2018年05月26日

半畳もいらない

 おはようございます。裏部長です。


 五月も終盤となり、本州のほうではすでに夏の暑さが顔を出しているようですね。札幌はかろうじてまだ春の陽気を保っています。TVをつければ各種日焼け止めのコマーシャルがひっきりなしで、ああ、もう季節は夏に向かっているのだなあといやでも感じさせられます。


 みなさま、いかがおすごしでしょうか。





 さて、前回のブログで、映画『イップ・マン』について触れましたが、あれはドニー・イェンさんが主演をつとめた作品の最新版で、同氏がイップ・マンを演じたものは計三本あります。わたしが先日観たのは、その三本目ということです。


 しかし、イップ・マンを主人公にした映画はほかにもありまして、わたしが個人的に好きなのは、

イップ・マン 最終章

 という作品です。




 具体的な内容などに関しては、ぜひ実際にご覧になることをおすすめしますが、劇中でイップ・マンが武術の教授を求められるシーンがとても印象的です。


 稽古代として食事をごちそうしてもらうあいだ、教わる側の男性は部屋のなかを片づけるわけですね、これから稽古をするから。しかし、食べ終わったイップ・マンは、そんなに広いスペースは必要ないと言い、畳んだ新聞紙を床に置くと、その上に立って構えます。


 あの新聞のサイズだと、日本の新聞紙の、見開き一面を半分に折り、さらにもう一度折ったくらいですね。その上で三戦立ちをすると、ちょっと狭いかなといった程度の面積しかありません。


 結局、そんな狭いスペースに足をのせ、構えたイップ・マンに弟子志願の男性が掛かってゆき、たやすくあしらわれてしまうという展開になるのですが、こういうシーンも、何気なく流して観るのではなく、自分に引き寄せて考えてみたいものです。





 ここ最近、裏部長は、


どうにか体道で闘えないものだろうか


 というようなことを考えており、これに関してはまだまだ暗中模索で書くことはできないのですが、実際に体道の技をやっていると、その技の威力が発揮されたとき、ほとんど歩幅もなく、大仰な構えもなくすべてが完了していることが多い気がするのです。大きな動きに走ったり、力みや焦りに流されて急いでしまったり、逆に勢いが滞ってしまったりすることなく、技が技として技の成果を見せたとき、立っている足の幅は、それこそあのシーンのイップ・マンではないけれど、かなり狭い。ほとんど半畳、いや、半畳もいらないくらいでしょう。



 これはいま、おもに柔術においての話だったわけですが、ほかの技、ほかの武術に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。


 あるいは、空手においても――。





 裏部長でした。
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posted by 札幌支部 at 10:17 | Comment(0) | 裏部長の日記
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