2015年10月20日

あなたの家

 こんばんは、裏部長です。


 今月も残すところあと二週間弱となり、来月になったらなったで、今年もあと二箇月ということになり、あらためて時間の流れの速さを痛感します。札幌ではそろそろ雪が降るでしょう。秋に浸れるのもあとわずかです。




 さて、先週の三連休、師匠にくっついて、奈良名古屋の稽古に参加してきました。奈良は初、名古屋は二度目の参加でした。前者は奈良支部の道場で、われわれのほかに、師範T技術顧問M田さんとにかくランニング姿が爽やかなMさんがいらっしゃり、二日に渡り二度、胴衣を着る機会がありました。



 いろいろなことを教えていただき、見せていただき、感じさせていただきました。師範がいてT技術顧問がいて、師匠もM田さんもいるので、さながら体道連盟首脳会議の様相を呈していましたが、ほどよい緊張感で、なごやかにすごすことができました。


 また奈良から名古屋へ向かう道中では、師範からさまざまなお話を伺うことができ、勉強になりました。ああいう場で、もっと気のきいた質問や相槌が出せればよいのですが、不器用な人間で申し訳ありません。ボキャブラリー豊かな人間になりたいものです。



 師範、T技術顧問、そして奈良支部のみなさん。お世話になりました。

 濃密な稽古はもちろん、お食事もおいしく、奈良観光もできたし、伊賀で忍者屋敷も見学できて、たのしい三日間でした。

 ありがとうごさいました。





 あいもかわらず、教わったことを具体的に書くことはしませんが、今回の稽古で感じたことをひとつ挙げるとすれば、それは、


ひとつのことを極めんとする人間の姿勢


 とも言うべきものでした。これは大いに勉強になったし、反省もさせられました。





 以前にこのブログでも書いたかもしれませんが、ある人が、ともに仕事をしている年若いスタッフに、一週間ぶりに顔をあわせた際、いつもこう尋ねるのだという話があります。


君は、この一週間で何を学んだ?


 その人たちが会って仕事をするのは、週にたった一度なのです。今日の仕事のあとは、互いに一週間離れているわけで、その間にどんなことをしたのかと問うているわけです。



 勉強といっても、べつにそれほど重いものを要求しているのではなく、こんな本を読んだとか、どこかへ旅に行ったとか、こんな人に話をきいたとか、その程度のことでよいのです。いけないのは、何もせず、変化も求めずにただ時間をすごすことで、怠けていた人に対しては烈火のごとく怒るのだと聞いたことがありました。




 今日のブログの冒頭で、今年も残すところ二箇月ちょっとだと書きました。師匠ともよく、年末が近づいてくると交わす話題で、みなさんもそうでしょうが、こういう話をしたときに、焦りや不安、虚しさ、恥ずかしさ、怒りなどを感じる人は、きっと、自分で納得できるほどの何かをし得なかったからなのではないでしょうか



 目標をもち、実践し、努力し、悩み、苦しみながらそれでも前進し、たとえ満足はできていなくても、何かしらの結果を出せた人は、一年の終わりを前にして、ただ焦ったり、不甲斐ない自分を恥じたりはしないはずです。むしろ誇らしささえ感じることでしょう。俺はこの一年こんなことをやった、達成してやった、来年はもっとがんばってこんなことをしてやろう、もっと先へ進んでやろうと、新たな熱意をおぼえているはずです



 これは何も武術に限った話ではありません

 ただ単に、今回の遠征のなかで、わたしが師範や、師匠や、T技術顧問や、M田さんらに対して、みなさんの武術に対する姿勢を見て感じたことを自分なりに書いてみただけです。




 それが仕事である人もいるでしょう。武術である人もいるかもしれないし、人間関係かもしれないし、芸術であるかもしれない。それぞれに、自分で勝負する世界があって、でもほんとうに、一年が終わるごとに決し悔いることなく、むしろ胸を張って生きてゆけるほど、いつもきちんと取り組めているかどうか




 情けないことに、わたしは過去に何度も、虚しい年越しをしたことがあります。なんにもない年末、手応えのない年明け、そして心晴れない正月。口惜しさも恥ずかしさも呑みこんで、見て見ないふりをする。忘れてしまう。


 でも今回、諸先輩方を見て、あらためて気持ちが引き締まりました。





 自分が生きてゆきたいと強く想っている世界で進んでゆくためには何が必要なのか。願っているだけ、想像しているだけではいけないのです。熟考し、実践し、その歩みをさまたげる要因を振り払い、愚直に、ただ前だけを見つめて、継続してゆくこと。その過程で、もし熱意が消えてしまったら、それは自分にとって大したものではなかったという証明で、もしまだやり足りないと感じて心身がうずくなら、やればいい。



 そうして生きてゆくことが、ほんとうの意味の「前進」なのではないでしょうか。




 わたしも、わたしの道を、絶対に諦めたくないです。


 みなさんは、どうですか。


posted by 札幌支部 at 19:40 | Comment(0) | 裏部長の日記