動稽古です。追い突き、逆突き、追い突き・逆突き、前蹴り・廻し蹴りなどをやりましたが、ひさしぶりに教室を大きく使っての移動稽古で、すこし気持がよかったです。

 後半は約束組手。わたくしは、おそらく数箇月ぶりとなるであろう部長と組んでやりました。なんとも懐かしいような、すこし余所余所しいような緊張感がありました。
 内容としては中段追い突きとワン・ツーであったわけですけども、やっぱり動きはじめれば互いに黒帯を締めているもの同士、すぐに馴染んできて、これまでどおりの組手をすることができました。ああいった感触は、やっぱり長くともに稽古をしてきた間柄でなければ得られないものでしょうね。

 最後は型、でしたが、こちらはT君とHさんの「平安初段」をやるのみで、わたくしと部長は休憩しておりました。
 わたくしは久久の稽古で、それでなくても親不知を抜いてから家でも稽古をしていなかったので、今日やった其場突きなんか数日ぶりの其場突きでした。そのせいかどうかはわかりませんが、後半からオナラが急激にせりあがってきて大変でした。放屁を我慢するというのも辛いものです。

 稽古終了後、いつもの談話室へゆくと、アラ不思議、狗っちとS呂君がいるじゃありませんか。
 聞けば、S呂君は昨夜、食卓に出た生の玉ネギをたくさん食べすぎたせいで腹をこわしたらしく、稽古を欠席……アレ、狗っちはどういうことだったのだろう?

 ま、そんなわけで、ひさしぶりに栃木遠征へいったメンバーが集合したわけです。なんとも嬉しい図でした。自然と笑顔なんかも溢れてきてね、やっぱり仲間というものは良いものです。
 ただその弊害として、こうして久しぶり会ってしまうと、長長と話し込んでしまうのですね。今夜もそうで、校舎を出たとき、すでに午後九時をまわっておりました。談笑もほどほどにしなくてはいけません。

 久しぶりに動いたおかげで便秘は解消されそうだし、懐かしい顔を見ることができたし、と、きょうの稽古はよいこと尽くめでした。こういう稽古がこれからも続くといいのに……。

 裏部長でした。
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2007年11月05日

ちょいと自暴自棄

 こんばんは、裏部長です。めっきり寒くなって参りました。

 本日、わたくしはちょっとした事情で、いつもよりも早くに大学へゆきました。教室に着いたのは五時十五分くらいであったでしょうか。
 当然、まだ誰もいません。適度に暖房のはいった室内は、なんというか、とても心地よくて、まあこの週末の疲れもあったのでしょうが、誰もいないことを良いことに、数十分間寝てしまいました。

 目が覚めたのは五時五十分。いまだ室内に人気なし。
 そのうち六時となり、韓国人留学生のT君がやって来ましたが、聞くところによると彼の胴着は、おなじく留学生のHさんが持っていっており、いろいろと連絡を取ってみるとそのHさん、きょうは稽古に来ないというので、結局かれも帰ってしまいました。

 六時半、わたくしは教室のドアを閉めて帰りました。


 月曜日の稽古は、いわば自主練習です。師匠がおりませんし、今日のようにK先生もいらっしゃらないときは尚更その色が強くなります。
 
 過去のことなどを統計的に考えてみて、もしかしたら裏部長がいるせいで稽古へ来られない、もしくは来たくなくなっている門弟がいるのではないか、と思っています。それは人間関係的になのか、それとも単純に、生理的に無理なのか、それはわかりませんが、もしもわたくしがいることで稽古の出来ていないひとがいるのなら、月曜日に限っては参加しないことにしましょうか?別にこれは脅かすわけでも、皮肉のようにして云っているわけでもありません。ごくごく当たり前の提案として、とても穏やかな心持で書いています。

 もちろんわたくしにとって稽古は生活の一部ですから、それを止めるということは望んでするような類の行為ではありませんが、もし上記のような事情のある後輩がいるのなら、たかだか月曜日の一日くらい、躰を動かさなくたって平気です。それで他の誰かが助かるなら、わたくしは喜んで欠席しましょう。

 それに火曜日や木曜日、金曜日の稽古へはこれまでどおり出ますよ。もし月曜日だけじゃなく、もっと稽古をしたいひとは諸諸のことを我慢して教室へ来なさい。そこまでは面倒見切れません。

