2014年10月28日

本日の稽古

こんにちは、裏部長です。


本日の稽古ですが、師匠不在の上、わたしも仕事の都合がつかず、参加できなくなってしまいました。


なので、大変申し訳ありませんが、今日はお休みにさせてください。



よろしくお願い致します。

posted by 札幌支部 at 13:17 | Comment(0) | 裏部長の日記

2014年10月26日

満足するには早すぎる

 おはようございます。裏部長です。ご無沙汰をしております。



 十月もあと一週間ほどで終わり、今年も残すところ二箇月となりました。思いかえせば、今年は一月に単身栃木へゆき、六月には札幌支部として本部道場へ遠征、翌七月には名古屋での稽古に参加し、技術顧問のTさんや奈良支部のM田さんとお会いすることができました。栃木のY師範代とTくん、猛獣Mさんとは二度、師範とは年に三度もお会いしたのは今回がはじめてです。


 裏部長としては、なんとも不思議な一年でありました(まだ終わっていませんが)。




 
 夏が終わり、秋が来て、そして北海道ではもう冬の便りです。今週の火曜日の天気予報に雪のマークがつきました。身にしみる寒さがすぐそこまで迫ってきています。






 さて、札幌支部では、以前までよく顔を出していたメンバーがあまり来られなくなり、淋しくなったかなと思いきやそれと行き違うように、また新たなメンバーが参加するようになり、さらに新たなメニューも出てきて、それなりに賑やかです。



 新しい人が入ってくると、うちでやっている武術の大前提とでも言うべき、ごく基本的なことから説いてゆくわけですが、それを耳にすることは、長く稽古している人間にとっても有意義なことで、あらためて日々の自分を反省させられる想いです。





 たとえば、師匠がよく言われる「物差しの目盛り」の話。攻撃の技をプラスとするならば、防禦の技はマイナスであり、プラスがひとつ増えれば、同時にマイナスもひとつ増えるはずで、どちらかに偏るべきではない。また稽古の進め方として、体道のように、ごく単純に、技数を増やしてゆく(定規の長さを伸ばしてゆく)方法のほかに、ひとつの目盛りを半分に、三等分に、さらには十分割、二十分割してゆく(一センチを一ミリ刻みにする)方法もある。



 空心館で空手と体道を同時進行で稽古していれば、黙っていても技数は増えてゆきます。空手の型も、体道の技も、すぐに大台を突破します。またそれらの技はつねに攻防一如であるため、上記の物差しの話でいえば、プラスの方向にもマイナスの方向にも、瞬く間に広がりが生まれることになります。




 一方で、師匠はよく成長のプロセスを「螺旋階段」に例えます。各段階で直面する課題は、じつはつねにループしていて、白帯のころに取り組んでいたことを次のレヴェルでおこなうのが茶帯で、同じ題材をより高い次元で体現しようとするのが黒帯だ、というように、まるで螺旋階段をのぼるように成長してゆく。だから、たとえ同じ追い突きという技においても、段階が違えば、生まれる感覚も見えている景色もまるで違う




 さらに、すでに習った技でも、成長の過程においては感じ方がすこしずつ変化してきて、教わった当初は想像すらしなかった軽さ、重さ、怖さ、鋭さ、一体感などを、もう何年も前に習った技のなかで見出すことができる。だから、入門してすぐに教わった天心古流拳法の技などを稽古していても、いまだに新しい発見がある(この場合の発見とは、技法的なことではなく、あくまで感覚的なことです。つまり、技の外見は変わらず、結末も同一ながら、それを実践している自分の内面が変化している、ということです)。





 プラスとマイナスの両方向へ無限に広がる線路の上に、天をつくような、どこまでも伸びる螺旋階段があり、また地上に刻まれた技のさらに奥には、表面的な理解しか求めていない人には存在すら目にできない、地下の世界が多種多様に展開されている


 いささかSF的な発想かもしれませんが、その世界観は、まるで架空の世界の武術の王国です。ごく一部の人しか訪れることのできない、時の砂に包まれた異次元の世界。そこで、さらに創造性をもって武術と向き合い、既存の技をさらなる高みへもちあげようとする先導者のあとを、われわれは追いかけているわけです。





 途方もない旅ですが、これをこそ旅だと定義するなら、旅人はそう多くはいないはずです。武術の王国の存在すら信じられない人に、いくらこと細かくその情景を説明しても信じてもらえないでしょう。見えない人には一生見えない世界なのです。だからこそ、たとえかすかにではあったとしても、その片鱗が見えたのなら、全力で追いかけるべきだと、裏部長も最近になってようやくそう思えるようになりました。





 いま見えているゴールは、まだゴールではない。



posted by 札幌支部 at 11:40 | Comment(0) | 裏部長の日記