 ま、そんなわけで明日は空手の稽古です。
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2007年11月04日

朝から

 こんばんは。週末も忙しい裏部長です。

 きょうもまた札幌大学にて、スポーツ史学会のお手伝いです。集合は午前八時半。わたくしは何も化粧をするわけでもなく、込み入った髪型にするわけでもないので、それほど時間に余裕をもって起床する必要はなかったのですが、そうかといってギリギリまで寝ていて、いま起きてきました、って顔でゆくのもどうかと思ったので、朝六時には起きて、きちんと目を覚ましたうえで大学へ向かいました。

 朝のうちは会場設営のみで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
 メイン会場となる六号館一階の教室ではすぐさま準備が整えられ、わたくしはと云うと、もうひとつの会場である同館五階の特別展示場の設営に借り出されたのですが、そこで本日のゲスト、甲賀流伴党家二十一代川上仁一さんとお会いすることができました。
 そうです。この方はホンモノの「忍び」なのです。

 このたびのシンポジウムのタイトルは『叡智の身体技法〜忍術における身体のヴィジョンを探る〜』だそうで、この川上さんと、健康スポーツ医でなおかつ片山伯耆流柔術宗家の中島篤巳さんとのディスカッション形式で行なわれたのですが、せっかくの機会だし、他にひともいないので、ちゃっかり二十分ほどお話をさせていただきました。これが面白かった。
 いろいろなことを伺いましたけども、一番グサッときたのは、「忍術を説明しづらい」という、そのなんとも実感のこもったお言葉でした。

 たとえば今回のようなイヴェントのなかで何かをしなくてはならない。喋りだけで、忍びの歴史なんかを話すだけであれば割かし簡単に済むらしいのですが、いざ実技でもって披露をする、ということになるとちょっとむつかしいらしいのです。
 何故といって、もしいろいろとある術技のなかから「手裏剣」を持ってきてこれを投げて見せても、これは手裏剣術という武術の技を見せただけであって、忍術を見せたわけではありませんね。
 じゃあそうかといって、今度は“忍者らしい”、飛んだり跳ねたりするような派手な動きを見せてみても、やっぱりこれも本質とは違う。
 結局は、「これが忍術ですよ」と云って見せることができないというのです。これは、型などがある武術とは少しだけ趣きの違うところだと思いますね。

 まあ本日はそんな苦悩を抱えつつも、医学博士でもある中島さんの助けもあって、とんとんとシンポジウムは進みました。わたくしらもこの時間帯だけは仕事を免除されて、教室へ入っていっしょに聴きました。なんとも貴重なお話ばかりで、眠気すらも吹っ飛んでしまいました。
 武術家でもある中島さんはもちろんですが、本当のものを実際にきちんと稽古し、伝えていらっしゃる方と身近に接して、そして直にお話をさせていただけるという機会は、そう多くあるわけではありません。今日のようなことも、きっと何度もめぐりあえることではないでしょう。
 そういった体験ができた、ということだけを以ってしても、この二日間、朝から早起きをしてスーツを着て大学にいった甲斐があったというものです。お声をかけてくだすった師匠に感謝、感謝。

 あっ、そういえば。もう御一方、感謝を述べなければならないひとがいらっしゃいます。
 それは稲垣正浩先生です。
 この方は日本体育大学大学院の先生で、師匠の師匠にあたるスポーツ史学の世界ではトップ、いわば首領(ドン)のような方です。わたくしも師匠のお手伝いをしてきたなかで何度かお会いをし、ご挨拶程度をかわしたことはあったのですが、こうしてじっくりお話を伺ったのは今回が初めてでして、緊張のなかにもいろいろと胸に沁みる言葉をいただきました。

 わたくしの稚拙な本(『夏休みの微熱』文芸社刊)と引き換えに、ご自身の著作を一冊プレゼントしてくだすって、しかもわたくしの不躾な「サインと何かお言葉をひとつ書いてやってください」という申し出にもこころよく筆を執ってくだすって、一筆書いていただきました(この言葉は公開しません。自分の胸のなかだけに秘めておきます)。
 こんなBlogの場で云うことではありませんが、稲垣先生。この二日間であなたから学んだことは数知れず、すべてこの胸の内へ仕舞いました。今日からまた苦しい創作の道へ歩んでゆけそうです。

 ありがとうございました。


 さて、明日からはまた新たな一週間。稽古は月曜日からございます。
 わたくしは明日、例の親知らずのあとの抜糸。別にもう痛くもないから、きっと夜には躰を動かせると思います。
 教室で会いましょう。
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2007年11月03日

夜まで

 こんばんは、裏部長です。

 きょうは朝から札幌大学にて、スポーツ史学会というやつのお手伝いでした。もちろん師匠もK先生もいらっしゃって、わたくしもスーツなんぞを着込んでね、行きましたよ、朝の九時から。

 学会、というくらいですから、ここへは日本国中からさまざまな先生方が来られてご自身の研究成果を発表したりするのですが、わたくしはもっぱら特別展示の“見張り番”。ひとつも発表を聴くことができませんでした。

 ただ。明日は違います(明日もあるのです)。明日は午前中にシンポジウムがあって、わたくしたちはこれを聴くことができるのです。
 今回のテーマは、ずばり云ってしまうと「忍術」です。ホンモノの忍者の方を招いたりなんかして、たいへん興味深い内容となっております。
 その関係で、ある会場では、忍者関連の書物やマンガなどを並べ、またこれはあまり公言できませんが、かーなーり貴重な武具(忍具)もおおく展示しており、わたくしもこれを並べるお手伝いをいたしましたときに近間で拝見しましたが、いやあ、凄いのひと言に尽きます。ホンモノの武具というのはあれほどまでに恐ろしいものなのかと、今さらながらにそんなことを思ってしまいました。

 明日はなんと今日よりも三十分早く、午前八時半の集合です。夜更かしせずに、ぐっすり眠ろうと思います。

 裏部長でした。
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2007年11月02日

11月

 裏部長です。

 気づかぬ間に、札幌で雪が降りました。初雪というやつですな。ああ、もう冬なんだ、と改めて季節の移り変わりの速さを知ったわけですが、ただね、せっかく紅葉の季節になったと思った矢先にもう雪でしょ。これはちょっと風情が無さすぎるなあ。
 ただね、雪が降ったといってもそれは山間部とか峠道だけのことであって、中心部はまだまだ秋やっておりますから、この間にじゅうぶん紅葉を愛でたいと思います。

 ああそういえばこちらも気づかぬうちに、ファイターズが負けてしまいましたね。まあ、あまり調子が良くなかったですから、仕方ないでしょう。全試合とおして、良かったのはダルビッシュくらいじゃないですか。打者がのきなみ駄目で、最後の試合だって零点ですから。ちょっと恥ずかしい負け方と云わざるを得ません。
 ただ一方の中日ドラゴンズとしては五十何年かぶりの快挙だそうで、ファンの方はおめでとうございます。落合監督の、頭を坊主にしての意気込みはよかったですね。悲願というやつでしょう。

 そうそう。
 気づかぬ間に、もう11月です。そら札幌も寒くなるわけです。
 札幌支部の門弟たちには今月の稽古日程が送られたと思われますが、そんな感じです。特に先月とくらべて変わっているところはありません。
 いよいよ2007年も押し迫ってきて、いろいろと忙しい季節、慌しい時期へ差しかかって参りましたが、どうにか平生のリズムを崩さず、大過なく稽古を続けてゆきたいものですね。

 裏部長でした。
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2007年11月01日

現在、リハビリ中

 こんばんは、裏部長です。

 
 久しぶりに栃木のY先生から書き込みがありましたわーい(嬉しい顔)
 そうですよね。あの痛みは体験した者にしかわかりませんよね。激痛じゃないんです。かといって鈍痛というほど鈍くもないんです。ただとにかく痛いんです。
 わたくしなんぞの場合は生まれてこのかた、メスを使う手術というものを体験したことがなかったので、いくら口の中のこととはいえダメージはことのほか大きく、きょうの午前中なんかも、処方されている薬のせいか、足に力が入らないほどフラフラしてしまいました。軟弱なことこの上ないですね。

 ただ、いつまでもそんな病人みたいな顔もしていられませんから、少しづつではありますが、自宅にて躰を動かしはじめております。まあ、まだ振動を起こすと痛みが走るため、大きな運動はできず、躰が熱くならない程度の柔軟体操なんかで馴らしておりますが、肉体そのものは元気ですからね、早く動きたい!早く稽古をしたーい!と叫んでおります。

 きょうは体道の日でしたが、もちろんわたくしは欠席。はてさて何人集まったのか、それはわかりませんが、盛況であることを願います。

 明日の稽古は休みです。土日にはちょっとしたイヴェントがありますのでね、師匠もいろいろと大変なのです。
 このイヴェントにはわたくしも参加いたします。頬の腫れもだいぶ引いてきているし、どうにか元気に行けそうな気がいたします。


 Y先生、書き込みありがとうございました。またいつでもお寄りください。

 裏部長でした。
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2007年10月31日

あんた、誰!?

 どうも。裏部長です。

 日本シリーズは初戦の勢いを無視して、すっかりファイターズ不利の状況が続いております。あれはどういうわけなんでしょうね。TV中継の解説者などは「打者が打てない」という、素人目にもわかるようなことしか云いませんが、果たして原因はそれだけでしょうか。
 明日以降はダルビッシュも出てくるでしょうから、たぶん勝てるような気はするのですが、しかしねえ、彼が出てこないと勝てないようじゃ、結局のところ優勝はできませんよ。希望薄ですな。
 ま、いっちょ頑張ってもらいやしょう。

 本日の裏部長は、朝起きて、昼食後に、このBlogを更新する前に、と、何度も鏡を見てはびっくりしておりました。
 というのも昨日の抜歯のために、左頬がぷくぅ〜って腫れてきていたのです。
 担当医のお話によれば明日以降もっと腫れてくるらしいのですが、現時点でかなりの腫れっぷりです。片方だけ宍戸錠みたいです。
 こうしてね、顔の半分だけが腫れてるとね、なんだか特殊メイクを施しているようで、すこし面白いのですが、ただ外出するときにちょっと困ります。だって特殊メイクみたいな顔なんですから、すれ違った人はみんな「えっ!?」てなもんで振り返りますよ。
 
 おそらく週末までには治まってくれているものと願っております。何故といって今週末は、札幌大学でちょっとしたイヴェントがあり、わたくしはそこでのお手伝いを師匠より依頼されているからであります。
 ま、あと二日ほどありますし、少しは良くなってくれるでしょう。それまでは若作りの宍戸錠を気取って、せいぜい元気に過ごしてみます。

 明日は体道稽古です。ただこのぶんだと、わたくしは参加できそうもありません。師匠をはじめ、元気なみんなで元気よく、稽古をしてほしいと思います。

 裏部長でした。
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2007年10月30日

難産

 裏部長です。こんばんは。


 先日来、申しあげておりましたわたくしの歯痛でございますが、きょうその決着をつけてきました。
 そうです。親知らずを抜いて来たのです。

 東札幌にある総合病院のなかの口腔外科というところでね、手術をして抜いてきました。
 ただね、これが難産だったのよ.....もうやだ〜(悲しい顔)

 麻酔は打ちまくるしね、ペンチみたいなので顎をぐいぐい押すしね、約一時間、汗かきっぱなしでした。いやあ、大変だった。

 というわけで、本日の稽古へは裏部長、参加しておりません。ただ、これはあとから伺ったことですが、六時過ぎになっても誰も来ず、結局師匠ひとりきりであったため、稽古そのものが中止になったそうです。
 今週は木曜日の体道稽古で終わりですが、おそらくわたくしは参加できないでしょう。残念なことです。

 あー、歯が痛い。
 今夜が山場です。
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2007年10月29日

雨の日の緊張感

 こんばんは、裏部長です。

 きょうの札幌は雨でした。正午あたりから降りはじめて、ついさっきなんぞは雷まで鳴りました。荒れております。
 本日はそんな中での稽古...のはずだったのですが、昨夜来申しあげているように、わたくしは生憎の歯痛。そこへ来てK先生もお風邪を召していらっしゃるということで、誰も指導ができないという状態になってしまいました。門弟諸君、ごめんなさいもうやだ〜(悲しい顔)
 であるからして、本日の稽古は中止と相なりました。

 さて、その歯痛の裏部長ですが、午後に歯医者へ予約を入れまして、行ってきましたよ、約二年ぶりの歯医者へ。緊張するもんですねえ、やっぱり。降りつづく雨のさびしさも相俟って、心細く病院への道を歩いていったのでした。
 で、先に結果を云うとですね.....抜きませんでした、親知らず。
 いや別に、抜かないことにした、わけじゃないんです。診察の結果、やっぱりこう斜めに出てきてるってんで、このままだと虫歯の原因にもなるから、よし!抜こう!!ということになったことはなったのですが、いかんせん状態があまり良くなく、歯がまだ歯茎に覆われているような状態ですからね、うん、これは外科の専門医に抜いてもらったほうが宜しかろう!!ということになったのです。

 ですから今日は抜きませんでした。白石区にある専門の歯医者さんへ紹介状を書いてもらって、すごすごと帰って参りました。なんとも情けない、淋しい帰路でした。
 

 この親知らずはきっと、明日中には抜いてしまえると思います(歯医者の予約次第ですが)。でも、もし抜いてしまったら、明日の稽古には出られません。
 どちらを選んでも辛い決断ですね。ああ、どうしよ。

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2007年10月28日

秋色

 裏部長です。

 すっかり紅葉の季節となりました。きょうも午後から家族とともに外出をして、いろいろなところへ行ってきたわけですが、んもう何処も彼処も秋づいちゃって、眩しいほどでした。空も晴れていたから余計にその葉の色がきれいに映えてね、なんともいえない風景でしたよ。
 ああいうのを「秋色」と云うのでしょうねえ。

 すっかり風邪気味だったわたくしの体調もようやく快復し、よおし!明日からは本格的に稽古を.....と思ってはいたのですが、今度は思いもかけぬところからSOSサインが発せられました。
 それは、歯、です。

 葉、じゃないですよ。歯です。久しぶりに裏部長、歯が痛くなってきたのです。
 ただそれはべつに虫歯がどうのこうのということではなくて、いわゆる親知らずというやつですよ。あの憎き奥歯たちのことです。
 わたくしは不幸なことに上下四箇所すべてに親知らずがあり、このうち二本はすでに抜いておりましたが、今回は左下のやつが疼きだしたのであります。

 もしかしたらこの親知らず、明日あたりにやっちまうかもしれません。そうなればきっと、今週はまともに稽古できないかもしれません。

 あー、なんともタイミングの悪い話です。抜くか抜かないかは明日の朝に判断したいと思います。

 
 きょうは日本シリーズ第二戦目。これに勝てば、いよいよファイターズの勢いも出てくることでしょう。
 頑張れ!


 
posted by 札幌支部 at 19:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年10月27日

初戦

 こんばんは、裏部長です。

 きょうから日本シリーズが始まりました。初戦は札幌ドームです。まだファイターズが勝っております。

 こちらの先発はダルビッシュ。彼ならば勝つでしょう。そして彼が勝てば、きっとそのままの勢いで優勝することができるでしょう。
 わたくしは別に熱心な野球ファンでも、俄かに好きになった類の人間でもありませんが、いち北海道人として、きちんと応援しようと思っています。

 んじゃ、またあした。
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2007年10月26日

我を滅するということ

 こんばんは、風邪も治ってきた裏部長です。まあ今回のわたくしの風邪はあまり重いものではなくて、熱も出なかったし、喉が痛いとか腹が痛いとか、そういう症状もなく、ただ単に鼻水が止まらなかっただけだったので、おそらく軽度のものだったのでしょう。ひさしぶりに呑んだ風邪薬のおかげで、すっかり元気回復です。

 ただ。

 札幌支部にはこの風邪ブームが行き渡っているようで、ここんところ参加率が目に見えて悪いです。むろん、風邪でウンウン唸っている奴を引っ張ってきて稽古をさせるような、そんなどこかの高校の空手部のようなことはしませんが、それにしてもね、こうも来るひとがいないのでは、新しく稽古をしはじめたひとが戸惑ってしまいます。だって稽古のはじまる十分前になっても、教室のなかに人影がないんですから。
「あれ、今日って稽古ないのかな」
 と思ってしまうのも無理はないのです。

 今夜は空手の稽古でしたが、師匠はもとより仕事のため欠席。K先生もご家族揃っての風邪で、大事をとって休まれましたので、わたくしの責任による稽古展開となったわけですけども、上記のような状態に戸惑って、待とうかそれとも帰ろうかと右往左往していたD君しか来ず。仕方がないので、彼を中心に、基本稽古をみっちりやりました。

 前回彼は、其場突き、前蹴り、内受け、廻し蹴りをやっていたため、その復習はもちろんのこと本日は、外受け、上段受け、下段払い、刻み突き、裏拳打ち、横蹴りを新たに教えてみました。初めてやる動きがほとんどであったため、今日のところはあまり細かいところまで指示をせず、足の位置、拳の位置をしっかり確認してもらうに留めました。
 後半は移動稽古で、追い突きのみをやりました。

 彼のように、ある程度激しい運動を経験し、現在も筋力トレーニングなどをしている人へ突きやら蹴りやらを教えるのは、まるっきり躰を動かすことに馴れていないひとへ教えるのとはまた違って、いろいろと教えられることが多い体験ですね。今日はそんなことを噛みしめながら稽古していました。

 ただどんな人間でも、どんな場合であっても、何かを習うということは、そこに際して己のなかの「我」を滅するということに他なりません。その人がどんなに個性的で、じぶんの意見を表へ出すことしかしていないようなタイプのひとでも、それを押し通すことはこの際、何かを習うという場では不必要な行為です。いやむしろ、そういった発言や行動は、教えてくだすっている師匠や先輩方に対してこの上なく失礼だとも云えるでしょう。
 わたくしが現在参加をしていろいろなことを学んでいる例の「日高塾」でも同様ですが、こと芸事においては左様であって、どこまで己を滅することができるか。これに上達の如何がかかっているように思われます。


 裏部長でした。
posted by 札幌支部 at 21:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記

2007年10月25日

無駄のない稽古

 こんばんは、裏部長です。

 きょうの札幌は朝から晴れていて、気温も十六度くらいあって、たいへん良い陽気でございました。これくらいの天候がずっと続いてくれたらねえ、どんなに良いかと思いますよ。

 そんな晴れ晴れとした天候すらも曇らせるようなニュースがありました。みなさんもすでにご存知でしょうが、熊本の私立高校で起こった事件。空手部に所属する男子生徒が稽古中に、アゴのあたりに突きを喰らって脳震盪をおこし、倒れていたのにも関わらず、先輩によってグラウンドへ引き出されて、腰にタイヤをつけられた状態でダッシュ数本を命じられた.....翌日、彼は職員室で倒れ、現在も寝たきりの状態にあるそうです。
 なんとも痛ましく、そして許せない話ですが、それよりも何よりも納得できないのは学校側の応対です。校長が会見に応じて、いろいろな御託を並べておりましたけども、「教員たちはきちんと一生懸命に対応をしたと思っている」とは何事ですか。到底、理解することのできない言動です。

 まあ、学校というところは十中八九、こういった事件はもちろん、イジメやそれを原因とする自殺を認めません。いや、認めるわけにはいかないんです。ひとたびそこにイジメがあったとか、それが原因で生徒を死なせてしまったと認めたら最後、その学校や教師は[過ちを犯した]というレッテルを貼られて、その後の出世の道を閉ざされてしまうのですから(現職の教員の方がそうおっしゃっておりました)。
 だから、今回の事件でも、学校側は最後まで白をきるでしょう。これは事件ではなく、不慮の事故である。担当の教員たちは間違った判断を下してはいない。ただ、いろいろのタイミングの悪さが重なって、たまたまこういった事態になってしまっただけで、こちらに責任を問われる部分はない、と、きっとそんな風に云うのでしょう。

 とにもかくにも、許せない事件です。


 さて今夜は体道稽古でしたが、参加したのは師匠とK先生とわたくしのみであったため、前半ほとんどをトークの時間とし、後半はわたくしのやっている浅山一伝流奥伝之位(居取)八本を一気に復習したあと、新たな流儀、日本伝天心古流拳法捕手術へと入りました。
 とりあえず今日のところは上段之位(初目録)から、一本目「片手捕」と二本目「両手捕」を教わりました。
 今回からは挫(ひしぎ)という短い棒をつかいますからね、技の雰囲気もガラッと変わって、たいへん面白い稽古になりました。次週からが愉しみです。

 ほかに参加者もいないので、きょうはK先生に合わせて七時過ぎには終了。


 なんだかとてもスッキリとした、無駄のない稽古だったような気がします。もちろん、後輩たちがいればそれはまたそれで良い稽古になるので、今日のような場合が最上とは申しませんが、これだけスッキリしているとあとで整理がしやすくて、こちらとしては有難い限りでございました。

 明日は空手の稽古です。先週はわたくしとK先生のみでしたからね、今回は何人集まるか。
posted by 札幌支部 at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏部長の日記